1. TOP
  2. ブログ
  3. Ankerのカード型紛失防止トラッカー「Eufy Security SmartTrack Card」とは

Ankerのカード型紛失防止トラッカー「Eufy Security SmartTrack Card」とは

紛失防止トラッカーとしてAppleの「Air Tag」が有名ですが、ちょっと厚みが気になりませんか?
カバンにつけておく分には全然いいのですが、財布に入れるのはちょっと厳しい。もっと薄型のがあればいいな、、、と思った人も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに朗報です。Ankerからなかなかいい感じの薄型トラッカー「Security SmartTrack Card」が登場しました。

この記事でわかること
 ・Security SmartTrack Cardの特徴について
 ・AppleのAir Tagとの比較
 ・Ankerはどんなメーカーか

Security SmartTrack Cardの特徴

「Security SmartTrack Card」について、まずはカタログスペックから眺めていきましょう。
Amazonでの販売価格は3,990円です。カラーバリエーションはなく、ブラック一色のみです。目立つところに出して利用するわけではありませんので、カラーについてそれほどこだわる必要はないでしょう。

Amazonで掲載されているサイズは、8.5 x 5.4 x 0.2 cmとなっています。ちょうどカードサイズです。
厚みについてより正確に約2.4mmと記載されています。他のトラッカーと比較しても十分薄いと言えるのではないでしょうか。
1円玉の厚みが約1.5mm、500円玉は約1.8mmですので、日本のコインと比較するとやや厚みがある程度です。一般的なクレジットカードと比べると約3枚分ぐらいの厚みになります。

重さは約12.4gです。500円玉の重さが約7gですから、500円玉2枚分よりも少し軽いぐらいです。これなら財布の中に入れても大丈夫そうです。
Appleの「Air Tag」は十分魅力的なデバイスですが、財布に入れることが難しいという欠点があります。「Security SmartTrack Card」の性能が良ければ、これこそ待ちに待ったデバイスになるかもしれません。

それでは肝心の機能について確認していきましょう。紛失防止トラッカーですので、問題になるのは「どうやって探すか」です。
トラッカーを取り付けた物がどこにあるのか
「ネットワークを使って探す」
「音を鳴らす」
「置き忘れて出かけそうな時にアラートを鳴らす」
の3つの方法が一般的です。

しかし、「Security SmartTrack Card」はそれだけではなく、「スマホを探」すという独自の機能があります。
スマホは今や必要不可欠なデバイスであり、普段持ち歩くものの中では一番紛失したら困るものでしょう。
Appleの「Air Tag」にはないこの機能が、「Security SmartTrack Card」の特徴の一つとなっています。

では、それぞれの機能について少し詳しくみていきましょう。

(1)Appleの「探す」アプリを使って持ち物を探す機能

「Security SmartTrack Card」は、Appleの持つネットワークに「探す」アプリを使ってアクセスすることができます。
Appleは、世界中に存在するiPhoneやiPadなどによって独自のネットワークを構築し、どこかのデバイスの近くにある「Air Tag」を検知することが可能です。このAppleのネットワークを使った「探す」機能を、「Security SmartTrack Card」も利用することができます。

具体的に説明すると、「Security SmartTrack Card」を取り付けた物が、誰かの持っているiPhoneの近くに来た時に検知し、その時の位置情報をネットワークを通じて通知してくれます。
持ち主はAppleの「探す」アプリで通知を受け取り、紛失物を見つけることができるという仕組みです。

「Security SmartTrack Card」には「Eufy Security」アプリもあり、こちらを使っても同じようにAppleのネットワークを通じて情報を取得することが可能です。
Appleが世界中に張り巡らせたネットワークを利用することで、非常に強力な「探す」機能を実現しています。

(2)Bluetooth範囲にある時にスマホから音を鳴らす機能

家の中でどこにおいたかわからなくなった。そんな時に利用できるのがこの機能です。
Bluetoothが届く範囲内に限定されますが、スマホからアプリを通じて「Security SmartTrack Card」から音を出すことができます。
ついさっきまであったのに、どこに置いたんだろう?って時にとても便利な機能です。
これは「Eufy Security」アプリでもAppleの「探す」アプリでも利用することができます。

(3)置き忘れ防止機能

家を出る時についうっかり置き忘れて出かけてしまうのを防止する機能です。もちろん出先でも同様に利用することができます。
トラッカーがBluetooth圏内から離れてから3分後に通知が届きます。この機能も「Eufy Security」アプリ、Appleの「探す」アプリの双方で利用することができます。

(4)スマホを探す機能

これが「Security SmartTrack Card」にあって「Air Tag」にない機能です。
Appleの場合「Air Tag」以外の方法でデバイスを探すことができるので、あえてこの機能を搭載する必要がなかったのでしょう。
10m~15mの範囲内であれば、「Security SmartTrack Card」からスマホを鳴らすことができます。この機能は「Eufy Security」アプリでしか利用できません。*注1

AppleのAir Tagとの比較

紛失防止トラッカー分野でベンチマークになるのは、やはりAppleの「Air Tag」でしょう。「Security SmartTrack Card」は「Air Tag」と十分勝負になる性能を持ってることが、この2つを比較することで明らかになるでしょう。

◯価格

 ・Air Tag・・・4,780円(Apple Store) 
 ・Security SmartTrack Card・・・3,990円(Amazon)

価格についてはタイミングによっても若干変動します。2023年4月時点なら「Air Tag」はAmazonで4,587円と若干安く購入できるようです。まとめ買いするなら、「Air Tag」は4個で15,980円(Apple Store)ですので、1個あたり4,000円弱で入手できます。

「Air Tag」をベンチマークとして価格を比較してみても、十分魅力的な水準と言えるでしょう。また、発売当初は15%OFFで販売されていましたので、そこでうまく入手できた方はとてもラッキーだったと言えます。

◯サイズ

 ・Air Tag・・・8.3 x 10.4 x 1.2 cm(丸型)
 ・Security SmartTrack Card・・・8.5 x 5.4 x 0.24 cm(長方形)

大きさ、特に厚みを問題にするなら「Security SmartTrack Card」の圧勝です。「Air Tag」は独自のデザインで、カバンの外に取り付けても存在感がありますが、「Security SmartTrack Card」の方はそれほど目立ちません。

本来、紛失防止トラッカーは主役ではありませんので、あまり目立ちすぎるのも問題です。

もし悪意を持った人が紛失したカバンを拾った時、「Air Tag」がついていたら真っ先に取り外すでしょう。「Security SmartTrack Card」なら、カバンのポケットの中に1枚忍ばせておいても気付かれないかもしれません。
もちろん、「Air Tag」を目立つ場所に取り付けておいて「このカバンにはトラッカーがついてますよ」とアピールすることで盗難を未然に防止する目的もありますので、一概にどちらが良いとは言えません。

冒頭に説明した通り、もし財布に使うのであれば「Security SmartTrack Card」一択になります。「Air Tag」ももちろん、財布に取り付けること自体は不可能ではありませんが、実際にやっている人はいないのではないでしょうか。

次に、「できること・できないこと」を見ていきましょう。

◯両方ともできること

 ・Appleの「探す」ネットワークを使って紛失物を見つける
 ・Bluetooth圏内にあるデバイスを鳴らして見つける
 ・置き忘れ防止

◯「Air Tag」にできて「Security SmartTrack Card」にできないこと

 ・現在位置の詳しい特定(方角を表示)

◯「Security SmartTrack Card」にできて「Air Tag」にできないこと

 ・デバイスからスマホを鳴らすこと

「Air Tag」には、UWBを利用して紛失物の正確な位置を示す機能があります。UWBに対応していない「Security SmartTrack Card」にはこの機能はありません。
しかし、Bluetooth圏内にあれば音を鳴らすことで位置を特定できますので、それほどの差とは言えないでしょう。

一方のデバイスからスマホを鳴らすことができる機能は結構便利なのではないでしょうか。日常的に「あれ?スマホどこに置いたっけ?」って場面、皆さんもありませんか?

このように比較してみると、機能的には同程度であり、価格もそれほど差が気にならい程度に収まっていますので、やはり一番差があるのは形状と言えるでしょう。
カード型の方が便利な場面も多そうですので、「Security SmartTrack Card」は検討するに値するデバイスと判断できます。

◯電池

最後に一点だけ不満があるとすれば、「Security SmartTrack Card」は電池交換ができないことです。通常、約3年間使えるとなっていますが、電池が切れてしまったら捨てるしかありません。
その点「Air Tag」は、電池を交換して長期間利用することが可能です。この部分については、「Air Tag」に分があると言わざるを得ません。薄型の持つ宿命でしょう。*注2

Ankerはどんなメーカーか

最後にメーカーである「Anker」について少し見ておきましょう。Ankerは中国深セン市に本社を置き、スマホやタブレット関連製品の開発・販売をおこなっている企業です。
2011年にスティーブン・ヤンを中心としたGoogle出身者で創立されました。

レビューやカスタマーサポートに寄せられた反応を重視し、ユーザーの意見を反映させた製品をスピーディに開発し、市場に投入することで知られています。
そのため、カスタマーサポートも外注せず、全て自社で対応しています。

Ankerは3つの主要なブランドを展開しています。
一つ目が「Eufy」で、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機など、スマートホームブランドです。
二つ目は「Soundcore」、オーディオ関係を取り扱っています。
三つ目が「NEBULA」で、モバイルプロジェクターなどプロジェクター関係の製品が主力商品です。

今回ご紹介した「Security SmartTrack Card」は、「Eufy」から販売されています。
Ankerは実店舗を持たず、全てネット通販経由であり、主な販路は自社の運営する通販サイトとAmazonです。
低価格・高品質で人気を集め急速に事業を拡大しており、2021年決算では前年度比で34%を超える増収を実現しました。
今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのあるベンチャー企業の一つです。*注3

【まとめ】
紛失防止トラッカーという市場も、Appleが開拓した分野の一つです。Appleが先陣を切り、市場を拡大し多くの消費者を惹きつけました。
今後は、Ankerのようなメーカーが次々に参入し、さらに市場を拡大しながら魅力的な製品を投入していくことでしょう。私たち消費者にとっては選択肢が増えることになり、非常に喜ばしいことです。
そろそろ紛失防止トラッカーを、と考えていた方はこの機会に一ついかがでしょうか。

建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!

CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

■参考文献
注1
Anker Japan 「Eufy Security SmartTrack Card」
https://www.ankerjapan.com/products/t87b2

Impress Watch 「財布に入る紛失防止タグがほしい。アンカー「SmartTrack Card」を買った」
https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/itsmo/1492365.html

ケータイWatch 「アンカーのカード型の紛失防?トラッカー「Eufy Security SmartTrack Card」発売」

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1481283.html

注2
Apple Air Tag
https://www.apple.com/jp/shop/accessories/all/airtag

Internet Watch 「AirTag、手元から離れると教えてくれる機能が追加。荷物のうっかり置き忘れ防止に」
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1352623.html

注3
All About デジタル 「Anker(アンカー)」ってどんな会社? Amazonなどでよく見る気になる企業の実態とは」
https://allabout.co.jp/gm/gc/493200/

    カテゴリ一覧

    PAGE TOP