paymoは日本だからこそ普及する
オンライン決済サービスAnyPayを運営するAnyPay株式会社が1月19日に、公開を予告していたpaymoをローンチしました。(プレスリリース https://anypay.jp/press-releases/20160901.pdf)
paymoは個人間での請求や支払いができるいわゆる「割り勘アプリ」です。
請求側の人は、食事会の後に、支払い金額やコメントなどを入力して、支払い側の人へ送信します。支払い側の人はpaymoをダウンロードし、登録すれば簡単に料金をスマホで支払うことができます。
現在でも日本ではすでにいくつかの個人間決済ツールが存在しておりますが、それほど普及していない理由として、AnyPay社の代表・木村新司氏は以下の2つ理由を述べています。
- デビットカードが普及していない
- 本人確認が必要
アメリカでは、市民IDとクレジットカードがあれば送金可能ですが、日本の現在の法律上は免許証が必要とされています。
(参照: ITmedia Mobile: なぜ日本で個人間決済ははやらない? 割り勘アプリ「paymo」の代表に聞いてみた 2017/01/26)
しかし、paymoはクレジットカードこそ必要ですが、姓名、メールアドレスだけで無料登録が可能なのです。
paymoの凄さはここにあります。
現在の日本の法律上可能な範囲で以上の問題に対応しています。
そのため、木村氏はpaymoは「送金」ではなく、「割り勘という債務に対する支払い」と強調して述べています。
paymoがローンチされてから、非常に多くの注目を浴びています。
実際に私の友人の中にも、いち早くpaymoをダウンロードし、SNS上に自身の招待コードをアップしている人も多くいました。
このように、paymoは発展途上段階の日本の電子決済業界に風穴をあける存在である事は間違いないと思います。
そんなpaymoが日本だからこそ普及するであろう理由をあげてみました。
現状維持バイアスを打ち砕く
このサービスが便利になるための課題は「普及」であることは間違いないと思います。
当然ながら、全員がpaymoをダウンロードしなければサービスは利用できません。
人間には、多くの場合、何か新しいものを導入する際に「今のままでいいじゃん」という現状維持バイアスが発生します。
paymoで考えてみると、割り勘アプリは便利なのかもしれないけど、ダウンロードとか、登録が面倒くさそうだから、いつも通り現金でいいよね、という考えになりがちだと思います。
しかし、paymoはその現状維持バイアスを打ち砕く策を講じています。
それが、招待ポイントです。
友達一人をpaymoに招待するごとに、300円相当のポイントを獲得できます。
これにより、通常は、paymoの利用をためらっていた人も招待ポイントというインセンティブに動かされて利用するようになるでしょう。
日本だからこそ普及する
日本では電子決済サービスがあまり普及していないと言われていますが、このpaymoは日本だからこそ普及する可能性を秘めています。
それは、飲み会の多さにあります。
日本では、飲みニケーションと呼ばれているように、何かと飲み会を行いますよね。飲み会の時に最も面倒なのが、終了後の集金だと思います。特にお酒が入っている時は、集金に苦労しますよね。
また、時間が経った後で、未払いの人に集金を催促するのは、シャイな日本人にとっては、気まずいですよね。
そんな時、paymoを利用すればスピーディーに、そして気分良く集金することが可能になります。
いかがでしたでしょうか?
皆さんも飲み会などでpaymoを利用して、スピーディーに支払いを体験してみてはいかがでしょうか。
普及が進めば進むほど、paymoの利便性は増していきますし、将来的には一つのインフラになっていくことを期待したいです。