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建設業界に欠かせないBIMオペレーターの仕事とは

建設業界におけるBIM運用の推進が進んでいますが、その中で課題とされているのがBIMオペレーターの不足です。
どれだけBIM導入が魅力的であっても、実際にBIMを扱える人材が不足しているようでは意味がないためです。

そもそも、BIMオペレーターの仕事はどのようなものか、そしてBIMオペレーターが解消する課題は何なのかについて、ご紹介していきます。

目次:
①BIMオペレーターの仕事内容
②BIMオペレーターが建設業界から必要とされている理由
③BIMはどのように建設業界の課題を解消していくのか

BIMオペレーターとは

BIMオペレーターは、近年注目されている新しい職業の一つで、BIMを適切に扱える人材のことを指しています。

3Dモデリング+αのBIMオペレーター

BIMオペレーターの仕事は、CADオペレーターに近い業務となっています。
BIMは3Dの建築物のデータに部材の大きさや質、価格などの情報を付与することが出来る技術で、3Dモデリングの技術がベースです。
そのため、これまでCADに触れたことのある人材であれば、比較的BIM運用もスムーズに進めていくことが出来るでしょう。

CADオペレーターとBIMオペレーターの仕事内容で相違点を挙げるとすれば、建蔽率の計算や、部材データの管理にも対応しなければならないという点があります。
CADに比べて扱うデータ量が飛躍的に大きくなるため、業務内容としてはモデリングにとどまらないのが特徴です。

また、BIM建築は基本的に大規模な物件となることが多く、必然的にBIMオペレーターの仕事も大規模なプロジェクトになることがほとんどです。
そのため、BIMオペレーターはチームで仕事に携わるケースも増えてくる傾向にあるのも特徴と言えるでしょう。

高まるBIMオペレーターの需要

BIMオペレーターの不足は近年顕在化しつつあります。
企業によっては自社でBIMオペレーターを育成するケースも見られ、これからますます増えてくることになると予想されています。
しかし、それでも人材不足は依然として解消の見込みが立っていないため、新たなBIM人材の獲得に各社は動き始めています。

特に、CADオペレーターからBIMオペレーターへの移行プロジェクトは積極的に進められています。
人材派遣業界でもBIMオペレーター育成派遣サービスが開始するなど、BIMオペレーターのビジネスにおける価値は、高まり続けています*1。

なぜBIMオペレーターが必要とされているのか

ここで、そもそもなぜBIMオペレーターの不足が深刻なのかについて、その理由を確認しておきましょう。

労働人口の減少

BIMオペレーター、およびBIMの技術が必要とされるようになったのは、建設業界における労働人口の減少です。
BIMは設計から施工、そして建物の維持管理に至るまで、一括したデータ運用を実現するため、建設業界全体の生産性向上に役立ちます。
無駄をBIMで省くことで、少ない人員でもパフォーマンスを維持、あるいは向上させる技術として注目されているのです。

しかし、BIMのメリットがいくら魅力的でも、それを運用できるオペレーターがいなければパフォーマンスは上がりません。
BIMオペレーターの拡充は、建設業界のこれからを支える取り組みであるとも言えるでしょう。

建設業界におけるフロントローディングの推進

BIMデータを使ったプロジェクトは、従来のプロジェクトに比べて設計業務の負担が大きくなっていることが特徴です。
いわゆるフロントローディングが前提となるわけですが、この場合は設計業務に携わる人の数を増やす必要があります。

BIMオペレーターの需要が増大しているのは、設計業務の負担を分散する必要が生まれていることも背景にあります。

BIMはどのように建設業界に貢献するのか

BIMオペレーターの拡充によって、BIMの技術が広く普及することで得られる効果にも期待が集まります。

フロントローディングで情報共有を円滑に

まず、BIM運用でフロントローディングが進むことにより、設計以降のプロセスにおいて情報共有が円滑になる効果が期待できます。
施工段階では3Dデータを活用した現場作業が実現し、ロボットによる作業の自動化や、正確な点検業務、そして品質の向上が実現します。

保守運用においてもBIMデータは活躍します。
設計・施工で使われたものと同様のデータを維持管理で活用することができ、竣工後の点検、あるいは補修工事の際にも無駄なコストの発生を抑えることが可能です。
フロントローディングは環境整備のコストや、人員の配分の調整に時間がかかってしまうという難点がありますが、それをクリアするだけの価値はあると言えるでしょう。

少ない人員で円滑な業務の遂行を

また、設計にコストを割いている分、それ以降の工程における省人化も実現し、維持管理コストはこれまでにない削減効果が望めます。
結果的に、建設プロジェクトはこれまでよりも高いコストパフォーマンスを実現できるというわけです。

少ない人員でこれまで通りの業務が遂行できるということは、労働人口の不足解消にもつながります。
多くの人手を必要としていたからこそ人材の不足が叫ばれていたのを、そもそも必要とする母数を減少させることで解消されます。
BIMオペレーターの需要が高まっているのは、人手が必要な箇所がBIMモデリングに集中していることも理由の一つです。

働き方改革でスマートな業界づくりにも

BIMモデリングの導入は、建設業界のイメージの刷新や、働き方改革の推進にもつながります。
これまで建設業界が人手不足に悩んできたのは、身体的負担や危険な業務が伴う上、長時間労働などが横行している体育会系のイメージが強かったことも要因の一つです。

しかし、BIMの導入によってプロジェクトの省人化が進むことで、現場負担は大きく減少し、危険な業務や負担の大きな作業はロボットによる自動化で対応することができます。
その結果、建設業界も人間の仕事では管理業務が大半を占めるデスクワークやエンジニアリングが主体となり、オフィス勤務が一般的になる可能性も考えられます。

また、生産性の向上や深夜・早朝勤務の解消が実現することで、残業の少ないクリーンな働き方にシフトする可能性も高いと言えます。
スマートな建設業界という従来のイメージの刷新で、この業界に魅力を感じる人材が増えることも期待できるでしょう。

おわりに

BIMオペレーターが建設業界において必要とされているのは、設計業務に多くの負担がかかってしまうプロセスを余儀なくされているためです。
まだまだBIMを扱える人材は不足しており、CADオペレーターからの転身を求める声も大きくなっています。

適切にBIMを扱える能力は、今後も長期にわたって重宝されることになりそうです。


出典:

*1 日本経済新聞「テンプスタッフ、建築業界のCADオペレーター経験者向けに「BIMオペレーター育成派遣サービス」を開始」

https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP444510_Q7A510C1000000/


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