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ファッションにもサブスクブーム?メチャカリとZOZOTOWNを比較してみた

インターネットが発展し、多くのアパレルブランドがECサイトを利用して商品の販売を行うようになりました。ECサイトとはイーコマース(電子商取引)を行うウェブサイトの総称で、インターネット上に作ったWebサイトで商品を販売しているサイトのことです。Amazonや楽天、ゾゾタウンなどがECサイトに該当しますが誰もが1度は利用したことがあるのではないかと思います。またサブスクリプションビジネスの発展によりアパレル商品などをレンタルするサービスも増加傾向にあります。サブスクリプションとは1つ1つの商品に直接値段をつけて販売するのではなくその使用権を月額定額制などで販売する方法です。メチャカリやエアクローゼット、Rkawaiiなどがサブスクリプションを利用したファッションレンタルサービスです。このように、インターネットを通して衣服の選択から購入(またはレンタル)までが完結するというプロセスが一般的に利用されるようになりました。そんなアパレル業界ですがレンタルという選択肢が増えると「衣服は購入するべきか、借りるべきか」といった点は難しいところですよね。そこで今回は「衣服は購入するべきか、借りるべきか」というテーマで大手アパレル販売サイトの「ZOZOTOWN」とサブスクリプションを利用したファッションレンタルサービス「メチャカリ」を比較します!

1ZOZOTOWNとは?

「ZOZOTOWN」とは株式会社ZOZOが運営するファッション通販サイトです。ZOZOTOWNのほかにファッションコーディネートアプリ「WEAR」や古着を販売する「ZOZOUSED」などのサービスも運営しています。ZOZOTOWN内で展開しているプライベートブランド事業の「ZOZO」では2017年11月に体型計測デバイスのZOZOSUITを用いてオーダーメイドの服が作れるサービスをスタートするなどファッションテックを活用した事業展開を積極的におこなっている企業です。(ファッションテックとはファッションとテクノロジーを掛け合わせた造語です)また2019年6月には足の3Dサイズ計測を行うZOZOMATを発表しており、秋冬よりサービスを本格的に開始するようです。
ZOZOMATプレスリリース

「ZOZOTOWN」で取り扱っているショップ数は2019年3月時点で1178ショップとなっていて、そのうち5社が買い取り販売、残りのショップは受託販売を行っています。受託販売は在庫を持たない販売方法であるため在庫過多などによるリスクの発生しにくいビジネスモデルです。決済手段としては代金引換、クレジットカード、デビットカード、コンビニ決済、クロネコ代金後払い、LINE Pay、Amazon Payが利用できます。クレジットカードは手数料無料で2回払いが使えます。また5万円以内の利用額でしたら「ツケ払い」という独自で展開している支払期日2か月以内の後払いサービスを利用することができます。こちらは銀行振り込み、コンビニ決済のみに対応していて1度につき手数料324円が必要になります。商品購入の際の送料は一律200円で、これは2017年10月に行ったZOZOTOWNの「送料自由化」試験的実施の結果を経て定められた金額です。
ZOZOTOWNサイト

2メチャカリとは?

メチャカリとは2015年より式会社ストライプインターナショナルが運営するサブスクリプションのファッションレンタルサービスです。月額5800円(税別)でストライプインターナショナルグループの新品の衣服を借りることができます。
株式会社ストライプインターナショナルはメチャカリのほかにearth music&ecologyをはじめとする12のアパレルブランドと5つのライフスタイルに特化したブランド、そしてストライプインターナショナルの衣服を販売するECサイトSTRIPE CULBを展開しています。またエコ活動に力を入れていてSDGs(持続可能な開発目標)に取り組むため2019年5月からはショッピングバッグの有料化を始めるなど企業と消費者が環境保全について考える取り組みを推進しています。2019年8月1日からは各ブランドでエコバックの販売もスタートするようです。
ストライプインターナショナルブランドリスト

メチャカリで扱っているブランド数は男性、女性、キッズブランド合わせて52ブランド。それらのブランドの新品商品を1度に3着までレンタルすることができます。(別途返却手数料380円税別がかかります。)返却された商品は新品ではなく次のレンタルに使えないため自社ECサイトのSTRIPE CLUBやZOZOUSEDで値引き販売されるようです。月のレンタル上限などはありませんが配達には3日前後かかるようです。レンタルのほか、気に入った服は3か月借り続ければもらえる制度や5%オフで買い取ることの出来るシステムなどを導入しています。メチャカリは服の選択から返却までデジタルネイティブの世代のためにスマートフォンに特化したシステムです。2019年6月26日からはヤマト運輸との配送連携により、駅などのPODUステーション(Pick Up Drop Off Station)も利用することができるようになりました。PODUステーションというのはPackcity Japan(パックシティジャパン)が運営する、オープン型宅配便ロッカーです。8桁の認証番号かPUDOステーション専用認証バーコードを利用するだけで24時間荷物を受け取ることができます。決済方法についてはクレジットカードとキャリア決済のみが利用できます。
メチャカリPODUステーションについての詳細

メチャカリ

3それぞれのサービスのメリットは?

サービス内容がわかってきたところで次はZOZOTOWNとメチャカリそれぞれのメリットを考えました。

【ZOZOTOWN】

ゾゾタウンで衣服を購入した場合のメリットは
・クーポンと値下げ
・様々なブランドが1つのサイトに
・2回払いが可能で後払い制度がある
の3つのポイントだと思います。
ゾゾタウンでは毎日500円から5000円割引の各ブランドクーポンを配布しており、タイミングによっては店舗よりかなり安く商品を購入できます。クーポンの使用は1日につき1ブランド1枚までという決まりはありますが他のブランドのクーポンとの併用は可能です。新作を安く買いたいときや、いくつかのお気に入りのショップが同日にクーポンを配布していた場合は使用するとお得に購入できます。また定期的にセールイベントをやっているため、目玉商品や発売から時間のたったシーズン品などは安く手に入れることができます。そしてZOZOTOWNというサイトに1178ブランドが集まっているため1度にたくさんの商品の中から欲しいものを見つけることができます。さらに実店舗を持たないブランドが入っているのはECサイトならではですよね。検索機能などを上手に使うと商品を比較して購入することもスムーズにおこなえます。そして支払い面ではクレジットカードの2回払いが選択可能で手数料無料、さらに独自の後払いサービスの充実など高めのお買い物をした時などによさそうです。

【メチャカリ】

メチャカリで衣服をレンタルした場合のメリットは
・定額のため月々の衣服代が浮く
・毎シーズン衣服を買い替えずよい
・常に新品、トレンド服が着られる
・パーティードレスや浴衣、アウターは一着でもお得
の4つのポイントだと思います。
メチャカリは定額制なので月2、3着以上普段からお洋服を購入する方はレンタルのほうが安く済むかと思います。そしてお部屋が服だらけで収納スペースがなくなることや、シーズンごとの衣服の取捨選択をしなくて済むのでとにかくたくさん欲しいといった方にはオススメです。お洋服のデザインは毎年流行が変わりますがメチャカリでは各ブランドの新作アイテムが新品の状態でレンタルできるので流行りにも敏感でいることができます。そして普段着る機会が多くなくても必要になったときお値段高めな浴衣や結婚式などのお祝いごとで使うパーティードレスなどのイベント服もメチャカリならレンタルすることができるところは高く評価できます。浴衣は家で洗うと大変ですしクリーニングに出すとシャツなどに比べて高いので一回着たら返却してまた新しいデザインをレンタルしてもよさそうです。購入ではなかなか味わえない贅沢ですね。そして春や冬にはアウターのレンタルもできます。アウターは何枚もあると収納がかさばり、お値段も結構かかるので借りたほうがお得ですよね。飽きたらワンシーズンの間にまた別のデザインをレンタルするもよし、気に入ったら3か月借り続けて自分のものにしてもよしです。

5それぞれのサービスのデメリットは?

【ZOZOTOWN】

ZOZOTOWNのデメリットは
・在庫取り寄せ商品の発送が遅いこと
・返品が有料
・一部ブランドのゾゾ離れが懸念
・送料が必ず200円かかる
の4つのポイントだと思います。
ZOZOTOWNは通常3日前後の配送か即日配送(+330円)を利用できますが一部取り寄せ商品がありその場合1週間近くかかることもあります。その場合通常配送商品も一緒に配送となるため商品の配送予定を確認してから買わないと「着たかった日に間に合わない」なんてことにもなりかねません。次に返品についてです。ZOZOTOWNは商品サイズを細かく明記していますが実際に試着して買うわけではないのでサイズが合わないこともあると思います。その場合、サイズ交換や返品などは有料です。送料自己負担となってしまうので数百円とはいえ交換せずに済むほうがよいですよね。(2019年5月まではセール品は返品不可でした)そのため確実に着られるもの以外はよく検討してから購入したほうがよさそうです。ゾゾ離れと言われているのはオンワードやミキハウスなどの一部大手アパレルブランドが値下げをアピールしたZOZOTOWNでの販売によりブランドイメージを損なうとして撤退したことから使われるようになった言葉です。ZOZOTOWN内での販売より自社でECサイトを運営するほうが会社側の利益が多く見込まれることもあり、今後このようなゾゾ離れブランドが増え取引ショップ数が減る可能性はあるかもしれません。そして最後に、ゾゾは送料無料などの施策を行っていないためいくら買っても送料がかかります小分けに買っていると「送料だけでこんなに!?」となりかねませんのでできる限りまとめて購入するのをオススメします。

【メチャカリ】

メチャカリのデメリットは
・自分のモノにならない
・返却手数料が必ずかかる
・即日は届かない
・男性用商品が少ない
の4つのポイントだと思います。
メチャカリはあくまでサブスクリプションのレンタルサービスです。そのため服が自分の所有物になることはありません。3か月借り続けることで商品が自分のものになるといった制度がありますが一か月で換算すると1枚5千円ということになるので高額商品以外はレンタルのほうがよさそうです。次に返却手数料についてです。サービスは定額ですが返却手数料が必ずかかります。そのため交換のし過ぎには注意です。そして配送期間についてです。3日は大体かかるようなので着たい日より少し早めに配送の予定を組まないと予定通り着ることができない可能性もあります。今後の即日配送導入に期待ですね。また男性向けブランドが全4ブランドと少なめです。(2019年7月時点)そのため男性はZOZOTOWNのほうが選択肢は多そうです。しかし、定期的に提携ブランドは増えているようなので今後増える可能性はありそうです。

まとめ

ここまでに挙げた双方のメリットデメリットを考慮したうえで以下のように考えてみました。
・男性服の場合は断然ZOZOTOWN
・たくさんのブランドを比較したい、セールを上手に使いたいならZOZOTOWN
・新作、流行りに敏感な人はメチャカリ
・浴衣、ドレスやアウターなら断然メチャカリ
どちらもよさがあるのでこの場合はお得にECサイトで購入、この場合はサブスクリプションのレンタルサービスを活用など組み合わせてもよいかもしれません。
今後インターネットの普及やファッションテックの進化により衣服をWebサイトで選択する動きはさらに高まると思います。Web購入はどうしてもサイズのずれやイメージとの違いが起こりやすいですがそこをテクノロジーの力で解決できるかが大きなカギとなるのではないでしょうか。アパレル業界の進化に今後も目が離せません。

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