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世界規模で進む、Amazon Echoのスキル開発とは

皆さんはAmazon Echo(アマゾンエコー)を使っていますか?
2015年の6月23日にアメリカで一般販売され、イギリス、ドイツ等を経て、2017年11月15日より日本国内で発売が開始されました。当初は招待された人のみAmazonより購入可能でしたが、2018年3月30日に、それまでの招待制が解禁され、誰でも購入可能となりました。
ますます我々の生活に浸透してくるAmazon Echoの大きな特徴は、AIアシスタントと呼ばれるAlexaが搭載されていることです。この特徴とスキル開発について、確認してみたいと思います。

 

 

Alexaとは

 

Amazon Echoに搭載されているAlexaは、米Amazonが開発したクラウドベースの人工知能(AI)の音声認識サービスです。
ユーザーが声で呼びかけるだけで、Alexaが自動的に判断し、さまざまな情報を音声で得られることができ、対応している家電との連動も可能になります。また、Alexaの中核はクラウド上にあるため、個人の話し方、趣味や好みも蓄積され、応答結果も日々向上されています。
さらには、Alexa自体に対しての新しい機能やスキルが、続々と追加されております。

 

 

Alexaの拡張機能であるスキル

 

新しい機能が追加されている背景に、Alexaには「スキル」と呼ばれる拡張機能があります。
外部サービスと連携できるのが特長で、スキル開発を誰でも行えるよう開発者向けツールの「Alexa Skills Kit」というSDKや、「Alexa Voice Services」というAPIがAmazonより無償公開されています。
これにより、サードパーティでは自社サービスと連動したスキルや、個人の開発者が考えた、あったら便利な機能のスキル開発が行われ、Alexaに組み込むことができます。

スキルとは、簡単に言うとAlexaに搭載できるプラグイン的な役割となり、開発ツールがあるため、誰でも開発ができ、申請が通れば公開もできるという拡張機能になります。
スマートフォンで例えるなら「アプリ」の位置付けですね。

 

 

Amazonの戦略

 

Amazonが開発環境やAPIを無償公開している裏には、「この開発環境で、皆が持っている色々なアイデアやサービスをスキル開発して、Alexaが搭載されているAmazon機器の活性化をお願いします」という意図があると思います。
これは、スマホでいうiOSやAndroidとアプリの関係と同じで、そのプラットフォームで使える機能を増やすことにより、大元の機能の底上げを目指し、結果的に周知され活性化されるという狙いですね。

 

 

優れたスキル開発者には報酬を

 

さらにAmazonが展開している戦略として、優れたスキル開発には報酬を出すという制度です。
スキル開発を誰でもできる状況と、この報酬制度のおかげで、世界中の開発者がこぞってAlexaのスキル開発に勤しみ、そのスキル開発に見合った報酬を受けとる。Amazonは世界中からより良いスキルの提供を受けとる。そしてAlexaが搭載されているAmazon Echoを消費者が購入し世界中に定着する。という、双方にとってWin-Winな関係を築けている訳です。

ただ残念ながら、まだ日本での報酬制度は始まっていないとの事ですが、今後予定されていますので、今のうちから準備をしておくのも良いかもしれないですね。

 

 

まだまだある今後の展開

 

さらにAmazonからの情報で、2018年にはスキル内の支払いでAmazon Pay(アマゾン・ペイ)が利用可能になるという事です。これにより、音声だけで買い物ができたりする日も近いですね。

2017年は、人工知能(AI)を搭載したスマートスピーカー元年とも呼ばれております。
日本では発売日がズレたり、当初は招待制のみの販売だったため、それほど大きく取り上げられてはいないのですが、日本でのAmazon Echo発売に先駆け、すでに有名企業もパートナーとして参入しており、「クックパッド」や「ぐるなび」の料理レシピから、「ANA」や「みずほ銀行」など、生活支援のスキルもリリースされております。

アップル社の秘密主義とは対極で、ツールや情報を公開し、世界規模で開発、進化が進んでいるAlexa。報酬制度、Amazon Payなどと相まって、今までの生活家電の枠を超え、企業としては自社サービスの提供拡大のチャンスや、開発者には報酬制度による恩恵といった、ワールドビジネスに発展しているAlexaを搭載しているAmazon Echo。

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