AppleのARグラス”Apple glass”の情報まとめ


2019年も中盤を過ぎて、最近AR/VR周辺がざわついている、そんな感じがしていませんか?特に、AR再生機器である新しいヘッドマウントディスプレイの話題をいくつかニュースで見かけることが多くなってきました。最近の話題としてはCNBCでFacebookがレイバンと提携してARグラスの開発に取り組んでいると伝えています。注1)

この記事でわかること
・AR/VRを巡る現状
・AppleのARグラスに関するこれまでの情報のまとめ
・今までのAppleのAR/VRへの取り組みと今後の動向

AR/VRを巡る状況

Appleの話題に移る前に、AR/VRを巡る状況について少しだけ振り返ってみましょう。古くは1930年代に飛行シュミレーターとして登場したのがVRの起源とされています。しかし、モーショントラッキング(視線の移動に追随して映像が変化する)や映像に影響を与える操作ができる機能などはありませんので、現在盛り上がっているAR/VRとは異なるものと捉えた方が良いかもしれません。

シラキュース大学の資料 注2)によると、1990年代に任天堂がバーチャルボーイというVR端末を発売しています。40代以上の読者であれば、「そう言えば」と思い出す方もいらっしゃるかもしれません。残念ながら商業的には失敗してしまいましたが、流石に時代を先取りし過ぎていたのかもしれません。

発売前にも関わらず、注目されるApple glass

今後、AR/VRの各種サービスを私たちが日常的に利用できるようになるためには、ハード・ソフトに加えて、プラットフォームの普及が鍵になります。今回話題になっている「Apple glass」はARを再生するヘッドセットの一種類になりますが、まだ実機として登場していないにも関わらず、「重要なAR機器」の第3位にランクインしていると Digi-Capitalが伝えています。注3)それだけ、大きな期待を集めているプロダクトというのがわかります。

「Apple glass」はマイクロソフトの「HoloLens」、Magic Leap社の「Magic Leap One」に続いて第3位という位置付けで紹介されています。とはいうものの、上位にランクされているこの2機種にしても、一般に広く普及しているというほどではないため、まだまだAR再生環境は私たちにとって身近な存在という存在である、とは言えないでしょう。Googleのカードボードも、スマホを組み込むことで簡易的なAR/VR再生機器として期待されていましたが、やはり機能的には不十分なため完全に満足できるAR/VR体験を提供するまでには至っていないのではないのでしょうか。

AR体験を身近に感じさせたポケモンGO

ヘッドセットタイプのハードウエアは、未だキラープロダクトが現れない状況で、スマホをプラットフォームとした「ポケモンGO」が2016年に登場しました。世界的なブームを巻き起こし、ARが身近なものとして感じることができる記念すべき年となり、「AR元年」とも言われています。専用端末でなく、誰もが気軽に利用できるスマホをプラットフォームとしたことも成功要因の一つではないでしょうか。

youtubeのVR対応などプラットフォームが成熟しつつある現在

再生機器については、facebookも開発に取り組んでいるというニュースが流れています。注4)全世界で10億人を超えるユーザーを誇るSNSをプラットフォームとして持つfacebookも、次世代の技術としてAR/VR分野に力を入れているということでしょう。youtubeでもVRに対応し、いよいよ本格的なAR/VRの普及が迫ってきていることが実感できるようになりました。

AppleのAR/VRへの取り組みの歴史

ではここからは、AppleについてAR/VR分野に関する情報をご紹介していきましょう。これまで各種情報サイトなどを通じて伝わってきたAppleの取り組みは以下の通りです。注5)

・2015年頃からVR関連スタートアップ企業を積極的に買収
・2017年 iPhoneを使ったメガネ型ヘッドセットの特許
ARプラットフォーム「ARKit」のリリース
ブルームバーグがAppleの情報として、2019年に一体型ARヘッドセットの
市場投入準備が整い2020年に出荷すると報道
・2019年 VR関連求人を積極的に行なっているとの情報
iOSのソースコードにARデバイスに関する情報を発見
RGB-Dセンサーを使ったAR関連特許の申請

iPhone発売前夜に近い状況でApple glassの登場に期待

前述の通り、数年前から積極的にAR/VR関連の技術開発と製品開発にAppleが取り組んでおり、いよいよ正式なリリースが期待される状況になっていることがわかります。現在のこのような市場環境やAppleの動向を見ると、iPhone発売直前の状況と似ているように感じられます。iPhoneの発売当時も多くのメーカーからスマホがすでに発売されているにも関わらず、まだアーリーアダプターが利用者の主体であったため一般にはなじみが薄く、その一方でモバイル通信環境は整備されており、キラープロダクトの登場が期待されている状況でした。
すでに「iPod」という、多くのユーザーに受け入れられた抜群の操作性を持つデバイスを持っていたAppleにとって、「電話の再定義」であるiPhoneは数年前から期待されており、満を辞して2007年にジョブズの伝説のスピーチとともに登場しました。今回のAR/VRにおいても先行事例である端末が市場に出始め、AR/VRソフトやユーザーが気軽に楽しむプラットフォームなどもある程度整備されて来たなかで、Appleへの期待が高まっているこの状況はiPhone出現前夜そっくりに思えます。

【まとめ】
最近のAppleは、以前と異なり安定したプロダクトをスケジュール通りにリリースすることで、圧倒的な市場支配力を持つ大企業として定着しました。しかし、以前のように大量の在庫を抱えたり、市場のニーズを読み損ねてセールスチャンスを逃したりしながらも、未来を感じさせる先進的で魅力溢れる製品を魔法のように生み出し続けるAppleに引かれたオールドファンにとっては、少し寂しさを感じるところでもありました。

今回のApple glassに関するニュースは、久しぶりに「世の中を変える新しい何か」の登場を予感させる嬉しい話題です。ただ、少しだけ惜しく感じる点としては、Apple glassを身につけ、いたずらを仕掛ける子供のような目をしたジョブズが、聴衆を魅了するスピーチとともに紹介する、、、と言う未来がないことでしょうか。今回はどんな機能とデザインを持つかというだけでなく、あのiPhone登場時のような、熱狂の再現があるかについても期待して注目していきたいところです。

注1)ソース
CNBC
Facebook working on smart glasses with Ray-Ban, code-named ‘Orion’
https://www.moguravr.com/vr-ar-mr-weekly-news-19-9-3/

注2)ソース
This Infographic Outlines The Evolution of Virtual Reality
http://uploadvr.com/infographic-evolution-of-vr/

注3)ソース
Apple #3 in smartglasses with no product
https://www.digi-capital.com/news/2019/05/apple-3-in-smartglasses-with-no-product/

注4)ソース
Facebook working on smart glasses with Ray-Ban, code-named ‘Orion’
https://www.cnbc.com/2019/09/17/facebook-enlists-ray-ban-maker-luxottica-to-make-orion-ar-glasses.html

注5)ソース
アップルの“ARグラス”登場は近い? これまでの特許や報道振り返り・まとめ
https://www.moguravr.com/apple-ar-headset-cancel-rumor/

Flurry of New Apple ‘AR/VR’ Job Listings Point to New Products on the Horizon
https://www.roadtovr.com/apple-ar-vr-job-listings-new-products/

iOS 13 Code Suggests Apple Testing AR Headset With ‘StarBoard’ Mode, ‘Garta’ Codename, and More
https://www.macrumors.com/2019/09/02/apple-glasses-starboard-garta-ios-13/

Apple Patent Reveals work on Mixed Reality Applications for a Future Headset using advanced RBG-D Sensors
https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2019/10/apple-patent-reveals-work-on-mixed-reality-applications-for-a-future-headset-using-advanced-rbg-d-sensors.html

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