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新発売の9.7インチiPad Pro、他のモデルとの違いとは?

去る3月22日、Appleの新製品発表会にて9.7インチiPad Proが発表され、3月31日より発売開始されています。

9.7インチiPad Proの見た目は、同じ9.7インチのiPad Air 2とよく似ています。また、同じProシリーズである12.9インチiPad Proはわずか4ヶ月前に発売されたばかりです。

今回は9.7インチiPad Proと12.9インチiPad Pro、iPad Air 2とを比較し、それぞれのモデルと同じところ、違うところを見ていきます。

他のiPadとの比較

9.7インチiPad Proと、12.9インチiPad Pro、iPad Air 2の主要な仕様をまとめた表が次のようになります。

9.7インチiPad Pro 12.9インチiPad Pro iPad Air 2
画面サイズ 9.7インチ 12.9インチ 9.7インチ
筐体サイズ(高さ x 幅 x 厚さ) 240mm x 169.5mm x 6.1mm 305.7mm x 220.6mm x 6.9mm 240mm x 169.5mm x 6.1mm
重量(Wi-Fiモデル) 437g 713g 437g
重量(セルラーモデル) 444g 723g 444g
チップ 64ビットアーキテクチャ搭載A9X、組み込み型M9コプロセッサ 64ビットアーキテクチャ搭載A8X、M8コプロセッサ
メモリ 2GB 4GB 2GB
ストレージ容量 32GB、128GB、256GB 32GB(Wi-Fiモデルのみ)、128GB、256GB 16GB、64GB
iSightカメラ(背面) 12メガピクセル、Live Photo、True Toneフラッシュ 8メガピクセル
FaceTimeカメラ(前面) 5メガピクセル、Retina Flash 1.2メガピクセル
ビデオ撮影 4K HD 1080p HD
スローモーションビデオ撮影 1080p(120fps)、720p(240fps) 720p(120fps)
スピーカー 4 2
Apple Pencil、Smart Keyboard 対応 非対応

まずは画面サイズ、筐体サイズ、重量について、9.7インチiPad ProはiPad Air 2とまったく同じです。これまでiPad Airシリーズを使用していたひとにとっては違和感なく乗り換えが可能でしょう。しかし、筐体サイズはまったく同じなのですが、装着するケース等には互換性がないことがアナウンスされています。これは、スリープ/スリープ解除を検知するマグネットの配置、スピーカー配置、Smart Keyboardを装着するコネクタの存在が9.7インチ iPad ProとAir 2とで異なっていることに起因します。

搭載されているチップは、iPad ProシリーズがA9X+組み込み型M9コプロセッサで同一、A8X+M8コプロセッサのAir 2よりも1.8倍のCPUパフォーマンス、2倍のグラフィックパフォーマンスが謳われています。

メモリに関しては12.9インチiPad Proのみ4GBで、9.7インチiPad Pro、iPad Air 2は2GBとなります。

ストレージ容量構成は9.7インチiPad Proが32GB、128GB、256GBです。12.9インチiPad Proも同様ですが、32GBはWi-Fiモデルのみしか存在しません。一方Air 2には16GB、64GBの2構成のみです(128GBはかつて存在しましたがラインナップから落ちました)。

注目すべきはカメラ性能でしょう。12.9インチiPad ProとAir 2がまったく同一のカメラ性能(背面、前面、ビデオ撮影、スローモーションビデオ撮影)なのに対し、9.7インチiPad Proだけがさらに高性能なスペックを誇っています。また、9.7インチiPad ProはLive PhotoやTrue Toneフラッシュ、前面カメラ撮影時のRetina Flashに対応している点も重要です。

iPad Proシリーズはスピーカーが4基搭載されており、縦位置で持っても横位置で持っても適切にステレオ再生できるという特徴があります。Air 2は縦位置で持ったときの下部に2基のスピーカーが配置されているだけなので、横位置で持ったときに適切なステレオ再生ができません。

Apple PencilとSmart Keyboardに対応しているのがiPad Proシリーズの大きな特徴です。ふつうのiPad AirやiPad mini用のサードパーティ製のスタイラスはこれまでも存在していました。しかし、Apple Pencilは圧力や傾きを検知し、より自然な書き味を再現できます。また、キーボードに関しても、これまでに多くのBluetoothキーボードがありましたが、キーボードのバッテリー管理やBluetoothペアリングの必要があり煩雑でした。Smart Keyboardは専用のコネクタを介してiPad Proシリーズと接続され、別個の電力が必要なく、明示的なペアリング作業も不要です。

iPad Airシリーズはなくなるのか?

これまでの9.7インチiPadシリーズの発売サイクルを見てみましょう。

モデル 発売年月
iPad 2010年4月
iPad 2 2011年3月
iPad(第3世代) 2012年3月
iPad(第4世代) 2012年11月
iPad Air 2013年11月
iPad Air 2 2014年10月

これまでiPadはほぼ1年周期で新型が発売されていました。この発売サイクルで考えると、iPad Airの新型がもう出ていなければならないのですが、まだ出ていません。iPad Air 2発売から約1年後の2015年11月に発売されたのは12.9インチのiPad Pro、そしてそれから4ヶ月後の2016年3月に9.7インチのiPad Proが発売されました。

次に9.7インチiPad ProとiPad Air 2の価格を比較してみましょう(共にWi-Fiモデル)。

9.7インチiPad Pro iPad Air 2
16GB 499ドル(399ドル)
32GB 599ドル
64GB 599ドル(499ドル)
128GB 749ドル 699ドル
256GB 899ドル

iPad Air 2の括弧の中の価格は、9.7インチiPad Pro発表と同時に値下げされた価格で、括弧がないものが元々の価格です(iPad Air 2の128GBモデルは9.7インチiPad Proの発表に伴いラインナップから消えました)。ここでストレージ容量が同じ128GBのモデルと比べると、わずか50ドルしか差がありません。この50ドルの差のために今後Airシリーズの新型が出るとは考えにくいでしょう。

前述の新型発売周期とこの価格差を考えると、9.7インチiPad ProはAir 2の実質的な後継機と考えて良さそうです。

おわりに

以上が9.7インチiPad Proと他のiPadとの比較です。同じProシリーズでも、9.7インチモデルはメモリが減っていたり、カメラ性能が良くなっていたりといった相違点があることが解りました。

また、iPadの新型発売周期と価格により、Air 2の実質的な後継機が9.7インチiPad Proであるという可能性が高いことを示しました。

これからは9.7インチiPad ProがiPadシリーズのスタンダードモデルとなり、コンパクトさを求める場合やメディア消費中心(Apple PencilやSmart Keyboardが必要ない状況)の場合はiPad miniシリーズを、より大型でクリエイティブな使用を求めるならば12.9インチiPad Proを選択する形になるでしょう。

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