1. TOP
  2. ブログ
  3. LINEのクラウドAI「Clova」とは

LINEのクラウドAI「Clova」とは

LINEとトヨタ自動車が、LINEが開発を進めるクラウドAIプラットフォーム「Clova」と、トヨタをはじめとする各社が推進する車載機器とスマートフォンアプリ、およびタブレットアプリとの連携規格Smart Device Link(以下「SDL」)を活用して協業していくことを6月15日に発表しました。

トヨタなどが協業することを決めた、LINEのクラウドAIプラットフォーム「Clova」についてご存知の方は非常に少ないと思います。

そこで、今回はクラウドAIプラットフォーム「Clova」を詳しく見ていきましょう。

 

クラウドAIとは

LINEのクラウドAIプラットフォーム「Clova」を見ていく前に、まずはクラウドAIについて理解していきましょう

クラウドAIとは、読んで字のごとく、クラウド上に設置されたAIのことを言います。

話題となっているAmazon Echoに用いられているのは、AmazonのクラウドAI「Alexa」です。

LINEの他には、上記で挙げたAmazonやGoogleなどがクラウドAIの開発に取り組んでいます。

 

クラウドAI「Clova」とは

それでは、クラウドAIを理解した上で、LINEの「Clova」を見ていきましょう。

 

「Clova」は、LINEとNAVERの共同開発プロジェクトです。

LINEでは、メッセンジャープラットフォームのパイオニアとして、ニュース、ビデオ、音楽、決済、タクシー、コマースなどの多様なサービスを自社で展開しています。また、新たな技術分野への取り組みとして、チャットボットや、AIを使った自動会話などを行っています。

一方、韓国でNo.1のシェアである検索ポータルサービスをもつNAVERもまた、先端技術への取り組みに注力しており、自然言語処理やドキュメント推薦エンジンなどの強固な検索技術に加え、音声認識・音声合成、画像認識、ニューラルネットワーク翻訳なども高いレベルで実現しています。

また、自動車の自動運転技術においても、すでに韓国国内でlevel3を実現していると言います。

 

このように、「Clova」は、

①LINE が持つ、チャットをベースとしたコミュニケーション技術

②NAVERが持つ検索技術

③LINEとNAVERが持つ豊富なコンテンツやサービス

④LINEとNAVERが持つ数多くのユーザーベースとビックデータ

を保有し、量・質ともに兼ね備えた学習データを使用することができる良質でスマートなAIという特徴を持っています。

(写真:LINE株式会社 HPより、https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1667

 

「Clova」では、人間の五感にあたる「Clova Interface」と頭脳にあたる「Clova Brain」を中核に、「Clova」とデバイスやアプリケーションをつなぐための「Clova Interface Connect」、「Clova」とコンテンツ/サービスをつなぎ、「Clova Brain」の機能を拡張していくための「Clova Extension Kit」でプラットフォームが構成されています。

「Clova」は、音声認識などのInterfaceと、コンテンツやサービスをCloud上で単に結びつけるのではなく、この「Clova Brain」自体で、そこにつながるコンテンツ・サービスを最適化していくことを重要視するクラウド AI プラットフォームです。

これにより、デバイス、インターフェース、コンテンツ・サービスまで最適化された一貫したユーザー体験を提供することが可能になります。

 

まとめ

実際に、今回のトヨタとの協業では、自動車会社がスマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用できる「SDL」と、LINEの音声エージェントテクノロジーを持つ「Clova」を連携させ、音声エージェント等を活用した新しいカーサービスの実現を、2018年の商品化を目指し検討していくと言います。

現在、私たちの生活にAIが関わっているモノはほとんど存在していませんが、今後は身近なものにAI搭載されていくでしょう。

(参照:LINE株式会社、LINE、クラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表  2017/03/02)

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP