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AutoCADを便利に使うコマンド一覧

この記事でわかること
・AutoCADの操作を快適にする便利なコマンド一覧
・AutoCADの作図に便利なコマンド一覧
・AutoCADの編集に便利なコマンド一覧

AutoCADの操作を快適にする便利なコマンド一覧

AutoCADで作業をするとき、知っておくと操作を快適にできる便利なコマンドをまとめました。

描画領域の色を変更する

コマンド入力に「OPTIONS」と入力します。するとAutoCADの操作や動作に関する様々な設定を行うことが出来るダイアログボックスが表示されます。
では、描画領域の色を変更してみましょう。AutoCADでは描画領域の色はデフォルトで暗色になっています。
製図は白地に黒で印刷することが多いので、これに合わせて白地に黒で作図できるように変更してみましょう。
「表示」タブの「色」ボタンをクリックすると「作図ウィンドウの色」を設定する画面になります。
ここの「色」を「White」に変えて「OK」ボタンをクリックすると、描画領域の色が白地に黒になります。

右クリックの動作をカスタマイズする

AutoCADではスペースキーやEnterキーを押下する操作が頻繁に出てきます。これを右クリックで代用するとマウス操作のみで作業が行えるので効率化が図れます。
さきほど同様、コマンド入力に「OPTIONS」と入力します。
「基本設定」タブの「右クリックをカスタマイズ」ボタンを押します。
「クリック時間に応じた右クリックの機能を有効にする」にチェックを付けます。
設定した時間(デフォルトは250ミリ秒)以下でマウスの右ボタンをクリックするとEnterキーを押したと同じ効果になり、250ミリ秒より長くマウスの右ボタンをクリックすると通常の右クリック動作になります。

数値入力で計算した結果をする方法

円の半径などを入力するとき、計算結果を利用したいときがあります。電卓で計算したものを入力するのはちょっと手間がかかります。
簡単な計算であれば、数値を入れるボックスに数式を入れることが出来ます。
例えば半径20の円であれば「100/5」と入力すると「20」と計算してくれるので便利です。
また、少し複雑な計算であれば、「’cal」と入力するとコマンドプロンプトで計算することが出来ます。ここではカッコの付いた数式などを計算することが出来ます。
さらに、数値を入力するときに画面を右クリックして「クイック計算」を選択すると電卓が表示されます。関数計算や単位変換機能がついた多機能電卓を使うことが出来ます。

その他の操作を快適にする便利なコマンド一覧

その他、操作を快適にするコマンドとキー操作を一覧にしました。
・直交トラッキング(F8キーでON/OFF)
 線分などを強制的に直交させます
・極トラッキング(F10キーでON/OFF)
 マウス操作だけで線の方向(角度)を変更できます
・オブジェクトスナップトラッキング(F11キーでON/OFF)
 オブジェクトスナップで得た点からの延長線上を指定させたいときに使います。
・オブジェクトスナップ(F3キーでON/OFF)
 図形などを描画するとき、マウスカーソルが端点、交点、中心点などに自動的に吸着する機能です。
 

AutoCADの作図に便利なコマンド一覧

ここでは、作図のときに知っておくと便利なコマンドをまとめました。

基準点を指定して図形を書く方法

AutoCADで点の位置を示すときは、絶対座標と相対座標があります。
ここでは、基準点を相対座標の原点として、そこからX座標、Y座標を指定する方法を説明します。
まず、基準点となる点(端点や交点など)を用意します。
次に描画コマンドを実行中にShiftキーを押しながら右クリックして「基点設定」を選択します。
マウスで基準点をクリックして、@キーを押してから座標とY座標をカンマで区切って入力すると、基準点を原点とした座標を指定することが出来ます。

簡単に平行な線分を書く

もとの図形と平行な線分を書くとき、OFFSETをつかうことが多いですが、オブジェクトスナップの「平行」を使うと簡単です。
線分コマンド(LINE)を実行後1点目を指示してから、元になる線の上にマウスカーソルを合わせ、Shiftキーを押しながら右クリックします。
オブジェクトトラッキングの一覧が表示されますので「平行」を選択します。
次に、マウスカーソルをもとの線分と並行になる辺りに持っていくと、位置合わせパスに「平行」と表示されますので2点目をクリック。これで平行線を引くことが出来ました。

円の中心を求める

円を描画前に中心を決めて書けばいいのですが、あとで円の中心を知りたくなることも多いです。
そんなときに使えるコマンドです。

・オブジェクトトラッキングを使う
 コマンド実行中に円をクリックすると、オブジェクトトラッキングで中心点が表示されます。これを利用して中心を求めます。
※中心点が表示されないときは、オブジェクトトラッキングの設定で中心点が表示されるようにしておくか、対象の図形をShiftキーを押しながら右クリックします。
・中心マークコマンド(CENTERMARK)を使う
中心マークコマンド(CENTERMARK)を実行して円をクリックすると、中心に十字マークが付き、上下左右に線が引かれます。これで中心を知ることが出来ます。

AutoCADの編集に便利なコマンド一覧

AutoCADで図形を編集する際、編集したい図形を選択する操作が必要です。
AutoCADで図形を選択する方法として「窓選択」「交差選択」「フェンス選択」などがあります。
ここでは、さらに特定の図形を選択する便利なコマンドについて説明します。

直前に選択したオブジェクトを再選択する

「複写」や「移動」コマンドを実行後「p」と入力してEnterキーを押下することで、直前に選択したオブジェクトを再選択することが出来ます。

最後に作図したオブジェクトを選択する

「複写」や「移動」コマンドを実行後「l」と入力してEnterキーを押下することで、最後に作図したオブジェクトを選択することが出来ます。

重なったオブジェクトから指定のオブジェクトを選択する

同じ画層に複数のオブジェクトが重なっていると、操作したいオブジェクトを選択するのが難しくなります。
そんなときは「選択の循環」をオンにすると効率が良くなります。
具体的には画面右下の「カスタマイズ」をクリックして「選択の循環」にチェックを付けます。
するとステータスバーに「選択の循環」アイコンが表示されますのでオン(クリックする)にします。
※ここまでの操作は、コマンドウィンドウに「SELECTIONCYCLIG」と入力することでも可能です。
次にオブジェクトが重なっている部分にマウスカーソルを持っていくと、四角が2つ重なったアイコンが表示されますので右クリックします。
オブジェクトの一覧から選択したいオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトのみを選択することが出来ます。

【まとめ】
今回はAutoCADのコマンドの中で、知っておくと作業の効率化が図れるものをいくつかご紹介しました。
他にも便利な機能がたくさんありますので、AutoCADのヘルプやナレッジデータベース*1などをご覧になることをお勧めします。
AutoCADは毎年バージョンアップが行われ、その都度機能が追加されていきます。新しい機能は一度使ってみると良いと思います。
進化したコマンドや新しいコマンドによって、より作図効率が上がるかもしれません。

 

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参考URL
Autodesk Knowledge Network *1
https://knowledge.autodesk.com/ja

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