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BIMとARの運用をより豊かにする「mixpace」の新機能とは


BIMやARの運用の機運は高まりを見せていますが、これらの技術にはまだまだ課題が残るところでもあります。

3Dデータ運用の、さらなる効率化を目指すソフト「mixpace(ミクスペース)」には、2020年6月のアップデートでBIM運用を推し進めてくれる機能が追加されました。

目次:
①BIMデータをAR化するmixpace
②施工現場からメンテナンスまで幅広い活躍
③通信環境の改善や新機能の追加でさらに使いやすいプロダクトへ

mixpaceとは

mixpaceは、SB C&Sとホロラボが開発する建設業向けのプロダクトで、設計から施工まで、あらゆるプロセスにおいて3Dデータを効率的に見える化してくれます。

mixpace公式:https://biz.cas.softbank.jp/mixpace/

3Dデータのさらなる活躍を促すソリューション

mixpaceが注目しているのは、現行の運用方法では3Dデータをフル活用できておらず、ARやVRの導入も今ひとつ進んでいないという状況です*1。

3Dデータの管理・共有における課題、データの活用機会の不足という課題、データを活用するための人材や技術の不足と、まだまだ3D運用に伴う環境は不十分です。

またARやVRの運用についても、様々なサービスが登場してはいるものの、大半の企業がこれらの技術は未活用、あるいは情報収集の段階に留まっています。

このような停滞感を打開するために誕生したのが、mixpaceです。

CADデータやBIMデータをmixpaceのクラウド上にアップデートすることにより、それらの運用に向けた自動最適化処理を施します。

最適化されたデータは運用デバイスですぐに活用することができるため、ARやBIMなどに関わる知識がないユーザーでも、気軽に運用することが可能になるのです。

iPadやHoloLensに対応

mixpaceで処理されたデータは、iPadやMicrosoftのARゴーグルである、HoloLensでの運用が可能です。

BIMデータをARカメラやゴーグルを使って読み込み、実際の施工箇所に投影することで直感的な理解を得ることができるようになります。

現場での実践的な運用はもちろんのこと、機材メンテナンスやトレーニングにおいても活躍が期待できます。

部材や機械に関する情報を、リアルスケールで実物に照らし合わせながら確認することができるため、不具合の調査は容易になります。

機器のマニュアルなども、実際のパーツに投影しながら表示させることが可能なので、説明書と本体を交互に見る必要も無くなるのです。

またmixpaceはiPadやHoloLensという、比較的身近なデバイスを用いての運用ができるので、導入のハードルが比較的容易であることも魅力の1つと言えるでしょう。

BIMのAR運用に伴う課題

このように利便性の高いBIMデータやARの運用を促してくれるmixpaceですが、従来のバージョンにおいては課題も見られました。

通信環境の整備

1つ目は、現行の通信環境ではBIMデータやARをフル活用できないという問題です。

BIMデータをそのままアップロードするだけでAR化できる機能は確かに便利なのですが、ネックとなったのはそのデータサイズの大きさです。

BIMデータは通常の3Dデータに比べて情報量が多く、アップロードおよびダウンロードには時間がかかります。

もちろん、この所要時間はユーザーのインターネット環境に左右されるのですが、現行の仕様ではあまりに時間を要してしまい、スムーズな運用の妨げとなっていました。

特に山間部などの通信環境が整備されていない現場では、mixpaceの運用は難しいと言えます。

データの変換速度の向上

データの送受信だけでなく、BIMデータをクラウド上で処理する変換速度も改善の余地はありました。

BIMデータをAR向けに自動処理してくれるのは良いのですが、やはりそのデータ容量の大きさゆえ、変換にある程度の時間を要してきました。

こちらもデータのアップロード・ダウンロードと共にユーザーのスムーズな業務の遂行を妨げてきたために、体験価値を大きく損なう要因となっていたのです。

より柔軟なAR機能の活用

そして、このようなBIMデータのAR化で得られるメリットも、必ずしも多いとは言えない機能にとどまっていました。

確かにBIMデータを自動でARへ変換できる機能は便利なものの、ARがなくとも業務を遂行できる現場にとっては、導入に踏み切れるほどのメリットがなかったのです。

mixpaceに求められるのは、さらなるAR機能の有効活用という点でした。

mixpaceの新機能

そして、新たにmixpaceにおいて導入された新機能の数々*2は、こういった課題をしっかりと払拭しています。

5G対応

1つ目は、mixpaceの5G対応が挙げられます。

今春より新たに導入が進んでいる新しい通信規格である5Gは、従来の4G環境に比べ、はるかに高速の通信速度を実現しており、巨大なデータのやり取りも簡単に行えます。

mixpaceは有線テザリングによって5Gスマホとの接続、および5G通信の利用が可能になり、屋外においても高速通信を活用することができるよう生まれ変わりました。

クラウドからARデータをストリーミングで活用する場合においても、遅延のないAR表示が可能になったのです。

BIMデータ変換の高速化

2つ目が、BIMデータ変換速度の高速化です。

クラウドにアップロードされたデータを、素早くARデータへと変換することが可能になり、AR運用を伴う業務の遂行は、よりスムーズになりました。

通信環境の改善と合わせて活用することで、相乗効果を期待することができるでしょう。

ハンドジェスチャー機能

AR周りの機能の改善としては、ハンドジェスチャー機能の追加が挙げられます。

以下の動画でも紹介されている通り、ARカメラを通じて表示している3Dデータを自在に操作することが可能となっています。

専用コントローラーを必要としない、指の動きだけで3Dモデルを操作できるようになったので、より直感的なAR運用が実現しています。

3Dモデルの拡大・縮小、移動、回転など、まるでディスプレイで編集しているかのような操作感を期待することができます。

コントローラーモード

コントローラーモードは、AR画面上に表示されるコントローラーを使って3Dモデルを扱う操作方法です。

ハンドジェスチャーよりも詳細にARをコントロールしたい際に活躍してくれるので、これらの機能を併用することが求められます。

ARマーカー機能

ARマーカー機能も、新たに登場したARの運用方法です。

これは、QRコードタイプのARマーカーをあらかじめ設置しておくことで、ARカメラを向けるとそこへARモデルが表示される機能です。

ARを表示させる位置をしっかりと確定させたい場合には、ARマーカーの活躍が期待できます。

床や壁など、好きな場所に設置することができるのも魅力の1つです。

おわりに

BIMデータのAR運用の技術はますます向上し、より実践的にアップデートを続けています。

まだまだ仕様については不自由を覚えることはあるかもしれませんが、高いポテンシャルを秘めたこの技術を早期から運用していくメリットは大きいと言えるでしょう。

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出典:
*1 mixpace公式サイト
https://biz.cas.softbank.jp/mixpace/

*2 BUILT「BIMモデルを3分でAR変換、「mixpace」のHoloLens 2対応版がアップデート」
https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2006/26/news045.html

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