レブロビューア(Rebro Viewer)の概要|申し込み・インストールの手順や主な機能を解説
レブロビューア(Rebro Viewer)とはレブロ図面のチェックや印刷などのさまざまな機能を利用できるビューアです。NYKシステムズが提供しており、申し込みを済ませると無料で利用できます。では、レブロビューアにはどのような機能が搭載されているのでしょうか。そもそも、レブロとはどのようなソフトなのでしょうか。
本記事ではレブロビューアの概要と申し込み・インストールの手順にふれつつ、搭載されている主な機能を解説します。また、レブロの概要と活用するメリットもみていきましょう。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
1.レブロビューア(Rebro Viewer)の概要と申し込み・インストールの手順
2.レブロビューア(Rebro Viewer)の主な機能
3.レブロの概要と活用するメリット
レブロビューア(Rebro Viewer)の概要(*1)
レブロビューア(Rebro Viewer)とは株式会社NYKシステムズが提供している無償ビューアです。レブロ図面のチェックおよび印刷ができます。レブロを利用していない場合でも図面やCGをチェックできるため、関係者間での図面データの情報共有を容易に行える点が魅力です。
申し込みとインストールの手順
まずレブロビューアの申し込み手順をみてみましょう。
1.必須事項を入力し、送信する
2.ダウンロードサイトの通知がメールで届く
3.ビューアのダウンロード
必須事項は次の項目を入力しなければなりません。
- 氏名(必須)
- 会社名(必須)
- 事業所または現場名
- 部署名
- 電話番号(必須)
- メールアドレス(必須)
- メールアドレス(確認用)
製品のダウンロード後、次の手順でインストールを行いましょう。(*2)
1.管理者権限を持つアカウントでWindowsにログオンする※
2.レブロビューアのインストールメディアをパソコンの光学ドライブにセットする
3.パソコンにあわせて、自動的に32bit版もしくは64bit版のインストーラーが起動する
4.起動に必要なソフトウェアがインストールされる(Microsoft .NET Framework 4.5、Microsoft VisualC+2015-2019 Redistributable 再頒布可能パッケージのいずれか)
5.使用許諾承諾書が画面上に表示されるため、内容を確認し同意する
6.画面に表示された指示に従い、インストールを行う
手順1のWindowsにログオン後、他のアプリケーションが起動している場合は全て終了させましょう。インストール後にレブロビューアを起動すると、インターネット上に最新バージョンがあるかが自動的にチェックされます。最新バージョンがある場合、Webアップデートがスタートします。
最新バージョンで作成したレブロを過去のバージョンで確認した場合、正確に表示されない可能性があるため、常に最新バージョンにアップデートしましょう。また、問題が発生した場合、公式による個別サポートは提供されていないため、自身で解決する必要があります。
動作環境
動作環境の詳細は次のとおりです。(*2)レブロビューアを使用できる環境が整っているかを事前に確認しましょう。
OS | ・Microsoft Windows 11 ・Windows 10 ・Windows 8.1 ・Windows 7 SP1(64bitもしくは32bit対応) |
グラフィック | ・グラフィックボード ・オンボードチップ (DirectX12もしくはDirectX9がスムーズに動作するもの) |
ディスプレイ解像度 | 1280×1024(800)ドット以上 |
インターネット接続環境 | 必須 (最新バージョンへのアップロードに使用するため) |
レブロビューア(Rebro Viewer)の主な機能
レブロビューアにはレブロで作成した図面のチェックおよび印刷をはじめ、CG表示やCGシーンの編集、ハイパーリンクなどさまざま機能が搭載されています。搭載されている主な機能と概要は次のとおりです。
機能 | 概要 |
レブロ図面のチェックおよび印刷 | ・レブロと同じ状態で図面のチェックおよび印刷が可能 ・レイヤーの表示状態を変更できる |
CG表示 | ・コンピューターグラフィックスへの図面展開が可能 ・CG画面をキャプチャし、WordやExcelへの貼り付けが可能 |
CGシーンの編集および保存 | ・編集作業で朱書きをし、レブロへ戻すことが可能 |
BCF Ver.1/Ver.2の入出力 | ・BCFファイルに入出力できる ・レブロのみではなく、BCF形式のファイルのやりとりが可能 |
機器情報の管理(ハイパーリンク) | ・機器パネルによりモデルの機器を管理できる ・図面内の機器をクリックすると、機器の型番や能力などの情報が表示 |
レブロ(Rebro)の概要
そもそも、レブロ(Rebro)とはどのようなソフトなのでしょうか。レブロとはBIMに適合している3Dの建築設備専用のCADソフトです。(*3)精度の高い設備モデルを作成し、プロジェクトの初期段階から維持管理段階における情報をシームレスに展開できるため、設備業務の効率化および改善に貢献できるソフトといえます。
情報をExcel形式で入出力できるため、多様な帳票作成やプロジェクトの進捗管理などを円滑に行えるようになります。また、モデルデータを1つ作成することで、平面図や断面図、空調・衛生・スリーブ図などあらゆる図面を作成可能です。
レブロ(Rebro)を活用するメリット
レブロを活用するメリットは次の3つがあげられます。
- BIMソフトとの連携が可能
- 任意であらゆる属性データを付与できる
- 図面修正に手間がかからない
ここでは、メリットを詳しくみていきましょう。
BIMソフトとの連携が可能
レブロビューアはBMIソフトとの連携が可能です。連携できるソフトの具体例は次のとおりです。
- Autodesk Revit
- GRAPHISOFT Archicad
- SPIDERPLUS
- TerioCloud
モデルの情報を活用できる場面を拡大できるため、業務の効率化につながります。
任意であらゆる属性データを付与できる
モデルに任意であらゆる属性データを付与できます。加えて、付与された属性データを基に、配管抵抗計算や圧力損失計算、照度計算などの機能が利用可能です。各属性データはCSVやExcel、IFC出力に対応可能です。
図面修正に手間がかからない
モデルを基に平面図や断面図などさまざまな図面を作成できます。全ての図面においてデータが連動しているため、編集を加えた場合、修正に関わりのある図面全てが編集内容に対応し変更します。それぞれの図面を1点ずつ修正する必要がなくなるため、修正作業の手間を大幅に削減できるでしょう。また、修正ミスの防止にもつながります。
まとめ
本記事ではレブロビューアの概要や申し込みの手順、主な機能について解説しました。レブロビューアはレブロで作成したモデルを確認・印刷できるビューアです。モデルにはあらゆる属性データを付与できるため、プロジェクトの関係者間において情報共有を容易に済ませられる点が利点です。
また、レブロではモデルを基に平面図や断面図、空調図などさまざまな図面を作成できます。1つのモデルから作成されるため、編集データも連動します。そのため、図面を1つずつ編集する必要はありません。煩雑な編集作業の時間や手間の削減につながり、業務効率化を図れるでしょう。
建築関係の図面に関する作業が負担となっている場合、レブロビューアおよびレブロの活用を検討してみてください。
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*1
「株式会社NYKシステムズ|レブロビューア(Rebro Viewer)について」
https://www.nyk-systems.co.jp/download/viewer
*2
「株式会社NYKシステムズ|Rebro Viewer操作ガイド」
https://www.nyk-systems.co.jp/site_main/wp-content/uploads/2022/03/RebroViewer_OperationGuide.pdf
*3
「株式会社NYKシステムズ|レブロとは」