徹底解説!AutoCADの利用に当たって知っておくべき特徴や機能
建設業や製造業において、今や不可欠となっている設計技術のCADは、ソフトの進化によってますます運用難易度が下がり、効率的な作業の実現や、複雑で大規模なプロジェクトを遂行する能力を企業に与えています。
中でもAutodesk社のAutoCADは、世界中で導入実績を有するポピュラーなソフトであり、高度な技術を提供してくれる最先端のサービスです。
今回は、AutoCADの導入を検討している人や、CAD技術の習得を検討している人に向けて、AutoCADを使ってどんなことができるのか、どんな導入メリットがあるのかを、具体的な機能について触れながらご紹介します。
目次:
- CADについて
- AutoCADとは
- AutoCADのコンセプト
- AutoCAD LTとAutoCADの違い
- Mac版とWindows版の違い
- AutoCADの役割
- AutoCAD導入のメリット
- AutoCADと相性の良い製品
- AutoCADの主な機能
- AutoCADのカスタマイズ機能とは
- ツールセット機能を含むAutoCAD Plusについて
- AutoCAD Webアプリの使い方
- AutoCAD モバイルアプリの使い方
- 取得するとお得なAutoCADの認定試験について
- AutoCADのスキルを学ぶための方法
CADについて
そもそもCADは、「Computer-Aided Design (コンピューター支援設計)」の頭文字からとって生まれた言葉で、コンピューターを使った図面設計をサポートするためのサービスを指します。
CAD登場以前、製図や設計作業は手作業で行うものとされてきましたが、手作業はケアレスミスのリスクや1ミリも狂いのない製図能力が求められるため、高度な技術力が求められる業務でした。しかしCADソフトが登場したことで、このような製図・設計に必要な計算や実際の図面作成業務はほぼ全て自動化することができ、数値入力やマウス操作で誰でも簡単に緻密な図面を描くことができるようになっています。
AutoCADとは
AutoCADは、そんなCADソフトの中でも世界的に人気の高い、著名なサービスの一つです。Autodesk社から提供されているAutoCADは、建設から製造、土木など、あらゆる領域において活躍する、汎用性の高いCADソフトです。
技術の向上に伴い、CADソフトに求められる性能や機能も先鋭化し、いくつかのソフトは特定の業務にのみ特化しているものの、AutoCADは一台で全ての業務に対応できる点が高く評価されています。
AutoCADのコンセプト
AutoCADが基本概念としているのは、システムドラフティングと呼ばれる手描きの作図手法です*1。描いた図形をなるべく描き直さずに、繰り返し利用することで手早く図面を作成し、業務の効率化に努めます。
トレーシングペーパーに要素をかき分け、それをレイヤーとして重ね合わせながら作図を進めるような感覚で、1枚の紙を使って図面を描き上げるよりも修正が容易な上、完成までの時間も短縮できるため、AutoCADが誕生した1982年より、ずっとコンセプトとして残り続けている使用感です。
AutoCAD LTとAutoCADの違い
AutoCADには、大きく分けて通常版とAutoCAD LTという廉価版が存在します。AutoCAD LTはAutoCADよりも安く利用できる代わりに、2D CADのみの利用という機能制限がありました。そのため、3D CADを利用したい場合には高価なAutoCADの通常版を購入する必要があったのですが、AutoCAD LTは新規販売を停止しており、今は購入することができなくなっています。
ただ、AutoCAD LTの販売終了に伴い、通常版のAutoCADにも価格改定が行われています。これまでは1年間のサブスクリプションで20万円以上のプランを利用せざるを得なかったのが、生まれ変わったAutoCAD LTは、AutoCAD LTの価格と同様の年間7万1,500円での利用が可能となっています*2。つまり、AutoCAD LTと同じ価格で2D/3D CADの両方を利用できるようになったため、導入のハードルは以前よりも大きく下がったと言えるでしょう。
また、従来通り年間20万円を超えるサブスクリプションプランもありますが、こちらは新たに「AutoCAD Plus」と呼ばれるサービスとして展開されています。AutoCAD Plusについても、後ほどご紹介します。
Mac版とWindows版の違い
AutoCADには、Mac OS対応モデルとWindows OS対応モデルという違いもあります。基本的な機能はどちらのバージョンでも大きな差異はありませんが、Mac版だけに実装されている機能もいくつか存在します。
ファイルのなめらかなスクロールを実現するCover FlowナビゲーションやTouch Barへの対応、スクリーン分割マルチビューやマルチタッチジェスチャと、Mac OSでのユーザビリティを損なわない環境整備が行われているため、MacユーザーはストレスなくAutoCADを利用可能です*3。
AutoCADの役割
AutoCADの導入は、単にCADソフト利用を推進するだけではなく、ユーザーに有意義な効果をもたらすための役割も担います。
幅広い業界へのCAD導入を後押しする利便性の実現
AutoCADは、あらゆる領域で活躍する汎用CADとして提供されているサービスであるため、これまでCADを本格的に活用してこなかった業界での運用も期待できます。
CADソフトの代名詞とも言えるソフトであるだけに、誰にでも使いやすい機能性や拡張性を確保することで、利用者の拡大を進めやすいプラットフォームとなっています。
ハイテク導入による生産性の向上
AutoCADは単に使いやすいCADソフトであるだけでなく、業界でも最先端の技術を積極的に導入している最新鋭のソリューションでもあります。
3D CADはもちろん、3Dモデルに多くの情報を付与できる、BIMモデリングの足がかりにもなるため、設計業務の刷新によって生産効率の向上を見込めます。
関係者同士のコラボレーションの促進
AutoCADは従来よりもコストを抑え、最新技術を提供して多くの企業でCAD活用を進められるサービスですが、導入企業が増えれば、それだけ関係者同士のコラボレーションも強化することができます。
AutoCADユーザーが増えることで、CADデータを変換することなくそのままやり取りすることができたり、修正、編集作業をリアルタイムで行えたりするため、非常に便利です。
AutoCAD導入のメリット
AutoCADは、他のCADソフトと比較しても多くのメリットを導入企業にもたらしてくれます。主な導入の利点について、ご紹介します。
2D・3D CADの両方に対応している
AutoCADは、2Dだけでなく3Dにも標準で対応しています。AutoCAD LTが廃止されたことで、2D CADしか扱えない製品はAutodesk製品のラインナップから取り除かれ、次世代のCAD環境を誰もが利用できることとなりました。
これまで2Dしか利用してこなかった、環境が2Dに限定されていたという場合、AutoCADの導入によって、コストを抑えて最新の3D CADを活用できます。
他のAutodesk製品との併用に活躍する
AutoCADの優れていることは、販売元であるAutodeskの豊富な製品との互換性を備えている点です。例えば3DモデルのBIM化を進められるRevitや、プロダクトデザインに特化したFusion360など、関連製品が豊富に揃えられています。
汎用なCAD活用だけでなく、特定の領域に特化した機能を求めている場合も、Autodesk製品だけで全ての機能を補完できるのが強みです。後ほど、AutoCADと関連のあるAutodesk製品についてもご紹介します。
導入企業が多く実績が豊富である
AutoCADはとにかく導入企業が豊富であるため、ノウハウの蓄積やコミュニティフォーラムの活用も盛んに行われているのが強みです。これまで数十万円のプランに限定されていたのが、年間7万円程度で利用できるプランが登場したことで、大手企業だけでなく中小企業でも導入しやすいソフトとして、さらに利用者が増加することが期待されてます。
AutoCADと相性の良い製品
AutoCADは確かに便利な製品ではありますが、全てのCAD・BIM要件に応えてくれるとは限りません。このようなケースへの対応が求められる場合、以下のAutodesk製品と併用することによって、円滑な運用が可能です。
Autodesk Revit
Revitは、Autodesk社が提供するBIMモデリングソフトです。AutoCADでは3Dモデルを構築することはできるものの、現実の建物を正確にとらえた質量や密度を表現することはできません。Revitを使ったBIMモデリングを実施することで、このような実物に近い3Dモデルを構築できるため、次世代の設計業務においては不可欠の技術となりつつあります。
BIMモデルは設計業務に活躍するのはもちろん、施工現場においても正確な図面情報を提供するのに役立ったり、関係者や施工主への説明を容易にしたりする上で役立つため、AutoCADとRevitの併用が今後の建設業界などではスタンダードになるでしょう。
Autodesk Inventor
Autodesk Inventorは、製造分野では重宝するパラメトリックモデリングを実現するのに役立つソフトです。3Dモデルの各パーツのパラメータを必要に応じてコントロールできるため、比率を維持した状態での縮小、拡大といった作業はもちろん、各パーツの修正やリサイズといった作業を効率よく実施できます。
頻繁に設計変更が発生する、柔軟性が問われる現場においては、特に活躍する3D CADソフトと言えるでしょう。
Autodesk 3ds Max
Autodesk 3ds Maxは、3Dモデルのレンダリングや、アニメーションの付与を実施する上で役に立つソフトです。3Dモデルそのものに直接動きを与えられる処理が実現できるので、映像表現をより豊かにする上では欠かせないツールです。
Autodesk以外のソフトを使って3Dモデルにアニメーションを加える場合、データ変換や互換性の問題に取り組む必要がありますが、3ds Maxであればその必要がなく、DWG ファイルを参照してレンダリングやアニメーションを作成することができます。
AutoCADの主な機能
ここで、AutoCADが有する主な機能についてご紹介します。オールラウンドな操作を行えるため、これまで3D CADソフトを使ったことがなかった人はもちろん、別のCADソフトからの乗り換えを検討している人にとっても、優れた操作性を実現します。
3D画面の操作
AutoCADでは、平面的なディスプレイからでも極めて正確に立体物を確認、成形できるよう、3D画面操作性に優れているのが特徴です。マウスホイールのドラッグ操作で全体を俯瞰的に確認できる、オービット操作の仕組みを採用することで、ストレスフリーな作業の遂行を可能にしています。
ユーザ座標系 (UCS)
立体構造物をPCで扱う場合には、縦・横・奥行きという座標感覚を正しく理解する必要もあります。AutoCADには3 次元空間のどこにでも必要なところに新しい座標系を定義できるユーザ座標系 (UCS) が実装されており、オブジェクトの定位を正しく進められます*4。
ワークスペース
AutoCADには2D、3Dモデリングで利用できる各種機能が、ワークスペースと呼ばれるバーに集約されています。
ワークスペースの大きさは基本状態とモデリング状態で切り替えながら利用することができ、見た目がごちゃごちゃして気が散る場合には表示数の少ない基本状態、細かな作業を進める場合にはモデリング状態に切り替えるなどの、柔軟な使い方も可能です。
ビジュアライゼーション
AutoCADはただ3Dモデルを作って終わり、ではなく、フォトリアリスティックな3Dモデリングを可能にするビジュアライゼーション機能も備わっています。
オブジェクトに金属らしさや木造らしさを与えるマテリアル機能や、照明の配置を設定して反射の具合を確かめられるライティング機能など、必要に応じて使い分けられます。
AutoCADの扱いに慣れていない人でも使いやすいよう、プリセットのビジュアライズ機能も備わっており、シチュエーションごとにこれらの機能を使い分け、美麗なレンダリング画像を作成できます。
AutoCADのカスタマイズ機能とは
AutoCADは基本機能だけでも十分な性能を発揮しますが、カスタマイズ機能を活用することで、より優れた利便性を発揮します。
AutoCADのカスタマイズ機能は、自社の業務に合わせて操作性を改善したり、プログラミングなどの作業を簡略化するためのツールを実装したりする作業です。直接コーディングすることで拡張機能を付与することができるだけでなく、Autodeskが提供するアプリストアから、便利な拡張機能を購入の上、インストールして利用することもできます。
既存のAutoCAD利用において不満が出てきた場合や、便利な機能を発見した際に、積極的に活用すると良いでしょう。
ツールセット機能を含むAutoCAD Plusについて
AutoCADは価格改定とサービスの統合に伴い、「AutoCAD Plus」と呼ばれる製品をリリースしています。
通常版AutoCADとの違い
AutoCAD Plusは、一言で言えば通常盤のAutoCADのアップグレード版となります。通常版に実装されている機能が利用できるのはもちろん、各種専門業種のツールセットが実装されており、特定領域に特化したツールを活用し、業務を効率化できます。
AutoCAD 2019より派生製品は統合
これまで、AutoCADにおいて専門的な機能を利用する場合は、別途販売されていた派生製品の購入が必要でした。AutoCAD 2019よりこの販売方法は刷新され、全ての派生製品はAutoCAD Plusに付随するツールセット機能に統合されています。
主なツールセット機能について
AutoCAD Plusで利用できるツールセット機能は、従来の派生製品であったAutoCAD Architecture (建築設計向け)や、AutoCAD Mechanical (機械設計向け)、AutoCAD Electrical(電気制御向け)といった製品のツールセット版です。
基本的な機能性については大きな変化はなく、名前が「Architecture ツールセット 」「Mechanical ツールセット」などに改変されているだけなので、従来通り利用することができます。他にも3D工場設計や地理空間設計などに活躍するツールキットがラインナップに並んでおり、専門領域の企業は積極的に活用したいところです。
AutoCAD Webアプリの使い方
通常、AutoCADはソフトをインストールの上利用しますが、一部サービスはWebアプリとしてブラウザから利用が可能です。
「AutoCAD Webアプリ」と名付けられた各種サービスは、AutoCADユーザーにとって便利な機能を提供します。
Webアプリでできること
AutoCAD Webアプリは、アカウントさえ持っていればどのPCからでも自身のCADデータにアクセスし、CAD 図面を編集したり作成したり、他のユーザーに共有できたりします。
基本的な編集ツールはWebアプリから利用できるので、編集能力に乏しくて歯がゆい思いをすることもありません。もちろんWebアプリからでも他のユーザーとのコラボレーションが行えるので、共同作業が急に必要になった場合でも安心です。
AutoCADアプリのライセンスさえ持っていれば、無料で誰でも利用できるため、積極的に活用したいツールです。
Webアプリ導入のメリット
Webアプリの導入によって、AutoCADがインストールされたPCを常に持ち歩く必要がなくなります。出張先や施工現場などで図面が必要になっても、現場のラップトップを借りて簡単に表示できるため、業務の効率化につながります。
また、ソフトのない自宅のPCからでも簡単にアクセスし、編集ができるため、リモートワークを推進する上でも役に立つでしょう。もちろん、利用に当たってはシンプルなインターフェースから操作が可能なので、使い方を新たに覚える上での労力も少なくすみます。
AutoCAD モバイルアプリの使い方
AutoCADはこれまで、モバイル版サービスとして「AutoCAD360」というプラットフォームも用意されていましたが、現在は「AutoCAD モバイルアプリ」という新しいサービスに取って代わっています。
モバイルアプリでできること
AutoCAD モバイルアプリは、年間5,500円で利用できるサービスとして展開されています。通常版のAutoCAD、及びAutoCAD Plusに加入している場合には、無料で利用が可能です。スマートフォンやタブレットといったモバイル端末からAutoCADにアクセスし、図面の作成や編集、閲覧を行うことができます。
AutoCADで用いられているDWGファイルをそのまま利用できるだけでなく、リアルタイムで共同作業を進められるので、外出先で突如編集作業が必要になった場合などには活躍が期待できます。
モバイルアプリ導入のメリット
AutoCADモバイルアプリの最大の特徴は、やはりデジタル上でいつでもどこでもCAD図面を利用できる点です。これまでは設計した図面を紙にプリントアウトし、現場や関係先に持っていくのが一般的でしたが、モバイルアプリがあれば、スマホやタブレットを現場に持ち込むだけで、簡単に図面へアクセスできます。
また、CAD図面はクラウドストレージに保管しておくため、デバイスに直接ダウンロードしておかなくとも、オンライン上で図面を表示し、編集ができます。もちろん、モバイルアプリとはいえAutoCAD本来のパワフルな機能の多くをそのまま利用可能なため、作業効率が極端に低下することもありません。
取得するとお得なAutoCADの認定試験について
ここまで紹介した通り、AutoCADは実に多くの機能やサービスを提供しているため、それを一度に使いこなせるようになるためには時間がかかります。独学でこれらの技術を学ぶ場合、相応の時間を割かなければなりませんが、AutoCADの認定試験合格を目標にすることで、高いモチベーションを持ってスキル取得に励むことができるでしょう。
認定試験に合格するメリット
AutoCADの認定試験は、Autodeskが公式に提供しているAutoCADを扱う上での基本技術の習熟度を確かめる試験です。
認定試験に合格することで、Autodeskから直々に一定技術を有したエンジニアであるとみなしてもらえるため、就職活動を有利に進めたり、試験対策を経て取得した技術を現場で活かせたりします。
AutoCAD認定試験の種類
AutoCADに関連する認定試験としては、大きく分けて2つの種類があります。
AutoCAD ユーザー試験
1つ目の認定試験は、AutoCADユーザー試験です。大学への進学や、専門領域への就職、昇進など、エンジニアとしてのキャリアをステップアップさせ、その技術力を客観的に評価するための試験として用意されています。
試験をクリアするには、全30問からなる試験問題のうち、70%以上の正解率を達成する必要があります。試験時間は50分であるため、スピーディに問題を捌ける習熟度が必要です*5。
会場に用意された、AutoCADがインストールされたPCを使って問題に回答していくので、自宅や職場などで、十分にAutoCADの扱いに熟達しておくことが求められます。知識よりも実技が問われる点も、認定試験の特徴です。
Expert Elite プログラム
AutoCADユーザー試験よりも位の高い認定プログラムとして、Expert Elite プログラムと呼ばれる資格が存在します。こちらはユーザー試験とは異なり、何らかのテストを通じて得られる資格ではなく、完全招待制で得られるプログラムとして用意されています。
Expert Eliteとしての認定を受けることができれば、Autodesk製品のスペシャリストとしての社会的な地位の向上はもちろん、各種製品へのアクセス権や、メンバー限定の交流イベントに参加する権利が与えられるなど、Autodeskからの多くの優遇措置が得られます。
Expert Eliteとして認められるための具体的な要件は記載されていませんが、認定の基準としては
- Autodeskブランドを公正な立場から支援できること
- Autodesk製品への専門的な知識を有していること
- 他ユーザーの製品活用を親身になってサポートできること
- ソーシャルサイトなどで積極的に有益な発信をしていること
- イノベーションの機会を追求し、リーダーシップを発揮して道を切り拓ける人材であること
といった要件が紹介されています*6。一朝一夕で達成できる条件とは言えませんが、長年Autodesk製品を使い込むことのメリットとしては魅力的であるため、AutoCADへ長く取り組むためのモチベーションにつながるはずです。
AutoCADのスキルを学ぶための方法
AutoCADのスキルを取得するためには、いくつかのアプローチがあります。自分に合った方法を発見、あるいはそれぞれの手段を試しながら、技術向上に励みましょう。
公式チュートリアルを活用する
1つ目の方法は、公式チュートリアルの活用です。AutoCAD含め、Autodesk製品は、公式に提供されているチュートリアルが非常に豊富であるため、基本的な操作はこれだけで習得することができます。
テキストや画像を使った指導はもちろん、映像を交えたチュートリアルも豊富なため、初心者でも簡単に技術を覚えることが可能です。
専門学校やオンライン講習を活用する
2つ目の方法は、専門学校やオンライン講習の活用です。AutoCADをはじめ、現在はCADを扱える人材不足が深刻化しているため、専門学校などでもAutoCADのカリキュラムを扱うところは増えています。また、自宅で学習を進められるe-ラーニングサービスを活用すれば、仕事の合間や業後に、学校へ通わなくとも技術を習得できるので、非常に効率的です。
実践経験を増やす
3つ目の方法は、実践経験をとにかく増やすことです。CADオペレーターの仕事は本業はもちろん、副業レベルでも募集が出ているため、思い切ってこれらの業務を引き受けてみる、あるいは本格的なエンジニアとして働いてみるのが、最も技術の習得には近道です。
CADを学びながら賃金が得られるだけでなく、仕事を終わらせないといけないプレッシャーなどもあるため、高いモチベーションでスキルを習得できます。
まとめ
本記事では、AutoCAD利用に関するメリットや、最近のAutoCADの機能やサービスについてご紹介しました。AutoCADは今後ますますメジャーになるサービスと考えられており、学習用のカリキュラムや認定試験も人気になりつつあります。早いうちからスキル習得や会社への導入に向け、理解を深めておくことが求められます。
建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!
CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中
▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!
参考:
*1 AutoCAD「AutoCADとは」
https://www.autodesk.co.jp/solutions/what-is-autocad
*2 Autodesk「AutoCAD LT 販売終了」
https://www.autodesk.co.jp/solutions/autocad-lt-subscription-faq
*3 Autodesk「AutoCAD比較 Windows 版 と Mac 版」
https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/compare/autocad-vs-autocad-for-mac
*4 Autodesk「AutoCAD の 3D 機能と概念 【初心者向け】」
https://www.autodesk.co.jp/solutions/autocad-3d
*5 Autodesk「オートデスク認定資格プログラム」
https://www.myautodesk.jp/certification/user_AutoCAD.html
*6 Autodesk「Autodesk Expert Elite プログラム」
https://www.autodesk.co.jp/expert-elite/overview