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2036年光通信の100万倍高速な量子通信技術が実用化?!未来年表でITの今後をのぞいてみては?

スマホに始まり、3Dプリンタ、IoT、仮想通貨、ICTカーなどなど。毎日のようにニュースに登場する新しいIT用語や技術用語。新しい技術について日々知るのは楽しいけれど、生活に便利なITツールをコントロールして活用するより、むしろ、日々登場する新しい技術に、私たちが振り回されているように感じる今日この頃ではないでしょうか。

「未来の先読み」で、自分に必要な技術やツールを自らの意志で選んで賢く使いこなせるように、準備したいものです。数ある「未来予想」を実施している組織や企業のレポートから、いくつかを紹介いたしましょう。

独立行政法人「科学技術振興機構」の未来技術予想
この未来技術予想は、文部科学省が、長期的視点で日本の技術を発展させる方法を探る目的で、約5年間隔で実施している調査結果をまとめたものです。
家庭生活、健康・医療、社会・産業・企業、安心・安全、環境・エネルギー、地球・海洋・宇宙、ナノテクノロジーの分野ごとに未来予想の年表が閲覧できます。

科学技術進行機構の未来予想で面白いのは、「科学者が選んだ重要課題トップ100」として、すでに過去となった“未来”予想が確認できる点にあります。遠い過去に実現が予想され技術の力で解決が期待されたが、2016年現在でも未達成か不十分な課題が示されています。

 

表:過去に予想されたが2016年現在も解決していない未来予想(科学技術更新機構のサイトより転載)

適用時期 分 野 課 題
2012 社会技術 女性の社会活動を支援するために、妊娠・出産の時点において、将来、保育園等の育児援助サービスを受けることが保証されるシステム
2014 フロンティア 二酸化炭素等温室効果気体放出の国際規制についての、発展途上国における削減も含めた全地球的な合意形成
2016 情報・通信 悪質なハッカーの攻撃から個人や集団のプライバシーや機密が保護されるような信頼度の高いネットワークシステム

 

2012年に実現するはずだった、保育園等のサービスの保証、二酸化炭素排出量規制の全世界的な合意など。このあたりは2016年現在でも、技術的な側面からも解決しているとは言いがたい懸案事項であることはご覧のとおりです。本年2016年に実現されるとされる、ハッカーによる攻撃から機密が保護される信頼度の高いネットワークシステムについては、一部では実現されているものの、一般的な企業や家庭用には浸透しているとは言いがたい状況ではないでしょうか。

「未来予想に挑戦」では、未来予想がクイズ形式になっており、楽しみながら未来予想を学べるようになっています。以下の問題では、「日本独自の有人宇宙船の実現」は、筆者は願いも込めて2023年を予想しましたが、実際は2033年とまだまだ実現は先のようです。

 

図:未来予想クイズ(科学技術更新機構のサイトより転載)
mirai_quiz

博報堂生活総合研究所発行「未来年表

「生活者発想」を具現化するという目的の元設立された生活総合研究所による未来年表。こちらは生活者視点で未来を予想することから、私たちの日常生活に何が起こっていくのかが大変イメージしやすい年表となっています。また、日本国内だけでなく全世界の技術予想が資料の出典も含めて閲覧できます。

 

表:近い将来2017年の予想(博報堂生活総合研究所のサイトより転載)

年号 予想
2017 ウェアラブルコンピュータの世界市場が約7000万台の規模に達する
2017 ベトナムのソフトウエア大手が、日本語を理解する技術者を5000人規模に倍増させる

 

2036年には、「光通信より100万倍高速な子通信技術が実用化する」予想がされています。0と1のデジタルによる通信が終わりを告げ、盗聴の心配もなく大量の情報を伝送できる量子通信によるコミュニケーションの時代も近いとされています。

このような未来予想を確認して、未来の技術を先取りして学ぶのも興味深いものです。

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