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ChatGPTの偽アプリとは?よくある例と対策方法を紹介

ChatGPTは画期的な生成AIとして広く世の中に普及しましたが、リリース当初はPC専用のアプリとして提供されていたため、スマホから利用したいと考えていた人は少し不便を感じたケースもあるでしょう。

またChatGPTのスマホ対応がニーズに反して遅れたことにより、ChatGPTをスマホから利用できることを謳ったアプリが複数登場したことも話題となりました。そのようなアプリの中にはChatGPTの非公式であるだけでなく、危険なプログラムを混入させた偽アプリであるケースも確認されています。

この記事では、そんなChatGPTの名前を騙る偽アプリの事例や、具体的な偽アプリのリスク、そして対策方法について、解説します。

目次:

  1. ChatGPTとは
  2. 横行するChatGPTの偽アプリ
  3. 偽アプリの主な例
  4. 偽のChatGPTは何が危険なのか
  5. 偽のChatGPTアプリを見破るポイント
  6. ChatGPTを騙る偽アプリの対策方法

ChatGPTとは

ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が手掛ける世界で最もポピュラーな生成AIです。日本語や英語といった自然言語をチャット形式でAIに投げかけることにより、最適な回答を生成してくれます。

ChatGPTは単に一般的なコミュニケーションができるだけでなく、高度なタスク処理能力を備えていることがポイントです。日々の日報作成やメールのフォーマット作成、さらにはプログラミングに欠かせないコードの生成など、あらゆる形式のテキスト出力を任せられるサービスと言えます。

ChatGPTの利便性は多くの企業が注目しており、すでに自社ツールへのChatGPTの組み込みを進める企業も国内外で登場し、今後さらなる生成AIの活躍が期待できるでしょう。

横行するChatGPTの偽アプリ

ChatGPTの需要が急速に高まったことで、多くの企業が関心を抱くようになった反面、生成AIに関連する新しい問題も噴出するようになってきました。

中でも危険性の高さが懸念されているのが、ChatGPTがスマホで使えることを謳った偽アプリの存在です。

今でこそChatGPTは公式のスマホアプリがリリースされているため、以前ほどその数は少なくなっているものの、ChatGPTリリース当初はスマホの公式アプリが存在せず、類似のアプリが乱立している状況でした。

また、公式アプリが登場した現在もChatGPTを騙るさまざまな偽アプリがリリースされているため、これらに引っかからないよう注意が必要です。

偽アプリの主な例

偽アプリに関連するトラブルについては主に、

  • ChatGPTのモバイル版を装う偽アプリ
  • 有料版サービスの譲渡をほのめかす詐欺
  • ChatGPTの拡張機能を騙る偽アプリ

といったものが挙げられます。モバイル版を装う偽アプリは、上でも紹介したようにWebブラウザで使用できるChatGPTをモバイル版に移植し、安全かつ便利に使えることを謳いながら、実態は異なるというものです。

ChatGPTには有料版が存在しますが、有料版のアカウントを譲るという名目で個人情報などを流出させる被害報告があります。アプリの存在を騙しているという点では、これも偽アプリを悪用している事例と言えるでしょう*1。

またChatGPT対応で、AI機能をさらに強化することを謳う拡張機能系の偽アプリも今後登場が想定されています。拡張機能を公式ストアからインストールさせ、個人情報などを流出させるような悪質な手口です。

ChatGPTの知名度とは裏腹に、まだ世間に十分な理解が伝わっていないというリテラシーの問題を悪用し、偽アプリを使って犯罪行為に走るケースは、今後もさまざまなところで見かけることになるでしょう。

偽のChatGPTは何が危険なのか

偽アプリのChatGPTをつかまされることは、果たして何が危険なのでしょうか。一番の問題は、個人情報や企業の機密情報が流出してしまう点です。

偽アプリの多くはChatGPTを実装していなかったり、ChatGPTから公式のライセンスを受けていなかったりするため、機能面で公式に劣るというのはいうまでもありません。加えて、そのアプリのセキュリティについての信頼性も保証されてはおらず、入力情報や個人情報が外部に筒抜けであったり、意図的に情報を収集できるように設計されていることもあるでしょう。

この場合、偽アプリがサイバー攻撃などの犯罪の温床となる可能性が極めて高く、自身のアカウントやデバイスも乗っ取りの被害を受ける可能性もあるため、偽アプリであることに気づき次第、使用をやめデバイスから削除するべきです。

また、非公式のChatGPTアプリはセキュリティの面でも運用上の不安が残ります。非公式アプリの場合、例えChatGPT公式のAPIを使ってサービスを提供していても、アプリそのものに深刻な脆弱性を抱えている場合があり、利用には危険が伴うからです。

このような運用上のリスクを抱えている以上、偽アプリの使用は極力控えるべきでしょう。

偽のChatGPTアプリを見破るポイント

それでは、ChatGPTの偽アプリを見破る上ではどのようなポイントを掴むべきでしょうか。重要な点は、

  • ダウンロード数を確認する
  • レビューを読む
  • アプリアイコンをチェックする

といった確認事項を押さえておくことです。

まず、ダウンロード数が異様に少なく、それでいて開発元の名前も無名である場合、偽アプリの可能性は極めて高いでしょう。開発会社やアプリの名前で検索し、満足のいく結果が出ない場合、ダウンロードは控えるのが得策です。

また、レビュー数が以上に少ない場合や、レビューの悪評が多くなっている場合も、ダウンロードを控えるべき目安と言えます。中にはサクラのレビューが含まれていることもあるため、レビューの見極めは非常に大切です。

アプリアイコンがChatGPTを明らかに意識しており、誤解を促すようなデザインの場合、偽アプリの可能性を考えましょう。ChatGPTを使った自社オリジナルのアプリであるなら、公式のChatGPTアプリに見えるようなややこしいデザインにするケースは考えられないからです。

ChatGPTを騙る偽アプリの対策方法

上記のような偽アプリをうっかりダウンロードしてしまわない、あるいはうっかりダウンロードしてしまった場合、どのような対策を実施するのが良いでしょうか。

最も基本的な対策は、やはり公式のアプリや信頼できる企業のアプリ以外はインストールしないという判断です。OpenAI、あるいはOpenAIが認める公式のアプリ以外のインストールは、ChatGPTに関しては控えるのが賢明でしょう。

また、万が一偽アプリをインストールしてしまった場合も、慌てずに削除することで、被害を抑えることができます。あらかじめウイルス対策ソフトを導入しておき、怪しい動きを検知した場合に、すぐに不正プログラムを隔離・削除してもらうことが可能です。

偽アプリによる被害から身を守る、確実な方法がまだ丁寧に構築されていないため、気安く自身のデバイスにインストールしてしまわないように管理しましょう。

まとめ

この記事では、ChatGPTの偽アプリの存在や、どうやって偽アプリの被害を回避するかについて、解説しました。ChatGPTは魅力的なサービスですが、その魅力を逆手にとって悪用するケースも見られます。

ChatGPTの使い方だけでなく、セキュリティ面にも目を向けることで、便利かつ安心なChatGPT利用を推進しましょう。

 

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参考:

*1 窓の杜「みんな夢中のチャットAI技術「ChatGPT」、でも偽アプリにはご用心!」

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1484424.html

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