Revitにナビゲーションバーはある?クイックアクセスツールバー活用のポイントを解説
Revitにおけるナビゲーションバーは、効率的なツール活用を実現する上で非常に便利な機能です。ナビゲーションバーを使いこなせるようになれば、強力なパフォーマンス向上が見込めます。
この記事では、Revitにおけるナビゲーションバーの使い方について、基本的な活用ポイントを紹介します。
目次:
- Revitのナビゲーションバーとは
- AutoCADのナビゲーションバーとの違いはある?
- Revitにおけるナビゲーションバー活用の方法
- ナビゲーションバーと合わせて覚えておきたい用語
- クイックアクセスツールバーの活用法
Revitのナビゲーションバーとは
そもそもナビゲーションバーは、Autodesk製品の多くに搭載されているナビゲーションツールへのクイックアクセス機能です。
ナビゲーションツールは、個々の機能の使い方や具体的な効果を正しく把握することを促してくれます。Revitを含め、Autodeskの製品は基本的に多くの機能を搭載していることから、初心者はどうやってそれぞれの機能を使えば良いのか、悩んでしまうケースも少なくありません。
このような事態を回避する上で役に立つのが、ナビゲーションツールです。ナビゲーションツールを使ってどのような効果や使い方を備えているのかを確認し、正しい製品運用を促します。
そしてこれらナビゲーションツールへのクイックアクセスを促すのが、ナビゲーションバーというわけです。
AutoCADのナビゲーションバーとの違いはある?
Revitにナビゲーションバーが搭載されているのはもちろんですが、Revitと並んで人気の高いAutodesk製品のAutoCADでも、ナビゲーションバーは問題なく使用可能です。
ナビゲーションバーの機能についての違いは、大きくは存在しません。Revitのナビゲーションバーは、Revitの各種機能に関するナビゲーションツールへのアクセスを可能にし、AutoCADの場合もAutoCADのナビゲーションツールへのアクセスを促します。
また、AutoCADとRevitではユーザーインターフェースも似ています。そのため、すでにAutoCAD、およびAutoCADのナビゲーションバーを使用した経験のあるユーザーは、Revitにおいても問題なくナビゲーションバーを使いこなすことができるでしょう。
Revitにおけるナビゲーションバー活用の方法
Revitにおけるナビゲーションバーは、2Dと3Dの両方のナビゲーションツールにアクセスすることができます。ナビゲーションバー使用に際して、覚えておきたいのが
- ViewCube
- SteeringWheels
- 3Dマウス
の3つです。ViewCubeは、モデルの現在の方向を示すことができるツールです。モデルの現在のビュー設定を適用することで、ビューの向きを変更し作業の効率化を促します。
SteeringWheelsは、ナビゲーションツールを迅速に切り替えるための便利なツールです。ホイール操作によって、任意のツールを自由に呼び出しながらナビゲーションツールを有効活用できます。
3Dマウスは、3Dconnexion 3Dマウスをインストールしていると使用可能な機能です。感圧コントローラなどを使用し、より立体的な操作でビューコントロールを行えるようになります。
このほかにもナビゲーションバーでは、
- ズーム
- フライスルー
- アクティブビューの画面移動
といった操作を行うことができます。必要に応じてナビゲーションバーを呼び出し、ツールを展開できるよう試しに使ってみると良いでしょう。
ナビゲーションバーと合わせて覚えておきたい概念
ナビゲーションバーを操作する際、覚えておきたいのが
- ビュー
- プロジェクトブラウザ
- ビューを並べて表示
といった概念です。
ビューの概念は、Revitを使用していると頻繁に登場します。ビューではモデルの特定の部分を、作業効率化のために分離・クローズアップした形で表示することができます。ビューには
平面図ビュー、断面図ビュー、立面図ビュー、3Dビューといった種類が存在します。状況に応じて、それぞれのビューを切り替えながら作業を進めることが重要です。
プロジェクトブラウザは、モデルの中に含まれているすべてのビューを一覧で表示することができる概念です*1。表示されるビューのタイトルをダブルクリックすることで、作図領域にビューを表示させることができます。
表示するビューを整頓したい場合には、ビューを並べて表示の概念を活用します。複数のビューを同時に表示する必要が出た時、ビューは整頓されて表示されるので、画面が煩雑になることを防げます。高度な3Dモデリングを実施しているときなどに有効活用しましょう。
クイックアクセスツールバーの活用法
Revitのナビゲーションバーと合わせて知っておきたい機能の一つに、クイックアクセスツールバーがあります。クイックアクセスツールバーは、その名の通り必要なツールへすぐにアクセスし、使用できるようにするための機能です。
クイックアクセスツールバーを使用することで、頻繁に使用するツールを何度も正規の手順で呼び出すような面倒を解消することができるため、便利です。
またクイックアクセスツールバーは、ユーザーの利用形式に応じて自由にカスタマイズできる点も特徴です。クイックアクセスツールバーをカスタマイズするには、ツールバーを右クリックの上[クイックアクセスツールバーをカスタマイズ]を選択します。
するとダイアログが展開され、任意のツールをツールバー上で表示・非表示を切り替えて選択できるようになります。欲しいツールをすべてツールバーに表示できたら、OKをクリックしてダイアログを閉じましょう。
ツールバー上のツールは、表示順序を移動させることもできます。ダイアログ左部分に表示される矢印を、移動させたいツールを選択した上でクリックすると、任意の順番に並び替えることが可能です。
ツールバーに区切りをつけたい場合には、矢印の下にある区切りボタンをクリックすることで追加できます。
ツールの削除については、区切りボタンの下にある削除ボタンを、削除したいツールを選択した上でクリックしましょう。
これらの操作によって、クイックアクセスツールバーのカスタマイズを自由に行うことができます。
まとめ
この記事では、Revitにおけるナビゲーションバーの使い方、そしてそれに関連する機能の使い方について解説しました。
ナビゲーションバーをうまく活用できれば、初心者でも正しいツール理解を深めた上で、適切な操作を実行可能です。また、クイックアクセスツールバーを使用することにより、ツール操作をより効率化することもできます。
それぞれの使い方を理解し、作業の利便性向上を促しましょう。
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出典:
*1 Autodesk「ヘルプ」
https://help.autodesk.com/view/RVT/2023/JPN/?guid=GUID-1A152ED7-5636-4160-B7D4-5A54A29AB3CE