Android開発環境はこうして進化してきた


スマホやタブレットを普及させるためには、優れたハードウェアとともに、そこで機能する優れたアプリが不可欠です。
一部の業務用ソフトで成り立っている、大型コンピュータの世界ならば、優秀な人材を集め、ユーザーに合わせた開発環境を整えられますが、モバイル端末のアプリは基本的に不特定多数の開発者を対象とした世界です。
したがって、ゲームから日常生活に役立つもの、業務用など開発者がチャレンジしたいアプリのカテゴリーは無限です。いかにアプリの開発者を増やし、優れた環境を用意することがOSシェアの獲得、ハードの拡販につながります。

それではGoogleは、先行するアップルを追撃するためにどのような魅力的な開発環境をアンドロ位の開発者に提供してきたのでしょうか。その歴史を概観してみましょう!

 

iOSに遅れた開発環境

Androidは、OSを提供するGoogleと、ハードを販売するメーカーとが異なった企業であったことから、iOSに比べると開発環境作りには当初積極的ではありませんでした。iOSのような、Apple developer programのような、開発環境を提供するように組織作りもなく、やりたい人がやれば良い的な、ある意味、自由なものでした。

Androidの開発の基本はJAVAのプログラミングです。
そのため、よく使われたのがEclipceというIBMが開発したIDE(統合開発環境)です。Eclipceは1990年代後半から開発が進み。2001年にはオープンソース化し、多くの開発者を取り込むことに成功しました。

EclipceはJAVAの開発環境が標準でプラグインされており、PHPや、C#、Pearl等、幅広い言語の開発もできます。一般的にAndroidの開発には、Eclipse、JDKにAndroid開発のためのAndroid SDKを導入します。

当初はIBMのブランドが強く、IBM以外の開発メンバーが少なかったのですが、オープンソース化とともに、Eclipce foudationに権利譲渡することにより、広く利用されるようになりました。

もちろん、Googleは、JAVA未経験者に対しても、プログラム作りができるようなApp Inventorというツールを作って、開発環境の拡大を図っています。

しかし、App Inventorは、用意された部品をマウスで並び替えるだけなので、部品がないと何も作れないというのが現状です。また、AndroidのJAVAは、かなり方言を持っているので、既存のJAVA開発者にとっては戸惑うこともよくあるようです。

こうした状況は長く続きました。アップル社が初心者も手軽にアプリ開発ができる環境を整えていったのに対して、Androidは長らく腕に覚えのある技術者が、開発環境から自分なりに工夫をしながら構築していくという敷居の高さがあったことは否定できません。

また、そうした技術力の高い開発者たちが中心だった記事が長かったので、その分初心者でも使いやす独自のIDE(統合開発環境)のリリースが遅れた、ともいえるでしょう。

 

遅まきながら腰をあげたGoogle

2013年に、Googleは、iOSにおけるXcodeに当たるような開発環境、Android Studioを発表し、2014年に市場に導入しています。Android SDKではビルドツールとして、Gradleを採用し、Android Virtual Device(AVD)とよばれるPC上で使える仮想デバイスが用意されています。

現在、Android Studioのバージョンは2.2に進化しており、素早くデバッグできるInstant run機能や、高速高機能でAndroid端末(スマホ、タブレット、Android wear、Android TV)のエミュレートを行なう機能が良いされ、Gradleの採用などもあり、柔軟性のある、ビルド環境が用意されています。

しかしながら、開発者がみんなAndroid Studioに乗り換えたかというと、必ずしもそうではないようです。Androidアプリのみの開発にたずさわる人はAndroid studioに移行できても、JAVAの開発などにも関わり続ける開発者は、いまだにEclipceに愛着を持ち、使いつずけているようです。

 

まとめ

公平に見て、Androidの開発環境はまだ改良の余地があり変化の途上にあるといのが、正直なところでしょう。
Androidの持つ多様性、自由な開発環境は、今後も継続すると思いますが、Googleが、今後のIoTビジネスにどう参画してくるのか、従来の検索連動型広告を中心とするビジネスモデルをどう進化させるかによって、大きく変化していくのではないでしょうか。
開発環境も、そうした大きな技術的な進化の波をリードするような形で進化していくに違いありません。

Googleのビジネス展開、そしてAndroidの開発環境の進化には目が離せません。

 

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