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SOLIDWORKSを使った各データのインポート手順をご紹介

モデリング・設計ツールとして高い評価を得ているSOLIDWORKSは、データのインポート・エクスポート方法を理解することで、より効果的な運用を実現できます。今回は、SOLIDWORKSへ各種データをインポートする方法についてご紹介します。

目次:
①SOLIDWORKSで読み込めるデータ形式
②SOLIDWORKSでモデルをインポートする方法
③SOLIDWORKSでエクセルデータをインポートする方法
④SOLIDWORKSでメッシュファイルをインポートする方法
⑤SOLIDWORKSでインポート診断を実行する方法

SOLIDWORKSで読み込めるデータ形式

そもそもSOLIDWORKSは、CAD運用に用いられている多様なデータ形式に対して互換性をも備えています。CAD運用では定番とも言えるDWGファイルをはじめ、TIFFやIGES、STEPなど、入出力に対応している形式は多様です。

配線・配管設計に強いPremiumプランのSOLIDWORKSライセンスを購入すれば、IDF形式にも対応できるなど、更なる互換性も見込めます。

入力のみのデータ形式に絞れば、Autodesk InventorやRhinocerosといった、他社のCAD製品に特化した形式のものにも対応することが可能です。出力のみのデータであれば、JPEGやAdobe PDF、3D XMLといった、汎用性の高いデータへと変換もできるので、情報共有の際に困ることもありません。

SOLIDWORKSでモデルをインポートする方法

それではここから、SOLIDWORKSでより多様なデータ形式をインポートした上で活用するための方法をご紹介していきます。まずはモデルのインポートについてですが、互換性のあるデータ形式の3Dモデルであれば、SOLIDWORKS内にある[モデルと部品をインポート(Import Models and Parts)]か、[モデルをインポート(Import Model)]を実行することで可能です*1。

あとはダイアログボックスからインポートしたいモデルを検索し、[開く]をクリックしてオプションを設定すれば、インポートは完了です。

SOLIDWORKSでエクセルデータをインポートする方法

SOLIDWORKSはエクセルデータの運用にも対応しているため、2Dデータや表にまとめられた数値情報を活用したい場合にも役立ちます。主な2つの運用方法について、解説します。

エクセルを使った図面のインポート・エクスポート

SOLIDWORKSにはExcel自動化[Excel Automation]機能が実装されており、エクセルファイルから配線図を自動的に生成することが可能です*2。ツールバーに設けられたExcel自動化[Excel Automation]をクリックし、自動化したいエクセルファイルを新規作成しましょう。

ファイルを作成したあとは、選択した上で[開く]をクリックし、オプションを選択します。現在展開しているプロジェクトのブックとの関連づけを行う・行わないの設定を行えば、図面が作成され、ダイアログボックスが表示されます。

エクセルを使った部品表データのインポート

エクセルで作成された部品表(BOM)データも、直接SOLIDWORKSへインポートすることができます*3。2019年から追加されたこちらの機能は、部品表タイプ用に定義されたテンプレートに基づいて作成されたエクセルデータでのみ運用が可能で、[置き換え(Replace)]機能を用います。

置き換えを実行することで、同じオブジェクト内の既存のレコードのみを検索し、テキスト行レコードに置き換わります。レコードが存在しない場合は、アプリケーションによってテキスト行が部品表に追加されます。

SOLIDWORKSでメッシュファイルをインポートする方法

SLOIDWORKSではメッシュファイルを運用する場合、通常はアドインであるScanTo3Dを使用します。しかし以下の手順を踏むことにより、ファイルと関連メッシュデータをソリッドボディ、またはサーフェスボディにインポートして運用が可能です*4。

[開く]をクリックし、ファイルの種類(Files of type)からメッシュ ファイル(.stl、.obj、.off、.ply、*.ply2)を選びます。続いてシステムオプション(System Option)からソリッドボディ、サーフェスボディ、グラフィックボディの3つのフォーマットから1つを選び、形式を指定します。その後オプションを選択して、ダイアログボックスからOKを選べば、指定したフォーマットでのインポートが完了します。

SOLIDWORKSでインポート診断を実行する方法

インポートしたいモデルが何らかの理由で読み込めなくなっている場合、インポート診断を実行することで原因を特定し、モデルを修復して読み込めるようになります。この機能はツールバーにあるインポート診断 (Import Diagnostics) を実行することで、利用可能です*5。

モデルを開いた状態で[インポート診断]をクリックすると、プロパティマネージャにモデルのステータスと診断結果のメッセージが表示されます。グラフィックス領域のどの部分に不正があるのかを特定した上、[全てを修復(Attempt to Heal All)]を実行することで、簡単にインポート可能なモデルへと修復が可能です。

まとめ

SOLIDWORKSは単体での運用だけでなく、そのほかのソフトで作成されたデータとの互換性にも優れているため、広く普及するに値する高性能なソフトと言えます。インポートが万が一うまくいかない場合にも修復作業を実行すれば、読み込み可能となる場合もあります。

それぞれの手法を頭に入れておき、いざという時に活用できるよう準備しておきましょう。

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参考:
*1 SOLIDWORKS「モデルのインポート」
http://help.solidworks.com/2017/Japanese/Visualize/t_importing_models.htm
*2 SOLIDWORKS 「Microsoft Excel との図面のインポートとエクスポート」
http://help.solidworks.com/2017/Japanese/WhatsNew/t_automate_changes_to_and_from_Excel.htm
*3 SOLIDWORKS「Microsoft Excel ファイルからの部品表データのインポート」
https://help.solidworks.com/2019/japanese/WhatsNew/c_importing_bom_data_from_excel.htm
*4 SOLIDWORKS「メッシュ ファイルのインポート 」
https://help.solidworks.com/2019/japanese/SolidWorks/sldworks/t_importing_mesh_file.htm
*5 SOLIDWORKS「インポート診断 PropertyManager」
https://help.solidworks.com/2019/japanese/SolidWorks/sldworks/HIDD_DVE_HEALING.htm#bdk1450446712032

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