福井コンピュータの国産BIMソフト! GLOOBE Architectの特徴とは?
はじめに
建築業界において、BIM(Building Information Modeling)は、設計から施工、維持管理に至るまでのプロセスを効率化し、品質を向上させるための重要なツールとして注目されています。特に、日本の建築基準法や設計手法に対応した国産BIMソフトウェアが求められる中、福井コンピュータが提供する「GLOOBE Architect」は、そのニーズに応える製品として高い評価を得ています。
GLOOBE Architectは、3D設計を通じて設計情報の可視化と整合性を確保し、設計品質と生産性の向上を実現します。本記事では、GLOOBE Architectの概要や特徴、導入事例、動作環境、価格情報、そして30日間の無料体験版について詳しく解説します。
GLOOBE Architectの概要
GLOOBEとは
画像引用: 福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBEシリーズ』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe_s/
GLOOBEは、福井コンピュータアーキテクトが開発した建築・土木向けのBIMソフトウェアです。日本の建築基準法や設計手法に対応しており、設計から維持管理、施工まで幅広い用途に対応しています。特に、BIM導入時に手間のかかる基準設定を最初から日本仕様に合わせているため、初心者でもスムーズに利用を開始できる利便性を備えています。GLOOBEは、国産ソフトならではの使いやすいUIを採用し、AutoCADやJw_cadなどのDWG互換CADとも高い互換性を持つため導入のしやすさも人気のポイントです。
GLOOBE Architectの基本情報
GLOOBE Architectは、建築設計向けのBIMソフトウェアで、建物設計や4Dシミュレーション、データベース化機能を搭載しています。これにより、設計業務の効率化やコスト算定に活用可能です。また、設計プロセス全体をBIMでカバーし、企画設計から基本設計、実施設計、さらに維持管理まで、一連のプロセスをBIMで繋ぎます。図面を3Dモデルから自動生成するため、不整合や修正漏れがなく、作業の手戻りを削減します。
画像引用: 福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/index.html
GLOOBE Architectの主な特徴
建築確認業務の効率化
GLOOBE Architectは、建築基準法に基づいた自動計算機能や、確認申請に必要な情報を標準装備しており、申請面積の計算、換気・採光条件の確認、日影図作成などを効率化します。また、入力データは建築行政情報センターの確認申請ツールへ連携が可能です。これにより、建築確認業務の効率化が図られ、設計者の負担を軽減します。
設計プロセス全体をBIMでカバー
GLOOBE Architectは、企画設計から基本設計、実施設計、さらに維持管理まで、一連のプロセスをBIMで繋ぎます。図面を3Dモデルから自動生成するため、不整合や修正漏れがなく、作業の手戻りを削減します。これにより、設計プロセス全体の効率化が図られ、設計品質の向上が期待できます。
コミュニケーションの向上
クライアントとの打ち合わせでは、3DモデルやGLOOBE VRを活用し、施主や関係者に視覚的に理解しやすい形で提案が可能です。これにより合意形成がスムーズになり、プロジェクトの進行が円滑に進みます。特に、VR建築モデルを活用することで、クライアントとのコミュニケーションが向上し、プロジェクトの成功に寄与します。
正確なコスト管理
BIMデータをもとに建設費やメンテナンスコストを正確に算出できます。数量データを活用し、発注者の厳しい予算管理にも対応可能です。これにより、予算内でのプロジェクト完遂が期待でき、コスト管理の精度が向上します。
点群データによる現況調査の効率化
点群データを活用して、既存建物の状態を3次元で取得・分析可能です。これにより改修計画や既存建物のBIM化をスムーズに進められます。特に、現況調査の効率化が図られ、プロジェクトの進行が円滑に進みます。
多様な連携機能
GLOOBE Architectは、IFCやRVT、BCFなどの国際規格に対応し、他社BIMソフトとの連携が可能です。2次元CADデータ(JWW、DXFなど)の入出力にも対応し、既存データとの統合が容易です。これにより、設計業務の効率化が図られ、プロジェクトの進行が円滑に進みます。
BIM-FMの実現と利用シーン
BIM-FMの実現
GLOOBEは、建物のライフサイクル全体を視野に入れたBIM活用を推進しています。FM(ファシリティマネジメント)情報を自動で割り当て、施設管理台帳の作成や中長期修繕計画の検討に役立ちます。これにより、建物情報が企業資産として活用可能になり、長期的な施設管理の効率化が期待できます。
GLOOBE Architectの利用シーン
GLOOBE Architectは、人手不足や時間不足に対応し、設計業務の効率化を実現します。また、クライアントとの合意形成を3DモデルやVRで促進し、建設費の高騰に対しても正確なコスト管理で対応可能です。さらに、BIM確認申請の本運用にも対応可能で、設計・施工プロセス全体で生産性向上を図ります。
GLOOBE Architectの導入事例
不動産デベロッパーでの導入事例
株式会社東急コミュニティーでは、国土交通省が推進するBIMの普及に先駆け、2023年末よりBIMソフトウェア「GLOOBE」を導入しました。同社はマンションやビル、公営住宅など幅広い建物の管理を行う総合不動産管理会社であり、BIMの活用を通じて建物ライフサイクル全体での効率化と品質向上を目指しています。特に管理業務において、リニューアル工事の提案や物件の維持管理にBIMを活用することで、従来の手作業による図面作成や提案プロセスを大幅に改善しました。
大手ゼネコンでの導入事例
株式会社鴻池組では、2013年にBIM推進課を立ち上げ、設計段階でのBIM導入を進めてきました。当初、BIMのメリットとして、設計情報の共有や見える化が明らかになり、特に容積率や日影計算などの建築基準法関連の確認が効率化され、設計品質が向上しました。さらに、施工現場ではBIMとICT技術を連携し、点群データやドローンを活用することで、改修工事や敷地配置検討の精度を高めています。
GLOOBE Architectの動作環境と価格
動作環境
GLOOBE Architectの動作環境は、Windows OSをベースにしており、最新のハードウェアに対応しています。高性能なグラフィックカードや十分なメモリを搭載することで、3Dモデルのスムーズな操作が可能です。詳しくは公式サイトも合わせてご確認ください。
<動作環境>
表引用: 福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect -動作環境』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/program.html
OS | Windows 11 バージョン24H2 Windows 10 バージョン22H2 (2022 Update) (推奨:64bit) ※「GLOOBE Architect」には、64bit版OS用の64bit版プログラムと 32bit版プログラム(WOW64対応)があります。 ※「点群アシスト」「GLOOBE V-style」は64bit版プログラムのみ となります。32bit版OSでは動作しません。 |
CPU | Core i7以上 ※CPUはIntel社製に限ります。 ※「点群アシスト」はIntel社製 Celeronでは動作しません。 |
必要メモリ | 8.0GB以上(推奨16.0GB以上) |
必要HDD容量 | 3.0GB(推奨5.0GB以上) ※データの大きさや必要構成により異なります。 ※「点群アシスト」は100GB以上(推奨 500GB)、SSD推奨 |
必要解像度 | 推奨1280×1024以上 ※「点群アシスト」は1366×768以上(推奨 1920×1080) |
VIDEO | DirectX 12.0 対応グラフィックカード ※オンボードグラフィックでは動作しません。 ※「点群アシスト」はOpenGL 3.3 以上(推奨 OpenGL 4.0)、 nVIDIA社製推奨(AMD社製などnVIDIA社製以外のVIDEOでは、描画が正常にされないなど 一部動作に制限があります。) ※「ARCHITREND リアルウォーカー」はOpenGL 3.0、DirectX 10.0 以上 |
VIDEOメモリ | 1.0GB以上 ※大規模モデル、複雑なモデルを扱う場合は 2.0GB以上を推奨 (推奨グラフィックカード:nVIDIA 社製Geforce GTX 750シリーズ以上、Quadro P2000以上、 AMD社製 RADEON RX 460シリーズ以上。「ARCHITREND リアルウォーカー」については、 AMD社製 RADEON系グラフィックカードは動作対象外です。) ※「GLOOBE V-style」は8.0GB以上を推奨 (推奨グラフィックカード:nVIDIA社製 Geforce GTX 1080以上、Geforce RTX 2070以上) |
その他 | 一部の機能を利用するためにはMicrosoft Edge WebView2 ランタイムが必要です。 Officeドキュメントには、Microsoft Office 2019以上が必要です。 |
価格情報
GLOOBE Architectの購入は、商品購入と、使用権購入(年間/月間サブスクリプション)の2通りの方法で可能です。以下に2024年12月現在の価格を記載します。詳細な価格情報については、福井コンピュータの公式サイトや販売代理店にお問い合わせください。
<価格表>
表引用: 福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect -価格表』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/price.html
プログラム名 | 購入価格(税抜) | 使用期限付商品価格(税抜) | |
価格/年 | |||
GLOOBE Architect 基本 | ¥780,000 | ¥180,000 | |
「GLOOBE Model Viewer出力」付き | |||
オプション | 実施設計 | ¥240,000 | ¥43,200 |
法規チェック | ¥360,000 | ¥57,600 | |
躯体図出力 | ¥120,000 | ¥28,800 | |
“P-style” for GLOOBE | ¥180,000 | ¥57,600 | |
GLOOBE V-style | ¥240,000 | ¥144,000 | |
ARCHITREND リアルウォーカー | ¥240,000 | ¥57,600 | |
PDF取込アシスト | ¥120,000 | ¥28,800 | |
FM連携 | ¥240,000 | ¥57,600 | |
GLOOBE点群アシスト | – | ¥288,000 |
30日間の無料体験版で、GLOOBE Architectを始めよう
GLOOBE Architectでは、30日間の無料体験版を提供しています。この体験版を利用することで、実際のプロジェクトでの使用感を確認し、導入のメリットを実感することができます。無料体験版は、福井コンピュータの公式サイトから簡単にダウンロードでき、インストールもスムーズに行えます。ぜひ、この機会にGLOOBE Architectを試してみてください。
▼ダウンロードリンクはこちら:
福井コンピュータアーキテクト株式会社
『GLOOBE Architect体験版 ダウンロードサイト』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/download.html
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❷BIM/CIM導入までの流れ
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<参考情報>
福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/index.html
Architect Style Lab
『不動産管理会社がGLOOBEでBIM導入を開始 より幅広い維持管理BIMの展開を目指す』
https://archi.fukuicompu.co.jp/architectstylelab/info/165
Architect Style Lab
『最初にBIMのメリットとして明らかとなった設計情報の共有・見える化』
https://archi.fukuicompu.co.jp/architectstylelab/info/156
福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect -動作環境』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/program.html
福井コンピュータアーキテクト株式会社 『GLOOBE Architect -価格表』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/price.html
福井コンピュータアーキテクト株式会社
『GLOOBE Architect体験版 ダウンロードサイト』
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/download.html