Apple Homeplayとは?おうち向けコンセプトモデル登場
Apple Homeplayとは?おうち向けコンセプトモデル登場
巣ごもり需要の高まりにより、おうち時間をどのように過ごすかの観点からさまざまな商品が生み出されています。
そのようななか、Twitterアカウント上でApple Homeplayという新しいホームエンターテイメントシステムのコンセプトが発表されました。
自宅での過ごし方はゲームや配信サービスを利用した音楽、映画鑑賞など、Appleの商品群で楽しめるものがいくつかあります。
この記事ではホームエンターテイメントシステムの動向をはじめApple Homeplayとはどのようなものかをまとめてご紹介します。
ホームエンターテイメントの動向
AppleのHomeplayとは何かを深く知るために、まずはホームエンターテイメントシステムの市場動向をご紹介します。
ホームエンターテイメントシステムでは、ホームシアターやスマートスピーカーなどが注目されています。
また、視聴する音楽や映像は複数の形態があるのです。
テレビ映像機器は大画面化、高解像度化が伸長
再生機器は古くはビデオからDVD、Blu-ray Disc、Ultra HD Blu-rayまたはUHD BD(4Kブルーレイ)と変化するなかで、よりリアルな映像が記録・再生できるようになりました。
これに伴い映像を映すテレビやプロジェクターもより大きく、高解像度で美しく表示できるように性能が向上しています。
世界規模でみると、テレビ市場は2021年から2027年までに5.4%の年平均成長率が予測されています。(*1)
映像系ソフトの割合がさらに増加傾向
デジタル映像技術は急速に発達するなか、コンテンツの形態はDVDやBlue-rayのように形があるパッケージ型だけでなく、放送、ストリーミングなどさまざまなかたちで提供されています。
また総務省が発行する令和3年の情報通信白書によると、国内のコンテンツ市場規模は11兆9,552億円で、映像系ソフトが58.6%、テキスト系ソフトは34.6%、音声系ソフトが6.8%という内訳です。
映像系のソフトの割合が最も高いことから、映像を快適に楽しみたいニーズを踏まえた商品開発が求められているといえます。(*2)
国内ではスマートスピーカーが普及段階
スマートスピーカーは2020年時点ではAmazonやGoogleの商品に人気が集まっています。
アメリカでは全体の半数弱にまで普及しているものの、国内では世帯の利用者はまだ1割ほどで、利用している機能は天気予報やニュース、音楽の再生が中心です。
これからまだ市場の拡大が期待できます。
Apple Homeplayとはホームエンターテイメントシステムのコンセプトモデル
ホームエンターテインメントシステムは、他社同様Appleも力を入れています。
Apple Homeplayのコンセプトモデルは、製品デザインを担当しているフリーランスのApple TomorrowのTwitterアカウントで2021年8月に発表されました。(*3)
Apple Tomorrowによると、Apple Homeplayは、究極のホームエンターテインメントシステムとしてアップルファンによる非営利団体であるApple Scoopの依頼で制作したものです。
Apple Homeplay仕様は以下のようになっています。
・通常より大きいHomePod 4台
・ワイヤレスサウンドバー
・プロジェクター
詳細は明らかになっていませんが、コンセプトモデルとして発表されたApple Homeplayのシステム画像などから推測すると以下のような機能が期待できます。
HomePod
HomePodは、スマートスピーカーとしてAppleのオペレーティングシステムであるSiriや空間認識機能を搭載しています。
高偏位ウーファーとツイーターが搭載されているオールインワン型で、1台でも豊かな音を出力できるのが特徴です。
立体的に音を楽しむ場合には、自分が音楽を聞く場所を中心としてちょうどよく音が集まるようにスピーカーの位置や角度を調整します。
4台のHomePodを用いれば、自分を包み込むサラウンド環境が作れるでしょう。
またHomePodが複数あれば、マルチルームオーディオにも対応可能です。
そこで、Apple Homeplayでは、4台のHomePodがセットになっているため複数の場所で音を出力したり音像を調整したりする使い方が見込めます。
特にApple Homeplayコンセプトモデルとして発表されているHomePodは、通常のHomePodよりも大型なので、さらにパワフルで臨場感のある響きが期待できます。
ワイヤレスサウンドバー
サウンドバーとは、ホームシアターで5.1chサラウンドを再現する場合にも用いられるバータイプのスピーカーです。
通常テレビやスクリーンなど、映像を出力場所の前に設置されます。
サウンドシステムにこだわらず手軽に音が聞きたい場合に便利です。
プロジェクター
ホームシアターのシステムを組もうとした場合、映像を映すためにスクリーンや高機能のテレビが必要だと検討されることがあります。
しかしプロジェクターがあれば、壁に直接画像を映すことが可能です。
壁面にスペースさえあれば、例えば100インチほどの大画面で映像が投影できるでしょう。
没入感を高めてコンテンツを楽しみたい場合に向いています。
また、コンパクトなプロジェクターはスマートフォンと接続してどこでも使えるメリットがあります。
Apple製品でみた場合、MacやiPadとの接続だけでなくiPhoneに保存されている画像や動画、Apple TVなどのストリーミングコンテンツを多くの人と楽しむ使い方が可能です。
Apple Homeplayの商品化は未定
Twitterで発表した時点では、Apple Homeplayが確実に商品化されるという情報はありませんでした。
通常商品開発は、最初にコンセプトモデルと立ち上げたうえでユーザー調査や盛り込むべき仕様の調整をしながら慎重に商品の魅力を高めていきます。
Apple Homeplayの開発状況は公開されていませんが、これからさまざまな情報を取り込みながら改良が重ねられている段階かもしれません。
2020年時点でHomePodシリーズは、スマートスピーカーであるAmazonのEchoやGoogleのNestに比べると市場シェアが低くなっています。
しかし、アメリカ国内では2021年の4月~6月で見た場合、HomePodシリーズが前年同期比に比べて180%増加しています。
HomePodの人気が徐々に高まるにつれて、Apple Homeplayの商品開発がより強く望まれるでしょう。
まとめ
Apple Homeplayとは、Apple Tomorrowから発表されたホームエンターテイメントシステムのコンセプトモデルです。
現時点で詳しい仕様などは明らかにされていませんが、Apple TVやHomePodなどおうち時間を楽しむ機器がよりいっそう充実していくでしょう。
日本ではホームエンターテイメントはまだ普及段階にありますが、ホームエンターテインメントデバイス市場は今後さらなる拡大が期待されています。
Appleの今後の開発情報を踏まえながら、日々の在宅時間をどのように充実させるかを検討してみるのも一案です。
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*1 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000067400.html
*2 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd241910.html
*3 https://twitter.com/AppleScoop/status/1431043834662719491/