1. TOP
  2. ブログ
  3. Apple スマートホーム、Google Home、Amazon Echoは何を目指すのか

Apple スマートホーム、Google Home、Amazon Echoは何を目指すのか

「Apple スマートホーム」「Google Home」「Amazon Echo」と聞いて、それぞれの製品が思い浮かんだ方は、今年のITの業界の台風の目「スマートスピーカー」について知っている方です。「スマートスピーカー」って何だ?という方は、まずその言葉を知ることで、今年のIT業界のトレンドウォッチが10倍楽しくなりますよ!

アマゾン、Google、アップルのスマートホーム対策状況まとめ【海外動向】

Amazonが火を付けたスマートスピーカーブーム

スマートスピーカーという耳慣れない言葉が、アメリカや日本でじわじわと浸透しています。電話にスマートを付けると「スマート+フォン=スマホ」となりますが、スマートスピーカーはスマホと同じように、スピーカーにさまざまな付加価値を付けてIT製品にしたものです。

その火付け役となった「アマゾンエコー」ですが、開発の歴史は古くすでに2010年ころにはAmazonの研究所で試作品が作られていたようです。Amazonプライム会員から選ばれた招待者のみの限定公開を経て、2015年に一般公開されて以来、すでに500万台以上が出荷されています。

アマゾンエコーの正体は、クラウド・ベースの音声解析の仕組みをもったスマートデバイスであり、インターネットに接続してユーザーの声を解析し、音声制御でさまざまなサービスを提供します。

技術的な中核部分として注目されるのが、「Alexa」(アレクサ)という人工知能システムです。ちょうどGoogle検索をする時に「OK Google」と語りかけるように、ユーザーがアマゾンエコーに命令する時も「アレクサ」と呼ぶことで起動します。起動したあとは、ユーザーがしゃべった声がクラウド上にあるAlexaの音声解析装置で分析されて、反応を返してくるという仕組みですので、基本的な枠組みは、Googleやアップルの音声検索と同じですね。

Google HomeでAmazon追いかけるGoogle

IT分野の主要プレーヤーであるGoogleは、特に技術的な部分では常に他のライバルたち、Amazonやアップルに先駆けて新しい技術を形にしてきたという実績やプライドがあります。しかし、スマートスピーカーでは完全にAmazonに遅れを取った形になりました。そのせいもあったのか、2014年に32億ドルという市場評価を遥かに上回る買収金額でこの分野で評価の高かったNest社を買収してスマートスピーカー市場に参入しました。

アマゾンエコーにAlexaがあるように、Google Homeでは対話型AI「Google Assistant」がユーザーのしゃべった声を解析して必要な命令を行います。Google AssistantにはAlexaと同様に人工知能機能が搭載されており動作環境はクラウド上となります。つまり基本的な仕組みはアマゾンエコーとまったく同じです。

性能的な部分ではGoogle I/O 2016にてGoogleのCEOであるスンダー・ピチャイ氏は「この分野を開拓したのはAmazonである」と認めながらも「Google HomeはAmazon Echoに比べてより幅広い質問に対して答えを導き出すことができる」と自信を持って訴えていますので、期待ができそうですね。

アップルらしさが出たスマートスピーカー「HomePod」

Google Homeがアマゾンエコーに技術的ライバル心をむき出しにしながらも、一般ユーザーレベルでは何が違っているのか明確に見えにくいのに対して、アップルのHomePodは、音楽に強いアップルというイメージを前面に出した製品と言えるでしょう。技術的には新しい音声検索エンジンを開発したりすることはなく、iPhoneやiPadなどで長年実績のある人工知能の機能を持った音声アシスタント「Siri」を搭載しています。

アップルらしいという部分でいうと、HomePodは音楽専用のAVアンプのようなルームチューニング機能を搭載しており、デジタル処理&壁反射によってスピーカーは1台しかないにも関わらず、左右から臨場感ある音が体に迫ってくるような感覚を味わうことができます。HomePodに命令してお気に入りの音楽などを選曲して再生してもらうシーンなど考えるとワクワクしてきますね!

以上、今年のIT製品市場にホットな話題を提供してくれるスマートスピーカーをご紹介しました。あなたは、アマゾン、Google、アップルのどれに軍配を上げますか?

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    カテゴリ一覧

    PAGE TOP