iPhone8で消えたホームボタン、指紋認証はどうなる!?
iPhone8が発売され、噂どおりiPhone 8のハイスペック版であるiPhone Xではホームボタンがなくなりました。iPhone 8/8 Plusでは従来通りのホームボタンが残されましたが、これはやはり、ホームボタンがなくなった時のインパクトの大きさに配慮したからでしょう。
やはりいきなり全モデルであのホームボタンがなくなると「どう操作して良いのかわからない・・・」という方も相当数出てくることが予想されます。いえ、iPhone好きで、最先端ガジェット大好きなあなたも、「ホームボタンがなくなってしまったiPhone Xって、どうやって使うんだ?」と興味津々のはずですね!
スクリーンショットより指紋認証はどうなる!?
iPhone Xでホームボタンがないというと、あなたは真っ先に何を思い浮かべますか?iPhoneファンのブログなどで意外に多いのが「スクショが撮れない!」というものです。確かにそうなのですが、スクショってそんなに毎日撮っている人いたのかな・・・という気もしました。ご安心ください、スクショは左右に分かれている電源ボタンとボリューム上部のボタンで同じように撮影することができます。ようするにショートカットのキーボード割当が変わったようなものなので、すぐに慣れるでしょう。
それよりも気になるのは、iPhone5sで初搭載になった指紋認証ができなくなるのでは?という疑問です。せっかくの革新的テクノロジーがなくなって、また通常のパスワードを打ち込む形に逆戻りするのでしょうか?
結論から言いますと、iPhone Xではホームボタンの廃止とともに「Touch ID」に代えて、新たに顔認証「Face ID」が採用されました。これからは指先で認識するのではなく、顔で本人を確認するというものです。
基本設定の確認! Touch IDの設定、準備、基礎知識編
Touch IDを使用するには、以下の順序で指紋をiPhoneに記憶させる必要があります。
1.設定(歯車のマーク)をタップ
2.Touch IDとパスコードをタップ
3.パスコードを入力
4.指紋を追加…をタップ
※指紋は全部で”5つまで登録”できます。
引用:iPhone や iPad で Touch ID を使う(Apple公式)
指を当てる角度を少しずつ変えるなどして、ごく短時間で指紋の登録は完了します。
指紋登録が終わったら、設定しよう! Touch IDの設定の管理
Touch ID、かなり沢山のシーンで活用することができます。Touch IDの設定画面より、Touch IDを使用するシーン、アプリの設定が可能です。
・IPhoneのロックを解除
・iTunes StoreとApple Store
・Apple Pay
・パスワードの自動入力
iPhoneのロック解除から、アプリのダウンロード時やApple Payの利用時など、多くの場面でTouch IDは使えるんです。
▼参考リンク:各キャリア毎のTouch ID設定方法、指紋認証についてのページ
dアカウントのパスワードを入力せずにログインするには?(NTT docomo)
【iPhone】Touch ID(指紋認証)の設定方法を教えてください(au)
[iPhone/iPad]Touch ID(指紋認証)の登録方法を教えてください。(Softbank)
指紋認証できない? そんな時に試したいこと5つ
比較的簡単にiPhoneのセキュリティー性能を高めることができる、メリットたっぷりのTouch IDですが、実はデメリットもあります。認証するはずのTouch IDが反応しないことがあり、そんな時は以下のような対策を試みてください。※5回続けて指紋認証に失敗すると、従来のようにパスコード入力を求められます。
1.ホームボタンが汚れたり、液晶カバーが邪魔していないか?
2.指に水や汚れが付着していないか?
この2点はよく言われていることですが、実はApple公式では以下の3点もアナウンスしています。
3.”最新バージョンのiOSの使用”
4.”指とホームボタンが清潔、乾いているか確認”
5.”ホームボタンは、清潔で糸くずの出ない柔らかい布で埃や汚れを拭き取る”
先ほど、「液晶カバーがホームボタンに邪魔してないか?」という注意点もご紹介しましたが、正確には、ホームボタン外周の金属部への干渉の有無を確認することが重要です。
もし、Touch IDの認識が上手くいかない場合、これら5つの対処法を試してみてくださいね。
▼iPhone や iPad で Touch ID が機能しない場合(Apple)
「Face ID」はどんな仕組み?暗がりでも認識できるの?
気になる「Face ID」ですが、いったいどんなテクノロジーが使われているのでしょうか。指紋認証ですと、警察の犯罪者履歴照会などにも採用されているように、ほぼ間違いがないことが実績として明らかになっていますが、顔が似ているかどうかというのは、日常生活でもよく間違えてしまいますよね。
まず、顔を捉えるのはiPhone Xの最新のテクノロジーを結集した高性能カメラである「TrueDepthカメラ」を使います。このカメラはこれまでのように単に画素数が多いというだけでその性能の優秀さを測ることがはできません。
「TrueDepthカメラ」は「投光イルミネータ」「ドットプロジェクタ」「赤外線カメラ」で構成されています。「投光イルミネータ」は、暗闇での認証を可能にするための照明装置です。これによって気になる暗がりでの認証が可能になります。
「ドットプロジェクタ」とは3万点以上の目に見えないドットを顔に投射する装置で、この人間の目には見えないレベルのドットを「赤外線カメラ」が捉えて本人かどうかを識別します。
つまり、「人間でも間違うのに・・・」という心配はまったくありあません。「TrueDepthカメラ」は人間の肉眼で捉えられないような微細なレベルで、本人確認をやってくれるカメラなのです。
アップルはTrueDepthカメラによる誤認証は「100万回に1回」と豪語しています。Touch IDでは5万回に1回程度のご認識があるとされてきたので、「Face ID」は何とその20倍の精度があるというわけですね!
実際に試した人の話によると、認証スピードはまさに「一瞬の出来事」だそうです。ちなみにアップルが製品テスト時にハリウッドの小道具さんに依頼して、表情の陰影などをMAXで本人に近づけた完璧な複製マスクを作ってもらい実験したところ、誤認識はまったくなかったそうです。
あとは慣れるだけ?
この高精度TrueDepthカメラを使った「Face ID」認識は、もちろんApple Payの認証にも使われます。ユーザーが画面を一目見ればFace IDにより指紋認証の20倍もの精度で間違いなく本人確認が行われて、そのまま一瞬で支払いができます。
ただ、やはり刑事ドラマの刷り込みのせいか「指紋は間違わない・・・」という頭があるせいか、顔の認識で、クレジットカードの本人確認ができてしまうというのがまだ、完全にしっくりこない感じもします。
でも、それも慣れるまでの間のことですね!
[2019年4月8日アップデート]
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