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AReX StyleとBooT.oneの性能の違いとは?比較ポイントをご紹介

BIMソフトであるRevitの運用は、建築業界で少しずつ広がっている一方、なかなか導入に踏み切れなかったり、うまく扱えなかったりという課題も抱えています。そんな中、Revit運用をさらに多くの企業で進めていくための方法についても提供が開始しており、「AReX Style」や「BooT.one」もその代表格と言えます。

今回は、Revit運用を支援するサービスであるAReX StyleとBooT.oneに注目し、両者の強みや相違点についてご紹介します。

①AReX Styleとは
②BooT.oneとは
③AReX StyleとBooT.oneの強み
④AReX StyleとBooT.oneの違い

AReX Styleとは

AReX Styleは、建築コンサルタントを手がけるビムアーキテクツが提供する、Revit運用を支援するためのツールです。

モデルと図面の自動化を促進

同サービスは、Revitにおける基本計画から実施設計、生産設計といった業務をサポートする目的で開発され、モデリングと図面の作成を自動化することができるというものです。

モデリングや図面の作成はクリエイティブな業務である一方、多くの負担が発生するルーティンワークも発生する点が課題とされてきました。AreX Styleは、プログラムによる効率的でスピーディーなモデル化と図面化を実現することで、最大で80%もの業務効率化に貢献してくれます。

Revit運用の効率を大幅に強化

AReX Styleは、導入初期から本格的な運用段階に至るまで、あらゆるステップにおいて効果を発揮します。Revit導入初期にはソフトの使い方から覚える必要がありますが、AReX Styleを導入することで操作の多くをコマンドでショートカットできるようにしてくれます。導入から実践に至るまでの期間を、最大で90%まで短縮できてしまうという効果を発揮します。

細かい強みについては後述しますが、Revit業務全体の負担を軽減してくれるため、導入価値の大きいサービスであると言えます。

BooT.oneとは

続いては、BooT.oneについての紹介です。こちらもAReX Style同様にRevit運用を支援するためのツールとして誕生しましたが、そのルーツは大手建設会社にあるという点がポイントです。

大成建設が提供するアドインパッケージ

BooT.oneはRevitユーザに向けたアドインパッケージとして登場したサービスで、大成建設と応用技術株式会社が共同で提供しています。属人化しやすい高度なRevit運用のノウハウを同サービスを導入することによってテンプレート化することができ、初心者でも上級者と変わらない運用を短期間で目指せるのが特徴です。

大企業のノウハウを簡単に実装可能

BooT.oneが強みとしているのが、大成建設のノウハウが実装されているという点です。大成建設は日本国内でも早くからBIM導入を手掛けてきた会社で、Revit運用の蓄積もトップレベルで進んでいます。

BooT.oneは、そんな大成建設のノウハウを凝縮して提供しているサービスであるため、例え経験者がいなくとも、社内へ迅速に高度なノウハウを実装できるというメリットを備えています。大企業のベストプラクティスを、人材登用の必要なく実現できるというのは、初めてRevitを導入する企業にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。

AReX StyleとBooT.oneの強みの違い

ここで、AReX StyleとBooT.oneのそれぞれがどのような特徴を強みにしているかについて、違いを見ていきましょう。

AReX Styleの強み

まずAReX Styleの強みですが、こちらは具体的な導入効果が提示されている点にあるでしょう。前述した、Revitの取得にかかる時間を90%削減できるという強みに始まり、オペレーターの作業時間を80%短縮など、導入メリットを数字でわかりやすく提示してくれています*1。

また、最新のテンプレートやファミリと連携する仕組みを採用しているため、社内仕様の展開と管理を、最大で50%も削減してくれる効果が期待できます。また、実施設計、生産設計など各段階の切替を自動でモデルしてくれます。仕様変更に関わる手戻りなどを解消し、30%以上の変更手続きを削減可能です。

AReX Styleは、「AX-Style」という独自のシステムを採用しているのも特徴です。これは、スタイルと呼ばれる独自の情報定義を実装することで、壁や床といったモデル構成をテンプレートで扱えるシステムです。AX-Styleを有効活用することで、社内仕様に基づく設計を容易に実現したり、モデルの整合性を正しく確保したりするのに役立ちます*2。

BooT.oneの強み

続いて、BooT.oneの強みを見ていきましょう。BooT.oneの場合、最大の特徴は大成建設のノウハウが蓄積されている点にあります。モデル作成と図面の作成を簡単に自動化できるという点はAReX Styleと同様で、加えて同社と同じワークフローを直接導入できるのが強みです。

また、アドインコマンド、テンプレート、ファミリ、ガイドライン、教育ビデオコンテンツという、BIM導入に必要な5つの要素を実装し、BooT.oneを購入するだけで環境が整備できてしまう手軽さも魅力と言えます*3。100を超えるコマンドと、1,000以上のテンプレート、700ページにも登るトレーニングと、ボリュームについても申し分ありません。

AReX StyleとBooT.oneの比較ポイント

AReX StyleとBooT.oneは、どちらも優れたサービスを提供し、Revit運用をサポートしてくれています。どちらを選ぶか迷った場合、以下の二つの比較ポイントに注目すると良いでしょう。

価格について

一つ目のポイントは、両サービスの価格についてです。導入に伴う費用は多くの方が注目していますが、価格設定は微妙に異なります。

まずAReX Styleですが、こちらは細かくプランが分かれており、必要なサービスだけをピックアップして最低料金で利用することが可能です。最も安いプランの場合、13万8,600円からの利用となるため、コストを抑えたい方には嬉しいサービスです*4。

一方のBooT.oneですが、こちらは全部で3つのプランとなっています。最もスタンダードなプランが年間36万円となっており、AECコレクションが同梱のもの、Revitが同梱のものとそれぞれ一つずつプランが用意されています*5。

逆を言えば、36万円で必要なサポートは基本的に全て受けられるということであるため、お買い得なのはBooT.oneと言うこともできそうです。

パッケージの内容について

パッケージの内容については、AReX Styleの方が詳細に分類されているので、購入しやすいと言う強みがあります。例えば先ほど紹介した最安のプランはAX-SC LTと呼ばれる物で、構造設計・生産設計・施工向け製品の取扱に特化したプランです。一方のBooT.oneはオールインワンとなっているので、豊富な機能を求めない場合には負担が大きくなってしまう可能性があります。

特定業務だけを自動化したい際には、AReX Styleを検討しましょう。

おわりに

今回は、AReX StyleとBooT.oneの強み、そして比較のポイントをご紹介しました。どちらも優れたサービスではあるものの、自社の業務には必要がない機能が搭載されていたり、包括的な導入を検討していたりする場合には選び方に気をつけた方が良いポイントもあります。

両者の特徴を理解し、最適なサービスを選べるようにしましょう。


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*1 ビムアーキテクツ「AReX」
http://ax.bimarch.com/
*2 AReX Style「AX-Styleとは」
https://ax.bimarch.com/ax_support/post/20210512/30614
*3 BooT.one「VISION」
https://tobim.net/bootone/vision
*4 AReX「PRICING」
http://ax.bimarch.com/pricing.html
*5 BooT.one「PRICE」
https://tobim.net/bootone/price

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