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SOLIDWORKSを仮想環境で利用するための要件は?運用のポイントを解説

CADソフトであるSOLIDWORKS運用環境の整備は、オンプレミスで行うと快適なパフォーマンスが得られる一方で、その実装負担も大きくなってしまうものです。

このような環境構築の問題を解消するべく導入が進んでいるのが、仮想環境でSOLIDWORKを運用するというアプローチです。今回は、SLOIDWORKSを仮想化して運用する際の要件や、押さえておきたいポイントについて、解説します。

目次:
①SOLIDWORKSの強み
②仮想環境とは
③仮想環境の強み
④SOLIDWORKSの仮想化要件
⑤SOLIDWORKSを仮想環境で利用する際のポイント

SOLIDWORKSの強み

SOLIDWORKSはポピュラーなCADソフトとして広く運用されていますが、どのようなところが評価されているのでしょうか。頑なにSOLIDWORKSが採用され続ける理由としては、以下の3つが挙げられます。

高いユーザビリティを実現

SOLIDWORKSが広く普及している大きな理由の一つが、高いユーザビリティです。使いやすさを長年追求し、常に改善を加えていることをSOLIDWORKS自ら強みとして掲げており、操作の手数、画面の高解像度化、マウスのドラッグ量までも考慮してアップデートが加えられてきました*1。

そのため、初めてのCAD運用というユーザーにとって馴染みやすいのはもちろん、ベテランのオペレーターも好んでSOLIDWORKSを継続的に使い続けているため、多くの企業で普及していることがわかります。

開発プロセスの効率化に貢献

ただ使いやすいだけでなく、実用的な能力にも優れているのがSOLIDWORKSの強みです。通常の開発プロセスと比較すると、SOLIDWORKSを採用した開発プロセスは製品データ管理が統合環境で行われるため、重大なヒューマンエラーの発生率を抑えたり、手戻りの負担を大幅に軽減することが可能となっています*2。

余計な工程を削減したことで、リードタイムを減少させ、生産性の向上を導入組織にもたらしてくれます。

情報共有と検証を効率化

組織での運用を前提としていることもあり、SOLIDWORKSは情報共有環境の整備にも役立つ強みを持っています。ユーザー同士で連動しているデータ運用が可能なので、設計部品の迅速な検証、及び検証結果を反映した最新版の図面の共有まで、簡単に行えます。

仮想環境とは

これまでソフトウェアを運用するためには、一人一台のPCを自前で用意する必要がありました。一方で近年注目されている仮想環境は、ソフトの運用に必要なマシンを一式、あるいはGPUやメモリなど一部の補いたいユニットを、クラウド経由で提供するサービスです。

高度なマシンスペックが求められる開発の現場でも、仮想環境を導入することによって、従来よりも簡単に運用が進められるようになりました。

仮想環境の強み

仮想環境の強みとしては、以下の4つのメリットが注目されています。順に見ていきましょう。

運用コストを削減できる

まず、仮想環境の導入は運用コストの削減へ大いに貢献するとされています。マシンを一人一台導入する必要があったのが、仮想環境の実現によって、オンライン経由で一つのマシンを分散して運用することができます。そのため、複数人で高スペックのマシンをシェアしながら運用できるので、ハード購入費用を大きく削減可能です。

また、マシンを動かすための電力や、マシンを設置するためのスペースの削減にも貢献するので、維持管理コストを抑える働きも期待できます。

業務を効率化できる

運用マシンを少数に限定しながら、多数のエンジニアが運用できる環境を実現できるので、セットアップに必要な時間や負担を解消し、コア業務に集中できます。システムのアップデートやメンテナンスもマシン一つずつに行う必要がなくなるので、運用負担の削減へ大いに貢献します。

データの移行作業なども大きく解消されるため、必要最低限の業務で最大限のパフォーマンスを実現します。

リモート運用が可能

仮想環境ではオンライン経由でマシンを運用することになるため、リモートワークの推進にも役立ちます。これまでハイスペックなマシンを必要としている業務は、オフィスやラボなどの拠点へ足を運ばなければ実施できなかったため、リモートワークの妨げになってきました。

仮想環境の構築によって、自宅のPCから簡単にマシンを運用できるようになったので、簡単にリモートワークへと移行可能です。

BCP対策に貢献

オンライン上での運用を定着させられれば、災害時でもマシンに深刻なダメージが発生することを回避し、業務を継続できる環境の整備につながります。

一拠点、1つのマシンに依存した現場は、地震や津波、火事などによってダメージを受けてしまうと、業務の再開、及びシステムの復旧に多大な時間を要します。一方で仮想環境の導入により分散されたシステムを実装することで、災害時でもパフォーマンスが落ちることなく働ける環境を実現可能です。

SOLIDWORKSの仮想化要件

SOLIDWORKSを仮想環境で運用する場合、最低限のスペックをクリアしておく必要があります。必要な要件については、公式サイトから以下のように指定されています*3。重要な部分をピックアップしてご紹介します。

ミドル・ハードウェアの要件

まずオペレーティングシステム(OS)についてですが、公式対応が表明されているのはWindows10、及びMac OS Big Surまでのバージョンです。それ以上最新のOSは今後対応こそ予定しているものの、現状では公式のサポートが得られないため、注意が必要です。

続いてハードウェアについてですが、プロセッサが3.3GHz以上、メモリは16GB以上、ドライブについては高速かつ大容量なSSDの導入が推奨されています。

またグラフィックについては、認定済みのカードとドライバの使用が推奨されています。認定済みのモデルについては、以下のサイトより実際に確認が可能なので、あらかじめ自社の仮想環境が条件をクリアできているかどうか、チェックしておくと良いでしょう。

https://www.solidworks.com/ja/support/hardware-certification/

仮想環境の要件

SOLIDWORKSの仮想環境として確認されているサービスは、VMware vSphere ESXi、VMware Workstation、Microsoft Hyper-V、Parallels Desktop, Mac、Citrix XenServerの5つです*4。ポピュラーな環境にはいずれも対応しているので、安心して仮想化を進められます。

SOLIDWORKSを仮想環境で利用する際の2つのポイント

仮想環境への移行要件を満たしていても、例外的に思っていたようなパフォーマンスが得られないケースもあります。あらかじめ注意すべきポイントを確認しておき、理想の運用環境を実現しましょう。

優れたGPUを用意する

仮想環境はあくまで実在するマシンをオンライン経由で利用するためのサービスであるため、ハードのパフォーマンスを改善するための役割を果たすことはありません。特にSOLIDWORKSはGPUへの負荷が大きいソフトであるため、運用効果を改善するためには、最新のGPUの導入によって対処することをおすすめします。

SOLIDWORKS Composerはサポートされていない

SOLIDWORKS製品の一種に、SOLIDWORKS Composerと呼ばれるものがあります。これは3Dモデルを使った資料作成を効率化するためのサービスですが、このソフトを運用する際は仮想環境へ公式サポートが受けられないため、注意が必要です*5。

用意する環境によっては滞りなく利用できる場合もありますが、万が一不具合が発生した場合、十分なサポートを受けられない場合があります。

まとめ

SOLIDWORKSは利便性に優れ、コストパフォーマンスの面でも高く評価されている製品ですが、仮想環境から利用することによって、より高いパフォーマンスが期待できます。

仮想環境の実装に伴う要件を確認しながら、理想の運用体制を構築しましょう。

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参考:
*1 SOLIDWORKS 「SOLIDWORKSとは」
https://solidworks.stec.co.jp/about.html
*2 上に同じ
*3 SOLIDWORKS「システム要件」
https://www.solidworks.com/ja/support/system-requirements
*4 SOLIDWORKS「仮想環境」
https://www.solidworks.co.jp/sw/support/virtualizationenvironment.htm
*5 上に同じ

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