Python製のWordPress風なCMS「Mezzanine」
現在、CMSと言えば真っ先に挙がるのが「WordPress」であり、デファクトスタンダードとなっています。
PythonでもCMSはあり、何種類か存在しています。「django CMS」や「Wagtail」、「Mezzanine」が特に有名です。
今回はこのMezzanineを簡単に紹介していきます。
Mezzanineとは？
公式サイト:http://mezzanine.jupo.org/
MezzanineはPython製の最も人気のあるCMSの一つで、WordPressっぽいルックアンドフィールと、豊富な機能を提供します。
Githubのスター数は3194(2017年9月12日現在)と、とても人気のあるソフトウェアです。
http://mezzanine.jupo.org/sites/
には実際にMezzanineを使ったサイトが紹介されており、様々なサイトで使われていることがわかります。
中には「djangoproject.jp」といった日本のサイトもありますね。
いつものように、世界的には人気でも、日本では…と思いきや、案外日本語情報も多いです。
Mezzanineのメリット
WordPressは世界で最も使われているCMSですので、触った経験がある方も多いでしょう。Mezzanineも操作感は似ていますので、WordPressの経験がある方であれば、特に抵抗なく利用することができます。
また、デフォルトの状態で殆どの機能が提供されており、面倒な各種プラグインのインストールも必要ありません。Pythonの「バッテリー付属」の精神を受け継いでいますね。
Mezzanineの機能
上で「殆どの機能が」と書きましたが、実際にどのような機能があるかをいくつか抜粋します。
・階層ページナビゲーション
・下書き保存とプレビュー
・予約投稿
・ドラッグ・アンド・ドロップによる並べ替え
・WYSIWYGエディタ
・インラインページ編集
・SEOに有利なURL・メタデータ
・管理画面のカスタマイズ
・eコマース/ショッピングカートモジュール
・ブログエンジン
・記事のタグ付け
・無料テーマと有料テーマ
・メールアドレスでのユーザ認証
・35以上の言語に対応したUI
・ページやブログ投稿毎の Custom templates
・CSSフレームワーク「Bootstrap」 のサポート
・検索機能と検索API
・他のDjangoアプリも組み込み可能
・多言語化対応
・Google Analytics連携
・FacebookやTwitterとの連携
等等、多くの便利な機能が提供されています。
導入方法
以下のように、Pythonさえ入っていれば5コマンドで実際に動かすところまで行えます。
pip install mezzanine
mezzanine-project myprojec
cd myproject
python manage.py createdb
python manage.py runserver
デモ
公式サイトにてデモページが公開されているので、Pythonがない方でも実際にお試しいただけます。
まず、
デモページ
にアクセスしてみましょう。
ユーザー名、パスワードには「demo」と入力し、ログインを行います。
すると、ダッシュボード画面に移ります。Djangoに詳しい方であれば、この画面を見たことがあるはずです。そう、MezzanineはDjangoフレームワークで作成されており、これはデフォルトの/admin管理画面をカスタマイズしているのです。
「ブログ投稿」をクリックし、投稿画面を見てみましょう。
いくつか記事が既にありますが、これはデモを試した他のユーザーです。
中国語でのテスト記事なんかもあり、様々な地域の方が興味を持っていることが伺えます。
「サイトで見る」リンクで実際に内容を確認できるのですが、そのまえに記事を書いてみましょう。
WYSIWYGエディタで、簡単に書くことができますね。
他の投稿と紐付けたり、SEO対策の要であるタイトルタグや、メタタグのkeywords、descriptionも設定可能です。
実際に投稿し、サイトで見てみましょう。
すると、ちゃんと表示されました。他のユーザー(私もそうですが)がテスト用のページを追加しているので、左側のページ一覧が少し不恰好ですね。
他にも様々な機能があり、デモページで確認できます。
興味がある方は是非試してみましょう。
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