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ビジネスモデルに要注意!iPhoneアプリ開発 審査の盲点

iPhoneアプリは「App Store審査ガイドライン」に抵触しないように開発を進めていく。これは当然大事なことですが、アプリを有料化しビジネス利用する際には、必ずチェックしておきたいポイントがいくつかあります。
こちらでは審査落ちや却下がなぜ起きるかという面を含め、ガイドラインの中から見落としがちな点をご紹介します。

 

ガイドラインの意味

iPhoneアプリのガイドラインはユーザーが安全にアプリを入手できることと、アプリの提供者がアプリを提供することで成功するチャンスを提供するために定められたものです。
加えて、
・子どもたちにとって安全かつ安心
・世界中のユーザーが利用する
・コンテンツに問題がない
・システムに対する不正がない
上記を意識、または守られていないアプリに関してはリジェクト(拒否)されます。
それを踏まえて、ガイドラインの詳細を見ていくと理解しやすいでしょう。

ガイドラインは、アプリそのもの安全性、パフォーマンス、ビジネス、デザイン、法的事項と5つのセクションに分けられています。
それでは5つのガイドラインで記載されている事項から、見落としがちなポイントについていくつかご紹介します。

 

1. 安全性

安全性はコンテンツに不快なものがないか、デバイスの損傷につながる悪影響がないか、といった観点から規定されています。

1.1 不適切なコンテンツ

▼あからさまに性的またはわいせつなエロコンテンツは×(拒否)

・App Storeのレビュー
▼[個人情報、スパム、マーケティングに関する内容を含めることはできません]と記載されている通り、レビューに自作自演的に「これイイよ」的なコメントの掲載は×。

1.2 ユーザー生成コンテンツ

ユーザー登録やSNS系のサービスなどのアプリ化の場合、
・不適切な内容がアプリケーションに投稿されることを防ぐ手段
・ユーザーが不適切なコンテンツを報告し、それに対して迅速に対応することができる仕組み
・不適切な言動を行うユーザーをブロックする機能
・ユーザーがすみやかに連絡できる、デベロッパの連絡先情報
以上の機能がないと×

1.3 子ども向けカテゴリ

▼アプリケーション外へのリンク(承認以外)、課金要素、その他有害なコンテンツがある場合は×
▼行動ターゲティング広告の枠を入れてはいけない

 

2. パフォーマンス

パフォーマンスとは、アプリケーションのパフォーマンスに関する規定です。クラッシュする、技術的に問題があるなど不完全なものについては拒否されます。

2.4 ハードウェアの互換性

▼アプリケーションを自動的に起動するのは×
▼コピー保護、ライセンスキーの要求などの実装は×
▼Mac App Storeを使用しないアップデートの配信は×
▼現行のOSで実行しないアプリは×

2.5 ソフトウェア要件

▼公開API以外の使用は×
▼SiriKitを組み込んだアプリケーションは、他のアプリケーションのサポートが必要な場合は×
▼Siriへのリクエスト時に広告やマーケティング要素を入れることは×

 

3. ビジネス

アプリによって収入を得る場合のガイドラインです。
いろいろと見落としがちなガイドラインがあるので、いくつかピックアップします。

3.1.1 App内課金

▼アプリ内以外での課金は×(購入ボタン、外部リンクなど実装できない)

3.1.4 コンテンツコード

▼アプリケーションのある機能の動作に特定のハードウェアが必要である場合などを除き、コンテンツや機能の解放の為にライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、アプリケーション独自の方法を用いるのは×

3.1.6 Apple Pay

▼Apple Payを使用した定期的な支払いが発生するアプリケーションでは、下記の明記が必要になります
-更新期間の長さと、キャンセルするまで継続されるという事実
-各期間に提供されるコンテンツ
-ユーザーに請求される実際の料金
-キャンセル方法

3.2.1 許容される行為

▼承認を受けた非営利団体はアプリ内で直接寄付金を集めることができるが、承認を受けていない場合は×

3.2.2 許容されない行為

▼広告のインプレッション数、クリック数を人工的に増加させる、または広告表示のみを目的に設計されたアプリは×

 

4. デザイン

一旦承認を受けたアプリでも、Appleの求めるデザイン水準を更新等でキープする必要があります。ユーザーにとって機能的でサービスの質が一定水準を下回る場合、App Storeから削除される可能性があります。

4.1 模倣

▼人まねアプリは×

4.2 最低限の機能

▼独自性がなく、娯楽性もないアプリケーションらしくないアプリは×

4.2.2

カタログ以外、販促資料、広告、Webクリッピング、コンテンツのまとめ、リンク集などのアプリは×

4.2.6

有料のテンプレートやアプリケーション生成サービスを使用して作成されたアプリは×

 

5. 法的事項

アプリはすべての地域のあらゆる法的要件に準拠している必要があり、それに関するガイドラインです。

5.1.1 データの収集および保存

▼ アカウントに基づく重要な機能を実装していない場合、ログインせずに使用できないと×
▼アプリケーションを利用して密かにパスワードなどの個人情報を取得すると×。しかも、デベロッパはDeveloper Programから除名されます。

5.1.3 健康および健康に関する調査

▼個人の健康情報をiCloudに保存できない

5.1.4 「子ども向け」

▼ユーザーの年齢に関係なく、便利な機能または娯楽用の機能を搭載する必要がある

5.2 知的財産

▼アプリケーションには自分で作成したコンテンツ、または使用許可を取得したコンテンツのみを使用できる

 

まとめ
iPhoneアプリでは有料のアプリを開発する際、ビジネスモデルがApp Store審査ガイドラインの内容に準拠している必要があります。
抵触している箇所がないか、ビジネスモデルに問題はないかどうかをしっかりと確認して、リリースしましょう。

 

 

 

 

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