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BIM「ビルディング・インフォメーション・モデリング」とは

家を建てる時に、「一体どんな建物になるんだろうなあ・・・」という期待を膨らませていたのは、一昔前の話。今では、細部に至るまで「ここはこうして欲しい」という施工主が圧倒的に多いのです。
考えてみればそれはそうですよね。何千万もかけて、自分の期待と違った家が出てきてしまったらそのショックは計り知れません。

そんな、施工前に建築完成後の詳細なイメージを見せてくれるのがホーミング式に替わるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)です。

 

 

BIMは単なる3DCADという意味ではない

 

これまでも、住宅の完成形イメージとして3DCADで、立体的な感性イメージを設計者とお客様で共有することはできました。でも、BIMにできることはそれにとどまりません。

BIMは、従来の設計図面や単なるイメージCGなどによる2次元的な設計ではありません。確かに2Dは3Dの方が直感的に見た目の完成図は想像しやすいですが、BIMはそれにとどまりません。

外観上の見た目しかビジュアル化できない3Dモデルではなく、細部に渡る生活するに当たっての必須のアイテムまでを含んだ進歩した革新的3次元設計なのです。例えば洗濯機をお風呂の近くに置く場合に、お風呂から昨日使ったお水が普通に取り出せるかなどの細部に渡った生活レベルのシミュレーションがBIMでは可能になります。

建物の3Dモデルをコンピューター上で作成し、構造や設置物、コストや仕上げなどあらゆる付随データを登録します。

BIMでは、家の外観だけでなく、柱の位置や梁の張り方、水道の配管や空調のダクト壁がどんなイメージになるのか、天井の見た目はどうなるのか、など普通は完成してみたいとわからないところまで視覚化してビジュアルで表現することができるのです。

家そのもののディテールを限りなく再現するだけではありません。南向き、西向き、東向き、北向きなど各部屋にどのように光が何時くらいに挿してきて、窓を開ければそこにどのくらいの風がスッと通っていくかというところまで施工シミュレーションできるのです。

「建ててはみたけど、イマージとまったく違ってがっかり、いまさら諦めるしかない・・・」ということがBIMモデルを使うとこうしたリアルな施工図業務を極限まで減らすことが可能です。

それ以外にも太陽光の住居への当たり方や入り方、風の流れなどをシュミレーションすることもでき、これによりスマートハウス建築のためのエネルギー創出や省エネに無駄が出ないように建築前にしっかりと確認することが出来ます。

住宅メーカーさんはこのBIM「ビルディング・インフォメーション・モデリング」ソフトを積極的に使用しはじめていますので、BIMでのシミュレーションを事前に見せてもらうことをお勧めします。

 

 

すでに実現しているBIMツール

 

現在実用化されている代表的なソフトはオートデスクの「Revit」、グラフィソフトの「ArchiCAD」、福井コンピューターの「ARCHITREND Z」などの名前がよく上がってきます。建設現場でも実際に使われています。

いずれも非常に金額的には高価なものですが、もちろん、これから家を建てようとする方が、これらのソフトを自前で用意する必要はありません。BIMを使って家の設計プランを見せてくれる建築事務所や設計事務所、施工代理店を探して、BIMソフトをつかったシミュレーションを体験させてもらえば良いわけですね。

ある調査によれば、BIMに関連した社内教育を実施しているのは全体の63.9%、検討・計画中の企業も16.4%に達し、合わせると8割を超える状況となっているそうですので、いちどそのあたりも聞いてみると良いかもしれませんね!

 
 

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