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AutoCADをDropboxに連携させて在宅でも使用しよう!

Dropboxなどのクラウドストレージサービスとは

そもそもクラウドストレージサービス(オンラインストレージサービス)とはPCやスマホなど手元にあるデバイスとは別のところ(インターネット上)にデータを保存し、共有できるサービスです。最大のメリットは、別の場所、別の機器でもインターネットを介して閲覧・編集できるという点です。例えば、PCに保存したデータをスマホで閲覧・編集ができてしまいます。しかし、デメリットとしてインターネット環境が不可欠といった点があります。その他にも、保存できるデータ容量が少なかったり、有料のものがあったりと、各サービスによって様々です。数あるクラウドストレージサービスの中でもDropboxはファイルのアップロードがドラッグ&ドロップだけのため非常に簡単で世界180か国で約6億人のユーザーが愛用しています。クラウドストレージサービスは、Dropbox以外にもOne Drive、Google Drive、iCloud Driveなどが有名どころであります。そこで今回は、代表的なクラウドストレージサービスから紹介していきたいと思います。*1 *2

①代表的なクラウドストレージサービス
②DropboxがAutoCADと相性が良い理由
③あらゆる場所でAutoCADを使用する
①代表的なクラウドストレージサービス

Dropbox

Dropboxは世界180か国で約6億人のユーザーが愛用しているクラウドストレージサービスになります。専用のフォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、データの共有・同期が可能となります。登録されたファイルはオンラインでバックアップされ、ファイルの変更履歴をもとにロールバックすることができます。他のクラウドストレージサービスと比べてDropboxが有利な点は,ファイルのアップロードの簡便さです。Dropboxはパソコンの専用フォルダにデータを保存すれば自動的にWeb上のデータも更新されます。ローカル上のデータをオンラインと同期することから、オフラインで使用したいときでもダウンロードの必要はありません。容量と料金はそれぞれ、2GBまで無料、2TBまで\1,200/月、3TBまで\2,000/月です。
*3 *4

Microsoft OneDrive

Microsoft OneDrive(以下、OneDrive)はマイクロソフトが提供するクラウドストレージサービスです。PCがWindowsの方は、使っておられる方が多いと思います。他のクラウドストレージサービスと比べてOneDriveが有利な点は,Windows PCの場合、最初からOneDriveのアプリがインストールされていること、また、WordやPowerPoint、ExcelなどのMicrosoftが提供している他のアプリケーションとセットで購入できることです。容量と料金はそれぞれ、5GBまで無料、100GBまで\224/月、1TBまで\1,284/月です。*5

Google Drive

Google Drive はGoogleが提供するクラウドストレージサービスです。Androidのスマホを使っている方は、使用することが多々あると思います。他のクラウドストレージサービスと比べてGoogle Driveが有利な点は,無料で使える容量が大きいこと、Googleアカウントで使用可能なことです。容量と料金はそれぞれ、15GBまで無料、100GBまで\250/月、200GBまで\380/月、2TBまで\1,300/月です。*6

iCloud Drive

iCloud Drive はAppleが提供するクラウドストレージサービスです。iPhoneを使っている方は、使用することが多々あると思います。他のクラウドストレージサービスと比べてiCloud Driveが有利な点は,iPhoneの写真ライブラリをそのまま保存できることです。これを使うことによって、機種変更の際に連絡先や写真を別のところへ保存する必要はありません。容量と料金はそれぞれ、5GBまで無料、50GBまで\130/月、200GBまで\400/月、2TBまで\1300/月です。*7

②DropboxとAutoCADと相性が良い理由
上記で述べた中で、Dropbox、Google Drive、OneDriveはAutoCAD Webアプリでサポートされているため、簡単にアクセスして編集することができます。しかしながら、Dropboxの方がAutoCADとの連携が早かったため、ネットにあらゆるサポート情報が掲載されており、問題解決もDropboxの方が早いと思われます。また、DropboxとAutodeskの連携はコンテンツのサイロ化(連携することなく孤立していること)を解消し、最新版のファイルをAutoCADのワークフローに直接組み込むことができます。AutoCADデスクトップから直接Dropbox内のプロジェクトを開き、編集後もそのままDropboxに保存できるので、プロジェクトの開始から完了まで、コンテンツを使用したチームの共同作業が簡単になります。DropboxとAutoCADの連携方法はhttps://www.capa.co.jp/archives/32946を参照ください。*8 *9

あらゆる場所でAutoCADを使用する

最近は、COVID-19の影響もあり在宅で作業をすることが多くなり任意の場所でAutoCADを使用したい場面も多いかと思います。そこで、AutoCAD Webアプリは現在2020年5月31日まで無料で利用することが可能になっています。AutoCAD Webアプリを使用するとWebブラウザ上のオンラインで実行されるため、ソフトウェアをインストールする必要はありません。また、そのユーザーインターフェースは、プロパティ パネル、リボン風のツール、およびコマンド ラインを備えたAutoCAD デスクトップのデザインに似ているため使用しやすくなっています。
AutoCAD WebアプリはAutoCADまたは AutoCAD LTのサブスクリプションで利用可能になっています。https://web.autocad.com/ にアクセスし、AutoCADまたはAutoCAD LTのサブスクリプションと同じAutodesk IDでサインインするだけで利用できます。アプリが提供するすべてのデザインツールへのアクセスが自動的に許可されます。
AutoCAD 2019ベース以降のデスクトップ製品では、AutoCAD Webおよびモバイルから図面を開いたり、図面を保存したりする機能がサポートされており、デスクトップ上のAutoCADでの作業から、外部参照を含むAutoCAD Webアプリでの作業に移行することができます。AutoCAD Webおよびモバイルに保存することにより、Dropboxなどのクラウドストレージサービスを使用せずに、AutoCADを介して図面ファイルを簡単に共有することもできます。また、AutoCAD Webアプリで作成し、Dropboxに保存した図面には、AutoCADデスクトップを使用してアクセスすることもできます。
AutoCAD WebアプリにDropboxを追加する方法は以下です。
1.AutoCAD Webアプリにサインインする。
2.メインページで、[ストレージ プロバイダを追加]をクリックする。
3.サポートされているソースのリストから、Dropboxの横の[追加]をクリックする。
4.画面に表示されているメッセージに従い、アカウントの認証情報を使用してサインインする。
注: Dropboxから切断するには、左側タブでDropboxを選択する。次に、[アカウントを編集]ボタンをクリックして[切断]をクリックする。

また、AutoCADモバイルアプリを使用して図面にアクセスする方法は以下です。
1.App Store、Google Store、Windows StoreでAutoCADモバイルアプリをダウンロードする。
2.アプリを開いたメイン画面で、開く図面ファイルを選択する。
3.ファイルがロードされた後に、次の操作を実行して図面の表示を操作することができる。
ビューを画面移動するには、スワイプまたはドラッグする
拡大ズームまたは縮小ズームするには、ピンチまたはスクロールする
4.下部のツールバーで、オブジェクトを計測または図面を変更するためのツールを選択する。
*10 *11

おわりに
在宅でチームメンバーと集まれず困っている方々、これを機にAutoCADをDropboxに連携させてみてはいかがでしょうか?

出典:
*1 NTT東日本「オンラインストレージサービスとは」
https://business.ntt-east.co.jp/service/azukerupro/online_storage.html
*2 Dropbox「Investor Relations」
https://investors.dropbox.com/
*3 Wikipedia「Dropbox」
https://ja.wikipedia.org/wiki/Dropbox
*4 Dropbox「個人用とビジネス用のDropboxプランをご用意」
https://www.dropbox.com/buy?_tk=plus_header_button
*5 Microsoft「OneDriveのプランを比較」
https://products.office.com/ja-jp/onedrive/compare-onedrive-plans?activetab=tab:primaryr2
*6 Google Drive「ドライブの概要」
https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/
*7 Apple「iCloudのストレージプランと料金」
https://support.apple.com/ja-jp/HT201238
*8 AUTODESK「お試しください:任意の場所でAutoCADを使用する」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2019/JPN/AutoCAD-DidYouKnow/files/GUID-B4A46563-E5CA-4A34-918C-78ADEA2FEEB4-htm.html
*9 Dropbox「AUTODESK 建築、建設、製造…のための製図/設計ソフトウェア」
https://www.dropbox.com/ja/app-integrations/autodesk
*10 AUTODESK「いつでもどこでもAutoCADで作業」
https://www.autodesk.co.jp/products/autocad-web-app/overview?plc=ACDIST&term=1-YEAR&support=ADVANCED&quantity=1
*11 AUTODESK「お試しください:AutoCADモバイルアプリを使用して図面にアクセスする」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2019/JPN/AutoCAD-DidYouKnow/files/GUID-20A8F96D-0ACA-49F6-A6FF-D7DD71A8D03A-htm.html

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