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Apple Musicを大画面で見たい!TVから出力する方法について調べてみた

 最近すっかりTVを見なくなった、という人も増えたのではないでしょうか?
 見たいドラマは、見逃し配信のアプリで時間のある時に見ることができるようになりましたし、動画コンテンツの多くはスマホがあれば十分楽しむことができます。
 とは言え、自宅でゆっくり時間のある時などは、高画質・高音質の音楽コンテンツなどを大画面で見るのもスマホと違う良さがあります。
 今回はスマホでの利用者が多い「Apple Music」を、いつもとは違う雰囲気を楽しむために、TV画面に出力する方法について調べてみました。

この記事でわかること
 ・Apple MusicをTV画面に出力する方法について
 ・コストについて
 ・動画コンテンツをTV出力する方法について

Apple MusicをTV画面に出力する方法

なぜApple Musicなのかについて少しだけ前置き

 Apple Musicには音声コンテンツだけでなく、PVなど大画面で見たいような作品もたくさん配信されています。普段のながら聞き程度であれば、スマホとイヤホンがあれば十分ですが、好きなアーティストのPVなどであれば、大画面で見たいこともありますよね。
 特に、ホームシアターシステムなどを組んでる方であればなおさらでしょう。

 しかし、大画面で見るだけならネットフリックスや、AmazonPrimeビデオでもいいでしょう。PVなどもYoutubeで配信するアーティストも多くなりました。
 では、なぜここで「Apple Music」と言うコンテンツを出してきたのか、ちょっとだけ説明させてください。

 実はApple Musicが新しいコンテンツとして、24時間の音楽映像配信サービス「Apple MusicTV」をスタートさせました。これがなかなかすごい事になっています。
 いわばApple版のMTVと思えば間違い有りません。当初はアメリカ国内だけで配信されていましたが、今年(2021年)に入ってからは、カナダやイギリスにも拡大されました。
 残念ながら、まだ日本は配信エリアに入ってませんが、いずれは配信されるでしょう。その時には、スマホではなくTVの大画面で見たい!と言うのが今回の記事の発端です。

 付け加えておくと、Apple TV+(プラス)という動画配信サービスを契約している方であれば、日本でも視聴できるようになりました。しかし、現在のところオリジナルコンテンツだけであり、しかも有料ですので気軽に視聴できる状態ではないようです。
 よほどお目当てのコンテンツがない限り、現状では契約の必要は無いかと思われます。*注1

Apple MusicをTV出力する方法は大きく3通り

 では、具体的にApple MusicをTVに出力する方法について見ていきましょう。簡単にまとめると次の3通りの方法があります。

 1)AppleTVのアプリを使う方法
 2)AirPlayを使う方法
 3)直接接続する方法

 もちろん、Apple Musicの契約があることは前提とします。当然ながらAppleIDもすでに持っているということになります。
 
 ※Apple Musicについての詳しい内容はこちらの記事などを参考にしてください。
 Apple MusicとiTunes Storeのちがいとは?サービス内容・料金などを解説!

1)AppleTVのアプリを使う方法

 AppleTVには、AppleMusicアプリが初めから入っていますので、これを使えばすぐにTVで楽しむことができます。
 やり方は簡単です。すでに持っている Apple IDでログインするだけとなっています。 スマホ操作をすることなく、視聴することができますので、まさにTV感覚で大丈夫です。一人のIDを登録しておけば、家族みんなで見ることが可能です。一番TVに近い感覚で楽しめるのがこの方法となります。

 ネックになるとしたら、Apple Musicに対応しているApple TVが必要であることでしょうか。
 対応しているのは、2015年発売の第四世代Apple TV以降です。現在は「Apple TV HD」へ製品名称が変更されていますが、これも世代的には第四世代に入ります。
 現行機種として生産されているのは、「Apple TV HD(32GB)」と「Apple TV 4K」であり、どちらも対応しています。

2)AirPlayを使う方法

 スマホからTVへ出力する方法については、「AirPlay」を使う方法がおすすめです。
 Apple製品だけでなく、Sony製のBRAVIAとLGのスマートテレビが「AirPlay」に対応しています。もちろん、Apple TVもAirPlayに対応していますので、出力先のデバイスとしては3つあることになります。

 AirPlayに対応しているApple TVは、第二世代からになります。もし、少し前にApple TVを購入した方でApple Musicに対応してない場合であっても、AirPlayを使えばTV出力ができるということになります。
 この方法なら、新しいApple TVに買い替えなくても大丈夫です。

 
 AirPlayに対応しているTVは以下のリンクから調べることができます。
 AirPlay 2対応テレビとデバイス

 上記のページを下にスクロールしていくと、LGとSony製で対応しているTVの型番がリスト化されています。ページにはTV以外にもスプリンクラーやセキュリティなど大量の対応機器が一覧表示されています。
 もしかしたら普段気にしてないものでも、該当している場合がありますので、一度確かめてみると良いかもしれません。

 もし新しく購入するのであれば、「works with Apple AirPlay」というラベルが目印になります。店舗やネットで、このラベルの有無を確認してから購入すると良いでしょう。*注2

3)直接接続する方法

 最後の手段になるのが、スマホからの出力が可能なHDMI変換ケーブルを使って、直接スマホとTVを接続しミラーリングする方法です。しかし、これは「やればできる」けど「できればやりたくない」方法と言えます。
 今時、有線接続の手段を取るメリットが有りませんので、あくまでも「やれないことはないけど、あまりお勧めできません」という紹介でとどめておくこととします。

コストのついての試算

 では実際に、Apple MusicをTVで視聴するには、どのくらいのコストがかかるのでしょうか。

【コスト試算】
 ・ Apple Musicサブスク料金 ・・・・月額980円

 ちなみに、Apple MusicTVであれば無料で使用することができます。早く日本にも展開してもらいたいですね。
 次にApple TVを購入する場合について調べてみましょう。

 ・Apple TV HD ・・・17,800円
 ・Apple TV 4K ・・・21,800円

 現行機種であれば、上記の2機種を選択することになります。
 メルカリなどのフリマアプリで探してみれば、Apple TVの第二世代なども入手できるかもしれません。実際に調べてみると、3,000円ぐらいから出品されているのが確認できました。もちろん中古・使用品ですので購入する際には十分注意が必要です。

 いっそのこと、TVごと買い替えたい!という方がいるかも知れませんので、新たにAirPlayに対応しているテレビを購入するとした場合、価格がどの程度なのか調べてみました。

 ・Sonyブラビア4K液晶(XRJ-50X90J) 50v型 ・・・ 209,000円

 Sonyのオンラインストアにおいて、この記事の執筆時点(2021年9月)での価格となります。
 これがAirPlayに対応しているTVの中でも安い方になります。しかし、今買い換えるのであれば液晶ではなく、有機ELがおすすめです。またどうせ買うなら一番大きいタイプにした場合、どのくらいになるのでしょうか。

 ・Sonyブラビア 4K有機EL(XRJ -83A90J) 83v型 ・・・ 1,100,000円

 最高スペックにした場合、100万円超えてしまいました。
 ではLGであればいくらぐらいでしょう。

 ・LG 4K液晶テレビ(50NANO75JPA) 50型 ・・・ 74,800円

 これも記事執筆時点でのAmazon価格となっています。
 50型ではありますが、ずいぶんお手頃価格で入手できそうです。LGの場合、43型でも対応している機種がありますので、5万円以下で購入できそうです。

 Apple Musicだけを目的に、100万円オーバーのテレビを購入する人もいないでしょうから、あくまで参考として調べてみました。
 実際に買い換えるのであれば、「works with Apple AirPlay」に注意して購入すると良いでしょう。*注3

 今回、お勧めできませんと言って切り捨てた有線接続ですが、iPhoneからHDMI出力するためのケーブルを調べると4,000円ぐらいで購入できるようです。
 実は一番コスパが良いのがこの方法だと言えます。Apple MusicのTV出力だけを目的とするのであれば選択肢には入らないのですが、例えば出先でiPhoneを使って簡単なプレゼンをする場合など、結構便利に使うことができます。

 PCもプロジェクターもなしで、スマホとケーブル一本あればOKです。出先のLANに接続す必要もありませんので、セキュリティ面でも全く問題有りません。スマホで持ち込んだデータを相手先でモニタ出力する場合、便利で手軽な方法です。
 実は筆者もいざという時のためカバンに1個常備しています。*注4

動画コンテンツをTV出力する方法

 iPhoneからTVへ動画を出力する方法としては、これまで紹介したApple TVや有線ケーブルを使う以外にも、いくつか方法があります。
 代表的な方法として「Chromecast」と「Fire TV Stick」があります。

 筆者は日常的に、Chromecastを利用しています。
 価格は5,000円から7,000円台で入手可能であり、TVに挿しっぱなしにしておけば簡単にiPhoneから操作することができます。
 ただし、Chromecast出力に対応しているアプリやサービスだけが利用可能となっています。
 Hulu・Netflix・Abema・dTVやYoutubeなど、多くのサービスが対応しており、画面に表示されるアイコンをタップするだけの簡単操作でTV出力が可能です。しかし、Apple MusicはChromecastに対応していません。

 便宜上「TV出力」と書いていますが、Chromecastは機器の機能を利用して、ネット経由で動画を再生しており、iPhoneはあくまで「操作」をするだけの関係です。
 そのため、一旦「接続」し「操作」が完了した後は、Chromecastが自分で再生を続けていきます。これも便利な点と言えます。

 「Fire TV Stick 4K」は7,000円程度で入手可能です。ミラーリングでiPhoneの画面をTV出力することができますが、iPhone自体がミラーリングに対応していないため有料のアプリを導入する必要があります。

 筆者としては、Chromecastに Apple Musicが対応してくれるのが一番ありがたいと思っています。おそらく同じ思いの方も多いと思いますが、残念ながら現在のところは未対応ですので、別の方法を取るしか有りません。
 もし、次にTVを買い換える時が来た場合 AirPlay対応を確認することになるかもしれませんが、現時点ではApple TVが現実的な選択肢となるのではないでしょうか。*注5


 もうずいぶん昔ですが、友人が大画面テレビを購入した時に「テレビチューナーは使わないよ。モニタだけ」と言っていました。当時はまだインターネットも普及しておらず、主にビデオ鑑賞用という意味合いでした。
 TV全盛期の時代でしたので、変わってるなあと思ったものです。
 ところが、今やそういう使い方をする方も多いのかもしれません。使いやすいデバイスやサービスを普段は利用し、必要な時だけTVに出力できればOK。このような考え方が主流となり、それぞれのライフスタイルに合わせた使い方を選べる時代になりました。


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注1
engadget 「無料の24時間音楽映像サービス「Apple Music TV」米国で開始」
https://japanese.engadget.com/apple-music-tv-050042545.html
iPhone Media 「Apple版MTV「Apple Music TV」がイギリスとカナダに拡大」
https://iphone-mania.jp/news-359704/
Apple TV+
https://tv.apple.com/
注2
Apple AirPlay
https://www.apple.com/jp/airplay/
Apple TV ユーザーガイド
https://support.apple.com/ja-jp/guide/tv/atvb6e1c5b22/13.0/tvos/13.0
AirPlay対応TV
https://www.apple.com/jp/ios/home/accessories/#section-tv
注3
Sonyブラビア
https://www.sony.jp/bravia/compare/
https://pur.store.sony.jp/bravia/products/XRJ-A90J/XRJ-83A90J_purchase/
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B0924V3ZHR
注4
楽天
https://item.rakuten.co.jp/tetuya/foc-1226-cable-002/
注5
applio 「iPhoneの画面をテレビに映す(出力する)方法まとめ【有線ケーブル/無線で接続】」
https://appllio.com/iphone-tv-cast-mirroring-hdmi-apple-tv-google-cast

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