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VRとは、ARとは?知ってるようで知らなかった大きな違い

日常を越える仮想現実をコンピューターで作り出すVR=バーチャルリアリティがブームになっていますね。少し前にポケモンGOが大流行しましたが、あれをバーチャルリアリティと思っている方もいると思います。
でも、じつはポケモンGOはAR(オーグメンテッドリアリティ)という技術なのです。他にも似たような言葉として、複合現実(ミックスドリアリティ)、代替現実(サブストゥショナルリアリティ)などがあります。

それぞれいったいどういう違いがあるのでしょうか?

 

 

現実の超え方は大きく分けて4種類

 

まず、いま出てきた言葉を簡単に説明します。

最初のVR(仮想現実:Virtual Reality:バーチャルリアリティ)とは、日常世界と切り離された現実空間が、まるでそこにあるかのように体験できる仕組みです。
例えば、体験しているユーザーはこれが非現実だということを知ってはいますが、まるで現実世界のように感じられるというところにポイントがあります。コンピューターが作った仮想空間に入りこんで、あたかも現実のように体験する技術です。

現実的には地上にいるのに、宇宙空間に実際にいるような体験ができるのがVRというわけです。製品プロモーションなどでも積極的に使われており、錦織圭さんがジャガーの試乗体験をVRでする動画が有名ですね。

VRと似ていますが、ポケモンGOの世界は違います。ポケモンGOでは日常世界の延長線上にモンスターが出現したり、インタラクティブなやり取りができたりします。これがAR(拡張現実:Augmented Reality:オーグメンテッドリアリティ)です。

VRでは今自分がいるところとコンピューターで作り出す仮想空間がくっついているわけです。現実空間と仮想空間が融合しているのが「AR」です。

ゲーム以外の応用例として有名なのが、イケアの「IKEAカタログアプリ」 です。このアプリでは、IKEAの家具製品を買った後、実際に自分の部屋においてみたらどうなるか、という自分の普段の空間の延長にまだ買っていない家具を配置することができます。

MR(複合現実:Mixed Reality:ミックスドリアリティ)というのは、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込みます。これだけだとイメージするのが難しいですが、ARの逆と考えると分かりやすいです。

例えば実際のMRの応用例として、ソフトバンクグループが発表した歯医者さんの診療システム  があります。歯医者さんがあらかじめ患者さんの歯の状態や神経などをレントゲン写真で撮影しておき、ゴーグルを着用します。そうするとゴーグルの中のレントゲン写真に重ね合わせて現実の患者さんの歯が取り込まれて見えてきます。いちいちレントゲン写真を見ながらやらなくても、ゴーグル越しに見えるCGの世界に現実世界が取り込まれているので、簡単に治療ができるというわけです。

最後はSR(代替現実:Substitutional Reality:サブストゥショナルリアリティ)です。これも日本の理化学研究所が発表した世界初のシステム です。SRは簡単に言うと、過去の世界を現実世界に取り込む技術です。

過去の世界と今の現実をつなげてしまうことで、ユーザーは自分がいま体験しているのが現在なのか、それとも過去なのか区別がつかなくなってしまうというまるでタイムマシンが現実化したような世界を味わうことができます。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?VR、AR、MR、SRと仮想空間との関わり合い方にも様々な方法がありますね。それぞれすでにゲーム化されたり、産業界で使われたりしています。2021年にはこの分野の市場規模は23兆円になると言われています。ますます仮想空間との関わりが進展しそうですね。

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