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ハイブリッドダムとは|国交省による地域振興の取り組みも

「ハイブリッドダム」についてピックアップします。治水・水力発電を両立させる方策として注目されており、国土交通省では取り組みを推進しています。本記事ではハイブリッドダムの概要やメリット・デメリット、国交省の具体的な施策についてご紹介していきます。

ハイブリッドダムとは

ここでは、ハイブリッドダムの概要やメリット・デメリットについて簡単にご紹介していきます。

ハイブリッドダムの概要

https://www.mlit.go.jp/river/dam/hybridsounding.html

ハイブリッドダムとは「天候に応じた貯水量の運用を実現し、治水容量と発電容量の増強を図るダム」のことを指します。国土交通省では、異常気象対策や水力発電の促進を両立する取り組みとして官民連携を進めています。

最近ではAIの発達で気象予測技術や土木技術が向上しており、より柔軟な対応が可能となりつつあります。そのため「洪水時には洪水調節のために活用し、平常時には最大限発電のために活用する」というダムの運用方法が求められているのです。

ハイブリッドダムのメリット

https://www.mlit.go.jp/river/dam/index.html

ハイブリッドダムのメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

①治水機能の確保・向上

https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_09/detail1.html

ダムの目的の一つは「治水(ちすい)」です。これは大雨時などに川の水が溢れないよう、上流で水の量を調節する機能を指します。ハイブリッドダムでは、運用高度化による治水への有効活用が期待されています。

②カーボンニュートラル

https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_09/detail1.html

また「発電」も、ダムの大きな役割の一つです。水の流れを利用して水車を回し、そのエネルギーを利用して発電します。

水力発電は火力発電のように石油等を燃やす必要が無く、発電時にCO2(二酸化炭素)が発生しません。環境に優しい「再生可能エネルギー」として、さらなる活用の広がりが期待されているのです。日本は雨量が多く水が豊かという特徴があり、水力発電に向いています。

また日本では、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指しています。持続可能な経済社会をつくるため、水力発電をはじめとするエネルギーシフトが求められています。

③地域振興

https://www.mlit.go.jp/river/dam/tourism/vol30.pdf

ハイブリッドダムは、ダム立地地域の振興効果も期待されています。最近では橋、ダム、港などのインフラを活用した観光である「インフラツーリズム」が注目されており、ダムを観光資源として役立てる動きもあります。

じっさいに国土交通省では、民間ツアー会社と連携して「ダムツアー」を実施しています。ダム環境を活用し、地域と連携して観光資源としての活用を図っているのが特徴です。また建設中の段階から工事現場も活用し、完成前から観光資源としての効用を推進しています。

さらに、遊休地を活用した太陽光発電設備の設置、データセンターや地域交通(電気バス)への電力の活用といった活用例も報告されています。

ハイブリッドダムのデメリット・課題

一方で、ハイブリッドダムには下記のようなデメリットがあります。

続きは、Build App Newsにて公開していますので、是非ご覧ください。


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