Adobe Stockとは?3Dモデルや動画素材も手に入るストックフォトサービスを解説
はじめに
Adobe Stockは、Adobe社が提供する商用利用可能なストックフォトサービスであり、クリエイターやマーケティング担当者にとって欠かせないツールとなっています。3Dモデルやビデオ素材、写真、イラスト、テンプレートなど、様々なデジタル素材をロイヤリティフリーで利用可能です。このサービスは、Adobe Creative Cloudとシームレスに連携するため、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのアプリケーションから直接素材を検索、購入、編集できる点も魅力の一つです。この記事では、Adobe Stockの特徴や利点、料金プラン、使い方について詳しく解説し、マーケティング活動を効率的に行いたいと考える方々に向けて、Adobe Stockを最大限に活用する方法をお伝えします。
Adobe Stockとは?
Adobe Stockの概要と基本情報
Adobe Stockは、世界中のクリエイターが投稿した3億8千万点以上の高品質なデジタル素材を提供するプラットフォームです(2024年1月時点)。このサービスは、商用利用が可能なロイヤリティフリーの素材を提供し、広告、マーケティング、ウェブ、印刷物など、様々なプロジェクトに活用できます。Adobe Creative Cloudとの統合により、ユーザーはPhotoshopやIllustrator、Premiere ProなどのAdobe製品内で直接素材を検索し購入できるため、制作プロセスを大幅に効率化できます。Adobe Stockは、単に素材を提供するだけでなく、クリエイティブワークフローをサポートする強力なツールです。また、Adobe Stockが提供する素材は、世界中のクリエイターが投稿しているため、幅広いジャンルとスタイルに対応しています。
Adobe StockのUIイメージ
画像引用: Adobe「Adobe Stock ストックコンテンツでクリエイターとしてのキャリアを拡大」
https://contributor.stock.adobe.com/jp/
Adobe Stockの主な特徴と利点
Adobe Stockの主な特徴は、その豊富な素材の種類と高い利便性です。写真、イラスト、ビデオ、3Dモデルなど、多種多様な素材を提供しており、特に目を引くのは最新のトレンドに対応したコンテンツの豊富さです。素材はロイヤリティフリーで、購入後は制限なく何度でも使用可能です。Adobe Stockは、Adobe Creative Cloudとの連携を強化しており、PhotoshopやIllustrator、Premiere Pro内で直接素材を活用できます。この連携により、クリエイティブプロセスを妨げることなく迅速な制作が可能となり、プロジェクトの進行をスムーズにします。また、Adobe Stockは効率的な検索機能を備えており、キーワードや類似画像検索、フィルター機能を活用して、必要な素材を素早く見つけることができます。
Adobe Stockの素材とその豊富さ
写真、ビデオ、3Dモデルの種類
Adobe Stockでは、多岐にわたるデジタル資産を提供しており、特に注目すべきはその種類の多さです。写真やイラスト、ベクター画像はもちろんのこと、ビデオ素材や3Dモデルに至るまで、あらゆるクリエイティブプロジェクトに対応する素材が揃っています。ビデオ素材には、空撮やアニメーション、スポーツ映像など、多彩なテーマが含まれており、ストーリー展開におけるギャップを埋めるための多様なオプションが用意されています。また、3Dモデルやマテリアル、ライトなどは、デザインに新たな視点を加えるための重要な要素であり、Adobe Stockの3Dアセットコレクションは、高い美的基準と技術的基準を兼ね備えています。これらの豊富な素材群は、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのアプリケーションと統合されているため、簡単に検索し、編集に取り込むことが可能です。
無料素材と有料素材の違い
Adobe Stockは、商用利用可能な無料素材が100万点以上提供されており、有料素材と組み合わせることで予算に応じた柔軟な選択が可能です(2024年6月時点)。無料素材もロイヤリティフリーで、商用プロジェクトにも使用可能です。有料素材は、 3億8千万点以上の非常に高品質なコンテンツを提供し、プロフェッショナルなプロジェクトに最適です。無料素材は特定のクリエイティブプロジェクトや短期キャンペーンで予算を抑えたい場合に便利で、有料素材はより高品質でユニークなコンテンツが求められる場合に適しています。どちらもAdobe Stockの検索機能を利用して容易に見つけることができ、無料素材と有料素材の併用により、プロジェクトの目的に応じた最適な素材選びが可能です。
Adobe Stockの料金プラン
以下に、2025年2月現在の料金プランと価格について解説します。プラン内容・料金については変更される可能性がありますので、実際の契約の際には必ず公式サイトまたは販売代理店のホームページをご確認ください。
サブスクリプションプランとその特徴
Adobe Stockのサブスクリプションプランは、月額制で素材を利用でき、月ごとにダウンロード可能な素材の数を選べるのが特徴です。年間プランと月次更新のプランがあり、長期利用には年間プランがコストパフォーマンスに優れています。年間プランの特典として、初月無料体験が提供され、料金の発生なしにサービスの利用を試すことができます。無料体験期間中は、3億8千万点以上の素材を最大10点まで利用可能で、プラン内容をしっかり確認し、ニーズに合ったものを選ぶことが重要です。年間プランは、素材のダウンロード枠を翌月に繰り越すことができ、使用頻度に合わせて柔軟に調整可能です。
<参考>各クレジットの価格
月額プラン(※月次更新) | |
3,828円/月(税込) | 通常ライセンス素材:3枚/月 |
9,328円/月(税込) | 通常ライセンス素材:25枚/月 または HDビデオ:3本/月 |
13,068円/月(税込) | 通常ライセンス素材:40枚/月 または HDビデオ:6本/月 |
32,978円/月(税込) | 通常ライセンス素材:750枚/月 または HDビデオ:25本/月 |
価格引用: Adobe「Adobe Stock 料金プラン」
https://stock.adobe.com/jp/plans
クレジットパックとその利用方法
クレジットパックは、必要な素材を必要な時に購入できる従量課金制のプランです。素材の購入は、クレジットというAdobe Stock内で使用できる通貨を用いて行います。クレジットは購入から6ヶ月間有効で、画像や動画素材を効率的に入手できます。特に、素材の使用頻度が少ない場合や単発のプロジェクトにおいては、クレジットパックの方が経済的です。購入可能なクレジットは、5、16、40、80、150クレジットなどのパックがあり、それぞれに関して画像やビデオのダウンロードに使用できます。各素材のクレジット消費量は異なるため、プロジェクトの予算に応じて適切なクレジットパックを購入します。また、クレジットの有効期限を確認し、期限切れにならないように注意することも重要です。
<参考>各クレジットの価格
5クレジット | 6,490円(税込) | 通常画像:5枚 |
16クレジット | 17,600円(税込) | 通常画像:16枚 または HDビデオ:2本 |
40クレジット | 39,600円(税込) | 通常画像:40枚 または HDビデオ:5本 |
80クレジット | 74,800円(税込) | 通常画像:80枚 または HDビデオ:10本 |
150クレジット | 132,000円(税込) | 通常画像:150枚 または HDビデオ:18本 |
価格引用: Adobe「Adobe Stock 料金プラン」
https://stock.adobe.com/jp/plans
Adobe Stockの使い方
素材の検索とダウンロード方法
Adobe Stockの素材を効率的に活用するためには、まず適切なサブスクリプションプランを選択し、アカウントを作成することが重要です。プラン加入後は、公式ウェブサイトやAdobe Creative Cloud内のアプリケーションを通じて素材を検索できます。検索バーにキーワードを入力し、フィルター機能を活用してカテゴリや解像度、ライセンスの種類を設定すると、ニーズに合った素材を迅速に見つけられます。見つけた素材はライセンスを取得した後、ダウンロードすることが可能です。PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのアプリケーション内で検索、購入、編集が可能で、素材を活用したプロジェクト制作がスムーズに進行します。
素材の活用例とクリエイティブな使用方法
Adobe Stockの豊富な素材を最大限活用することで、クリエイティブなプロジェクトを効率的に進めることができます。例えば、ダウンロードしたビデオ素材をAdobe Premiere ProやAfter Effectsで編集することで、オリジナルの広告動画やプロモーションビデオを制作できます。また、写真やイラストをAdobe Photoshopで加工し、ウェブデザインや印刷物に活用することができます。3Dモデルやデザインテンプレートは、特にプロダクトデザインやアニメーション制作において、制作の幅を広げることができます。Adobe Stockの素材を組み合わせることで、プロジェクトの目的に応じたクリエイティブな表現が可能となり、マーケティング活動の効果を最大化する手助けとなります。
Adobe Stockのメリットとデメリット
メリット:効率的な素材利用とコストパフォーマンス
Adobe Stockは、多様で高品質な素材を提供することで、効率的な素材利用を可能にし、コストパフォーマンスを向上させます。特に、Adobe Creative Cloudとの統合により、PhotoshopやIllustratorなどのアプリケーション内で直接素材を検索、購入、編集できるため、プロジェクトの進行をスムーズにします。3億8千万点以上の豊富な素材を低コストで利用できるサブスクリプションプランは、特に継続的に素材を使用するユーザーにとって経済的です。また、購入した素材はロイヤリティフリーで商用利用が可能なため、広告やマーケティングに幅広く活用できます。
デメリット:注意点と制限事項
Adobe Stockのデメリットとしては、日本人が被写体となった素材が少ない点が挙げられます。グローバルな視点で提供される素材が多く、日本市場向けのプロジェクトでは別のストックフォトサービスを併用する必要があるかもしれません。さらに、サブスクリプション契約は自動更新されるため、解約を忘れると料金が発生するリスクがあります。このため、リマインダーを設定するなどして契約管理を行うことが推奨されます。また、無料体験期間終了後に解約を忘れると自動的に有料プランに移行するため、注意が必要です。
よくある質問とその回答
Adobe Stockに関してよくある質問としては、利用可能な素材の種類やライセンスについての問い合わせが多く寄せられます。Adobe Stockでは、写真、イラスト、ベクター、ビデオ、3Dモデル、テンプレートなど、多岐にわたるクリエイティブアセットを提供しており、すべてがロイヤリティフリーで商用利用可能です。また、各素材には標準ライセンスや拡張ライセンスが適用されるため、使用目的に応じて適切なライセンスを取得する必要があります。ライセンスの詳細や制限事項については、Adobe Stockの利用条件を参照することが重要です。
結論:Adobe Stockを最大限に活用するためのヒント
Adobe Stockを最大限に活用するためには、まず自身のプロジェクトに最適な料金プランを選択し、効率的な素材検索と編集を行うことが重要です。Adobe Creative Cloudと連携した検索機能を駆使して、プロジェクトに合った素材を迅速に見つけ、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのアプリケーションでクリエイティブに加工しましょう。また、無料体験を利用してサービスの機能を十分に理解し、必要に応じてクレジットパックを活用することで、予算内での効率的な素材購入を実現できます。これらのヒントを活用し、Adobe Stockを駆使してクリエイティブプロジェクトを成功に導きましょう。
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参考情報:
・Adobe「Adobe Stock」
https://stock.adobe.com/jp/
・Adobe「Adobe Stock 料金プラン」
https://stock.adobe.com/jp/plans
・Adobe「よくある質問 | Adobe Stock の基本」
https://helpx.adobe.com/jp/stock/faq.html
※本記事は2025年2月6日現在の情報を元に作成しています。
サービス・アプリケーションの機能および価格については随時改定の可能性がございます。
実際にご利用される際には、公式サイトの情報も合わせてご参照ください。