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気になるベストなタイミング、「Apple製品の買い時」を調べるには

Appleユーザーにとって、心がざわつく季節がやってきました。

毎年夏に開催されるWWDCと9月の新iPhoneの発表。この二つのイベントで新製品が出てくるたびに「買うべきか?買わざるべきか?」に心悩ませることになります。

今回の記事では、「Apple製品の買い時をどうやって判断するか」について考えてみましょう。

この記事でわかること

・Apple製品の買い時を教えてくれる「Apple Days」について

・購入の決断前に考えておくべきこと

・発表直後のM2チップ搭載Macの買い時

Apple製品の買い時を教えてくれる「Apple Days」

Apple製品の現行品について、「買い」か「待ち」かを実に明確に教えてくれるサイトがあります。多くのブログなどでも紹介されていますので、Appleユーザーであれば一度は聞いたことがあるかもしれません。そのサイトは「Apple Days」です。

Apple Days

この「Apple Days」を参考にすると、2022年6月に発売されたばかりの「MacBook Pro 14inch」については「発売されたばかりです。買うんだ!」と書かれています。

一方、2021年10月発売の「MacBook Pro 16inch」の方は「平均周期の半分を過ぎました。」とコメントがあるだけで、「買い」か「待ち」かのアドバイスはありません。

また、2021年5月リリースの「iMac」については、「近日中に新型が出る可能性があります。買う決断の前に情報収集を!」と、慎重になるようアドバイスされています。

他にも2021年9月発売の「iPad mini」については「買ってしまえ!」とアドバイスしています。

基本的には

・買うんだ!         ・・・積極的な「買い」

・買ってしまえ!         ・・・「買い」

・平均周期の半分を過ぎました ・・・判断なし

・買う決断の前に情報収集を! ・・・「待ち」寄り

このように非常に単純なアドバイスが、現行品のデバイスやOSについて記載されています。端的な表現でわかりやすいこともあり、決断の後押しをしてくれるのには役立つかもしれません。

しかし、私はこのサイトのアドバイスだけを基準に購入決断をすることについては、あまり賛成できません。その理由として、このサイトでの購入判断が「発売直後かどうか」だけを根拠としているからです。

単純に「新製品なら買い」、リリースから一定期間経過してそろそろ次のバージョンが発売されそうなら「情報収集=待ち」となっています。

本来であれば、購入する際に十分検討しなければならないはずの性能や価格、バージョンアップの内容や評判などの要件は、ほぼ無視されています。

このサイトのアドバイス通りに判断していたのでは、新製品が発売されるたびに買い替えをしていかなければなりませんが、それはあまりにも現実的ではありません。

次節では「Apple製品のベストな買い時」をどう選択するか?について、個人的な経験をもとにご紹介していきましょう。

購入の決断前に考えておくべきこと

まず最初に、あなたがもしイノベーター理論でいう「イノベーター」や「アーリーアダプター」なら、迷うことなく新製品発売と同時に購入でいいでしょう。これらの人々はトレンドを先取りし、最新のプロダクトやサービスを使いこなすことができる人です。

ただし新製品にありがちな不具合や、その後市場に受け入れられず主流とはならないなどのリスクを覚悟することが条件です。

このような人達は前段で紹介した「Apple Days」などのサービスも必要ではないでしょう。「出たら買う」「興味があればゲット」が基本スタンスです。

また仕事上の都合、現行品ではスペックが不足していて、最新の性能や機能を必要とする方の場合も、予算さえ合えば「即買い」になるでしょう。うまく目的にマッチすれば飛躍的に作業効率を高めることができます。もちろん、さまざまなリスクやトラブルも覚悟の上です。

この記事で対象となる方は、ここまでに紹介したような層ではないでしょう。製品に興味を持っているが「できるだけ失敗せず」「リーズナブルに」購入できる、最適なタイミングを気にしている一般の方ではないでしょうか。

◯リスクを避けるには

全く新しいカテゴリーの新製品が発売される時や、既存製品でも大幅なバージョンアップが実施された時などは用心が必要です。

ハードウェアの刷新では、ヒンジの強度不足や耐久性の低さ、リチウムイオン電池の発熱問題、評判の悪いバタフライキーボードの採用など、いくつかのトラブルが過去にもありました。

これまでに存在しない新しいカテゴリーの製品などは、アプリケーションの不足や性能自体の問題などで、あまり活躍せず市場から消えてしまった例もあります。

Appleとバンダイが共同開発したゲーム機「ピピンアットマーク」や、Appleがカシオよりも早く発売していたデジタルカメラ「Quick Take」などが代表的な製品です。

アーキテクチャーの刷新も注意すべきタイミングです。Macに採用されているCPUも、モトローラの680X0シリーズからPowerPCへ、さらにインテル製へと変わり、現在は自社開発のMシリーズへと変遷しています。

旧チップから新チップへ移行する際には、周辺機器やソフトの対応問題から過去の資産をどうするか?などについても、考慮する必要があります。

AppleのHPを確認してみると、意外に多くの製品について不具合が見つかり、修理プログラムが実施されていることがわかります。

中古品の購入を検討している場合は、対象機種かどうかを事前に確認すると良いでしょう。

Apple 修理サービスプログラム

せっかく新製品を購入するのですから、できればこのようなトラブルは避けたいところです。以前に比べ、深刻なトラブルや製品自体が抱える問題は少なくなってきましたので、このような修理への対応もしっかりしてきた印象はあります。しかし、無いに越したことはありません。

これらを考慮し、買い時の選択としては以下のような判断をすると良いでしょう。

1)全く新しいカテゴリーの新製品やメジャーバージョンアップの時

→基本的なスタンスは「待ち」

製品発売後に一般ユーザーの評価がある程度出揃ったところで、購入判断をおこなう。

このような判断であれば、最もリスクを抑えることができるでしょう。

ただし、どうしても新製品の性能が必要という場合や、品薄が予想されておりタイミングをずらすと購入時期が大幅に遅れてしまいそうなケースなどでは、リスクを覚悟して「買い」もありでしょう。

2)iPhone SEのような先行するプロダクトの廉価版やマイナーバージョンアップ

→基本的なスタンスは「買い」

このようなケースでは、すでに市場で評価がある程度固まっている製品がベースになっていますので、リスクがかなり低減されます。

新製品をタイムリーに入手でき、しかも失敗することが少ないのでメリットが大きいでしょう。

上記のような基本方針に加えて、Apple関係の情報を出しているサイトを参考にしてみると良いでしょう。最近はYouTubeなどの動画サイトでも多くの製品レビューがあり、以前に比べてもはるかに情報の収集は容易となっています。

<Apple関係の情報が掲載されているサイトの例>

iPhone Mania

Mac Rumors

9 TO 5 Mac

IT Media NEWS

もしあなたが、Apple製品をお得に購入したいということであれば、Amazonなどの通販サイトや楽天リーベイツ経由、また家電量販店などで購入するという選択肢もあります。

それぞれ独自のポイント還元やセールなどがあり、金額的には数%程度のメリットがあります。ただしキャンセルができなかったり、欲しいモデルがあるとは限らないなどの制約がありますので注意が必要です。

RAKUTEN REBATES

Amazon

また中古品でよければ、Apple認定整備済品を購入するという選択肢もあります。Appleの1年間保証もついているので安心です。

ただこれについても、欲しい機種があるかどうかはタイミング次第ということになりますので、よく注意してフォローしておく必要があります。

Apple認定整備済品

オークションサイトやフリマサイトなどで中古品を購入しようと考えているのであれば、よほど自信がある方でない限りあまりお勧めできません。

個人間売買のため保証は期待できませんし、どんな改造がされているかもわからない状態です。この場合ある程度のリスクを覚悟し、トラブルは自分で解決できるスキルを持っている方以外はやめた方が賢明です。これは中古品を取り扱うリアル店舗でも同様の事が言えます。

発表直後のM2チップ搭載Macは今買うべきなのか?

この記事の作成時点(2022年8月)において、Appleの最新モデルとしてはM2搭載の「MacBook Pro」と「Air」があります。

これらの機種について「買い」か「待ち」か検討してみましょう。

まず、冒頭に紹介した「Apple Days」の判断では『買うんだ!』となっています。このサイトの判断基準は、発売直後かどうかがメインとなっていますので、当然このような結果になります。

しかし個人的にはM2搭載Macについては、よほど特別な理由がない限りは「待ち」と判断しています。

その理由として以下の2点があります。

1)CPUが変更されたため、市場の評価を見定める必要がある

AppleによるとM2を搭載したMacは、M1搭載Macより1.4倍高速であり、Intel搭載Macに比べると15倍も高速になったとあります。

しかし、4K動画編集や3Dレンダリングなどのタフな作業をさせない限り、通常の作業(テキスト文章作成やインターネット閲覧など)程度であれば、Intel Macでも十分です。

多くの人にとって、もはやパソコンは数世代前のモデルであっても、十分に日常用途を満たすぐらいに成熟したものになっています。

それであれば、最新・最高性能・最先端にこだわるよりも、安定・安全・信頼性を重視した方が日常的なストレスからは解放されるでしょう。

出たばかりの新CPUに何らかの問題がないか?不具合が発生しないか?など見極めてからでも遅くはないはずです。

2)為替の影響で発売価格が以前より高額になっている

現在(2022年8月)、急激な円安の影響を受けてApple製品の日本国内での発売価格が、以前より高くなっています。

8GBメモリ・256GBのSSDを搭載したモデルで比較すると、M1チップモデルもM2チップモデルも発売当初は同じ1,199ドルでした。しかし日本での発売価格はM1チップモデルが13万円台だったのに対して、M2チップモデルは164,800円に設定されました。

1.4倍高速なチップを搭載していると言っても、大抵の場合その速度差を実感することはあまりありません。それなのに、30%近くも高額になった最新モデルに、今慌てて飛びつく必要性はあるのでしょうか?

今後、為替が円高に振れれば再度価格改定される可能性も否定できません。私であれば「待ち」の判断をします。*注1

まとめ

新製品をいつ買うか?

これは結構難しい問題であり、常に悩みのタネとなります。

私自身も過去、散々失敗を経験してきた結果を踏まえ、「Apple新製品の初期ロットには手を出さない」というスタンスとなりました。その上で、市場の評価が固まったタイミングを見て判断するようにしています。

時には新製品発売直後の価格のこなれた型落ち品を狙うこともあります。もはやPCやスマホは成熟したプロダクトであり、一世代前でも十分日常用途に使えるというのがその理由です。

それぞれの目的に合わせて自分なりのスタンスを確立することが、確実でもあり納得できる買い時となるのではないでしょうか。

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■参考文献
注1
iPhone Mania 「M2搭載MacBook Airの価格は137,280円?か、M1搭載モデルも併売?」
https://iphone-mania.jp/news-459536/
Apple MacBook Air
https://www.apple.com/jp/macbook-air-m2/

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