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Revitプラグインでどんなことができる?活用ポイントや事例を紹介

Autodeskが提供するRevitは、高度なモデリング能力が高く評価されている、世界で最もポピュラーなBIMソフトの一種です。そんなRevitを業務に合わせてより有効活用するための手段が、プラグインの導入です。この記事では、そんなRevitのプラグインの導入によって具体的にどんなことができるのか、その活用ポイントや事例について解説します。

目次:

  1. Revitプラグイン(アドオン・アドイン)とは
  2. Revitプラグイン活用で実現すること
  3. 主なRevitプラグインの事例

Revitプラグイン(アドオン・アドイン)とは

Revitプラグインは、アドオンやアドインとも呼ばれる、公式・非公式を問わない拡張機能のことを指します。Autodeskが公式に提供しているものもあれば、サードパーティで非公式に提供されているものもあり、提供者はさまざまであることがわかります。

基本的にRevitは単体での利用やそのほかのAutodesk製品と組み合わせることで、大半の業務をカバーすることができます。ただ、他社製品のツールとの互換性や、特定の業務に特化したユーザビリティの問題など、業務上歯がゆい思いをすることもあるものです。

Revitプラグインは、そんなニッチなニーズを解消するために存在する拡張機能であり、日々の小さな負担を大幅に軽減する手助けをしてくれます。

Revitプラグイン活用で実現すること

Revitプラグインにはさまざまな種類がありますが、導入によって得られるメリットとしては以下のような効果が期待できます。

生産性の向上

プラグインの活用は、いずれも既存業務の生産性向上に貢献します。標準機能ではカバーしきれない、細かなルーティンワークの自動化機能や、自動確認機能、計算機能の導入によって、担当者の業務負担を軽減してくれるでしょう。

業務の自動化によって手作業が減れば、それだけ業務上のミスの発生を抑制するので、ヒューマンエラーが原因で修正などが多く発生していた場合、高い導入効果が期待できます。また、人の手を介さずに実行できるため、作業そのものの品質の安定や作業スピードの向上も可能です。

また、作業負担が大幅に改善されれば、作業に必要な人手の数も減り、慢性的な人手不足の改善も進みます。BIMを導入して人手を減らそうとしたが、今ひとつ人手の数を減らしきれていないと悩んでいる場合、Revitプラグインの有効活用を進めましょう。

システム互換性の改善

Revitは、Autodesk製品との互換性については標準搭載しているので、日々の利用において不満を感じることは少ないものです。ただ、組織によってはAutodesk製品だけで業務を賄うことは難しく、他社製品や自社オリジナルのシステムと連携させながら運用する必要があるケースも出てきます。

そんな時に役立てたいのが、Revitプラグインです。RevitプラグインはAutodesk以外のサードパーティによって提供されているものが多く、Autodesk製品以外のシステムとの連携効果を高めてくれるものがあります。

Revitプラグインを使ってシステム間の互換性を強化すれば、データのインポートやエクスポートの効率を高めることができたり、機能利用のショートカットができるようになったりします。

現在、Revitを立ち上げて、同時に他の製品も立ち上げてと余計な作業が数多く発生している、あるいはデータの移行などに多くの時間を割いている場合、Revitプラグインの導入で負担を改善することが可能です。

BIM運用の推進

Revitプラグインが普及すれば、BIM運用をさらに推進するための起爆剤にもなるでしょう。企業がBIMを活用する最大のメリットは、データ活用を推進できたり、何度も図面を作成したり修正したりする負担を削減し、コストや期間を抑えてプロジェクトを完了させられる技術である点です。

一方、BIM運用の課題としては今ひとつ導入が進んでいないために、本来のBIMの強みが生かしきれないことにあります。

BIMソフトは便利な反面、利用にはスキルが求められるだけでなく、ソフトの価格が高いため、従業員の人数分を簡単に揃えることができない問題を抱えます。このような初期コストの問題から、BIM導入を見送っている企業は少なくありませんが、逆に言えばBIM導入のメリットが大きくなればなるほど、BIM導入の後押しが強くなっていくことが期待できるわけです。

Revitプラグインの活用による業務効率化もまた、BIM導入の恩恵を高めてくれるため、無視できない機能と言えるでしょう。

主なRevitプラグインの事例

それではどのようなRevitプラグインが出回っているのかについて、ここで具体的な事例を紹介します。

MFTools

MFToolsは大塚商会が販売する、BIM活用を効率化するためのツールが揃ったRevitアドオンです。施工段階においては不可欠な、コンクリート数量広いの打設計画や寸法入力、外部仮説足場計画といったスタンダードな業務を、最大で98.7%も短縮してくれるという、脅威的な自動化能力を発揮します*1。

操作方法も簡単なので、プラグインをすぐに有効活用したいと考えている人におすすめのサービスです。

BooT.one

BooT.oneは大成建設が開発した、同社が独自に蓄積してきたBIM規格をRevit経由で他社でも利用することのできる、オリジナルのRevitプラグインです。BIM導入の課題であった、BIM標準化の遅れを解消することを目的としてリリースされたプラグインで、大成建設のノウハウを誰でもプラグインを導入するだけで利用できるようになります*2。

洗練されたBIMノウハウを規格化できれば、BIM導入を推進する上で大きな足掛かりとなり、関係者同士のコミュニケーション改善にも役立つでしょう。BIMには興味はあるものの、大手企業との互換性や有効活用のプロセスに不安があったという方にとって、ありがたいプラグインです。

ADS-BT for Revit

ADS-BT for Revitは生活産業研究所が提供する、日影や逆日影、天空率計算を行うためのRevitプラグインです。専用のシステムを立ち上げなくとも、Revit上で天空率計算などを行えるようになるので、作業負担の改善につながります。

異幅道路の自動設定や、異なる地盤面を自動でグループ化するなどの便利機能に加え、Revitのマス床集計表を立ち上げ、マスモデルでボリュームチェックが行えるなどの連携機能も備えているのが強みです*3。

まとめ

この記事では、Revitプラグインとはどのようなものかについて解説しながら、導入によって期待できるメリットなどについて紹介しました。Revitプラグインは公式・非公式を問わず多様なバリエーションがあり、いずれも痒い所に手が届く、便利なツールです。

近年は業務の自動化を大幅に促進してくれる高機能な製品も揃い、BIM導入の恩恵をさらに高めてくれることが期待できます。既存のRevit活用では少し物足りないという場合、Revitプラグインの活用も検討してみると良いでしょう。

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参考:
*1 CLASS1 ARCHITECT「1日がかりの外部仮設足場計画が1時間に。デジタルデータを有効活用、施工品質を維持して効率化。Revitアドオン「MFTools」無料トライアル受付中!」
https://class1.jp/kenzai-digest/detail/mftools/

*2 大成建設「大成建設のBIM規格を応用技術が「BooT.one」として提供開始」
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2019/190624_4664.html

*3 生活産業研究所「ADS-BT for Revit」
https://www.epcot.co.jp/products/btrevit.php

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