留まるところを知らない?人工知能の進化成長
ここ数年、一気に一般にも広まってきて人工知能(AI)。テレビなどメディアでも取り上げられる機会が増え、すさまじい進化成長のスピードを感じます。そんな人工知能についての話題をまとめました。
SoftbankのPepper
Softbankショップに行くといることもあるPepperくん。人間の感情を認識することができるロボットとして、発売当初から注目を集めました。SoftbankグループでクラウドAIサービス、ロボット人材派遣サービスを行っているcocoro SB株式会社では、簡単な提携業務向けにPepperを時給1500円で派遣するサービスを行っています。現在は関東地方(東京、埼玉、千葉、神奈川)、中部地方(愛知県)、中国地方(広島県)、九州地方(福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)の10都県で提供しており、2016年夏までに派遣都市は2倍以上となる予定です。最近だと福岡の博多駅内にリニューアルオープンしたマイングでもPepperを見かけました。客の希望に合った、マイングの新店やマイング限定・期間限定商品などを紹介するほか、記念撮影にも喜んで応じてくれるそうです。
マツコロイド
「マツコとマツコ」というテレビ番組に登場していたアンドロイドであり、タレントのマツコ・デラックスを頭からつま先にいたる全身を型取りして作られ、表情や仕草、クセなどもリアルに忠実に再現しています。アンドロイド研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授監修のもと、誕生しました。NHKのテレビドラマに役者としてデビューしたり、これまでのアンドロイドの概念を覆すように活躍の幅を広げています。
アンドロイド「ミナミちゃん」
マツコロイドと同じく、石黒教授が開発したアンドロイドのミナミちゃん。実験として大阪高島屋の紳士服売り場で販売員を務めていました。タッチパネルで客とやりとりを行い、12種類のシャツの中から体系や好みに合った1枚を選んでくれます。何度かのバージョンアップを繰り返す中で、ついに人間より販売成績を上げられるまでになりました。客の要望に合わせて機能をアップグレードするため、どんどん優秀になっていきます。
世界チャンピオンに勝利した「アルファ碁」
米Google傘下でイギリスの会社が開発した「アルファ碁」が、韓国のイ・セドル九段と5回戦って、4勝1敗と圧倒したニュースはメディアでも話題となりました。囲碁は将棋やチェスに比べて碁石を置ける場所が多く、局面のパターンも桁違いに多いため、コンピュータが勝利するのは早くても10年後ではないか、と見られていました。そんな中で囲碁の世界チャンピオンに勝利したことは大きな衝撃をもたらしました。アルファ碁は、対局を重ねるたびに自己学習しながら強くなっていく人工知能として作られています。
IBMのWatson
2011年、IBMの「Watson」が米国のテでもレビクイズ番組「Jeopardy」で勝利を収めたニュースは世界でも話題となりました。IBMでWatsonグループのトップを務めるRob High Jr.氏は、Watsonが素晴らしいのは、単に対戦相手に勝利したからではない、とGPU Technology Conferenceの基調講演で述べています。同氏によるとWatsonの素晴らしさは膨大な情報量を処理し、投げかけられた質問の意味を把握できたところにあると言います。
まとめ
今回取り上げたものはAIやロボット・アンドロイド開発に関する情報のごく一部です。今この瞬間にも世界中の大学や研究機関、企業では絶え間ない研究開発が続けられています。ドラえもんや攻殻機動隊、ターミネーターなどSFアニメ、SF映画に登場するような世界にもどんどんと近づいているのではないでしょうか。このAI・ロボットの進化が進んでいく社会の中で人間にしかできないことは何なのか、人間とはそもそも何で何のために生きているのか、多くの人が考えるようになっていくことでしょう。