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Amazonが開発中の新製品、スマート冷蔵庫『Project Pulse』とは?

日々の生活にITサービスが浸透してきている近年、「IoT製品を使用したことがない」方は少ないのではないでしょうか。そんな現代を牽引し、次々と人気サービスを生み出すAmazon社(以下、Amazon)が『Amazon Go』、『Alexa』に続く新たな新製品、スマート冷蔵庫『Project Pulse』を開発中であることが報じられました。本記事ではこの『Project Pulse』、そしてスマート冷蔵庫を使用するメリット・デメリットについて分かりやすく紹介します。

この記事でわかることは下記です。

・スマート冷蔵庫『Project Pulse』とは
・スマート冷蔵庫のメリット
・スマート冷蔵庫のデメリット

スマート冷蔵庫『Project Pulse』とは

スマート冷蔵庫『Projec Pulse』は、一言で言うと「AIが搭載された冷蔵庫」です。
この『Project Pulse』を開発しているのは、無人店舗サービス『Amazon Go(アマゾンゴー)』や、レジ不要ショッピングサービス『Dash Cart(ダッシュカート)』、掌認証システム『Amazon One(アマゾンワン)』等、同社の最先端プロダクトを開発してきた部門であり、『Project Pulse』には実際にAmazon Goで使用されているコンピュータビジョンシステムを活用されているとInsider社が報じています。*1

そのため、既に発売されている他メーカーのスマート冷蔵庫を上回る高い機能の搭載が期待されています。例えば、冷蔵庫内へ出し入れする際に品物を自動スキャンし、冷蔵庫内に何が残っているか在庫確認をして在庫が切れそうな品物を自動注文する機能や、賞味期限・消費期限が迫っている品物を知らせてくれるような機能が搭載されると言われています。

開発の進捗状況としては、既に大手家電メーカーと交渉し商品化を進めているとのことですが、商品の詳細情報や発売日はまだ発表されていません。今後の新たな情報に注目です。*2

スマート冷蔵庫のメリット

Pnasonic社やSHARP社など大手メーカーから既に発売中で、その便利さで話題となっているスマート冷蔵庫(AIが搭載された冷蔵庫)ですが、実際に使用することでユーザーはどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。*3

1. AIが献立を提案してくれる

冷蔵庫内にある食材を使い切るメニューや、栄養バランスを考えたメニュー、その時期の旬な食材を用いたおすすめメニューを提案してくれるため、「今日は何を作ろうか?」と悩む時間を減らすことができます。また、過去の献立相談履歴からその家庭の好みのメニューや食材を認識し、その食材の買い時を提案してくれるなどのメリットもあります。

2.スマートフォン連携で節約が可能

冷蔵庫とスマートフォンのGPSを連携させることで、生活リズムに合わせた節電が可能です。例えば、外出している時は自動で節電モードへ切り替わったり、位置情報がスーパーであることが検知されると、まとめ買いを予測して冷蔵庫内を冷却するなど、自動で冷蔵庫内のモードが切り替わることで節電に繋がります。
また、登録した自宅周辺や最寄り駅周辺のスーパーの特売情報をチェックすることができたり、外出中でも冷蔵庫の中身を確認できるため、食材の買い漏れや、「まだ残っているのに買ってしまった」などの重複買いを防ぐことができます。

3.食材ごとの適切な保存方法を教えてくれる

冷蔵庫は、それぞれの食品にあった方法で保存できるように、温度や構造によっていくつかの部屋に分かれています。保存する部屋を間違えてしまうと、せっかく買った食品を「うっかりだめにしてしまった」ということが起きます。スマートフォン連携のアプリで適切な保存方法を教えてくれる冷蔵庫もありますが、人感センサーを搭載している冷蔵庫の場合、対話形式で各食材の保存方法を教えてくれるため、スマートフォンを取り出してわざわざ確認する必要もありません。この機能があれば、慣れない食品の買い物や急なまとめ買いでも、保存方法を間違えたり、困ったりすることがなくなります。

スマート冷蔵庫のデメリット

上記3つのメリットを紹介しましたが、裏を返せばスマート冷蔵庫を使用するデメリットも存在します。ここでは2つのデメリットをお伝えします。*3

1.情報漏洩のリスクがある

近年では、各方面でセキュリティ強化に力が入れられているためそのリスクは低くなっていますが、スマート冷蔵庫に限らず、IoT家電に個人情報の漏洩リスクは付き物です。各家庭の食の好みや、毎日の食事の栄養バランス含むその家庭の健康情報なども冷蔵庫を通して取得可能なため、「プライバシーは大丈夫なのか?」という不安の声もあがっています。
情報漏洩を防ぐためには、最新バージョンへのアップデートを頻繁に確認するなど、セキュリティの脆弱性を防ぐための各個人による対策が必要です。

2.価格が高い

一般的な冷蔵庫と比較して、AI搭載のスマート冷蔵庫は価格が高いです。
2021年8月に総務省統計局が実施した小売物価統計調査で、全国の冷蔵庫1台の値段平均は24万円前後でしたが、スマート冷蔵庫の推定市場価格は36万円前後でした。*4
10万円以上の差額があるため、購入を検討する際には機能や費用の比較検討が重要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
スマート冷蔵庫は便利な機能が多く、そのメリットにつられて「欲しい!」と思う方は多いですが、メリットだけではなくデメリットもしっかり理解した上で購入検討することが必要ですね。

またスマート冷蔵庫は、Amazon社をはじめとして、各社で進化を続けています。『Project Pulse』はもちろんですが、今後どんな便利な機能の冷蔵庫が発売されるのか、楽しみですね。

 

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参考URL
*1:https://www.businessinsider.jp/post-243596
*2:https://www.gizmodo.jp/2021/10/amazon-smart-refrigerator-project-pulse.html
*3:https://ainow.ai/2021/11/12/259879/
*4:https://www.stat.go.jp/data/kouri/doukou/3.html

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