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Android Autoが車載器の中心となる日は来ない理由

Android Auto(アンドロイド・オート)という規格をご存知でしょうか。
GoogleのAndroid AutoはAppleのCarPlayと同様に、スマートフォンを使った電話やメッセージング、アプリの利用を自動車の運転中に可能にするものです。

 

 

Android Auto・CarPlayの始まりとは

 

そもそも、Android AutoやCarPlayはスマートフォンを車内で利用するためのソリューションとしてWWDC2012で発表されたCarPlayの前身である「Eyes Free」から始まっています。

それは、自動車運転中のスマートフォン利用によって交通事故が増加したことが背景になっており、当初のコンセプトではSiriによる音声コントロールだけでスマートフォンを使用するというものでした。

そして、そのコンセプトは音声コントロールに加えて自動車のインフォテイメントシステム(ナビゲーションやオーディオに使用するモニターを含む装置)でスマートフォンアプリを利用するAndroid AutoとCarPlayにかわっていきました。

 

 

Android Autoができること

 

Android Autoによって実現可能なのは次のような機能です。

・音声認識
Android AutoではGoogleの音声認識を利用することができます。

・音楽再生
スマートフォンに保存している音楽だけでではなく、Google Play MusicやSpotifyやAWAといったミュージックアプリを車内で再生することも可能です。

・電話、メッセージング
電話やメッセージングを、音声コントロールで呼び出し可能です。
電話をかける相手を音声認識で指定したり、メッセージの読み上げやメッセージの返信を音声認識で行うことができます。

・ナビゲーション
GoogleMapアプリを使用したカーナビとして利用することができます。

・その他
そのほか、Android Autoに対応したアプリを使用することができますが、それほどアプリがたくさんあるわけではありません。

 

 

Android Autoの思惑とは

 

GoogleがAndroid Auto提供しているのは、大きな野心があるように見えます。
それは、Android Autoが車両に接続したUSBを経由して自動車の情報を入手することができるようになっているからです。もちろんそれは、カーナビゲーションに必要な情報を得るためでもあります。しかし、GoogleがAndroid Autoを提供するのは、自動車の移動情報を広く集めてデータを活用することにありそうです。

 

 

Android Autoはなぜ普及しない?

 

Android Autoは、車側に対応した車載器を設置する必要があります。
Android Autoに対応した車載器は国産車ではスズキが標準装備しているほか、サードパーティのナビゲーションシステムではPanasonicが発売しています。

そのほかヨーロッパのメーカーの自動車ではAndroid Autoに対応した車載器を提供しているメーカーは多いようです。

しかし、実際にはAndroid Autoに対応しているだけで、どのメーカーも自社の車載器にはナビゲーションやオーディオ、電話といった機能は搭載されていて、Android Autoとは切り離されています。(CarPlayもそうですが)

また、ナビゲーションの精度や機能についても自動車メーカーや、サードパーティ製のナビゲーションシステムの方が優れている場合が多いようです。

 

 

もくろみが外れた形のGoogle

 

Googleは自動運転時代にむけて、自動車のデータを集めるためにAndroid Autoを作ったと考えらえます。
しかし、その完成度はこれまでの車載器と比べてもそれほど性能が良いわけでもなく、 Googleが狙っていた状況になるには、Android Autoにはもうひと工夫が必要だと言えます。

 

 

 

 

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