1. TOP
  2. ブログ
  3. HDR Efex Pro 2, googleが提供する無料の画像加工サービスとは

HDR Efex Pro 2, googleが提供する無料の画像加工サービスとは

Googleが無料で提供する画像編集用のプラグインであるGoogle Nik Collectionの中の一つがHDR Efex Pro 2です。皆さんはお使いになったことはあるでしょうか?Lightroom, Aperture, Photoshopのプラグインとして使用することができます。高機能で使いやすい、しかも無料といういいとこづくめのサービスについてご紹介します。

 

 

Google Nik Collectionとは

 

画像編集に使える7つのプラグインを提供しています。昔ながらのフィルムの味わいを出すことができる「Analog Efex Pro」、色調補正、レタッチなどの効果が使える「Color Efex Pro」、美しいモノクロ写真が作れる「Silver Efex Pro」、画像の色や色調を部分的に調整できる「Viveza」、HDR合成ができる「HDR Efex Pro」、シャープツールの「Sharpener Pro」、ノイズを低減する「Dfine」の7つです。

 

Dx0が開発を継続

 

2012年にGoogleが開発メーカーのNik Softwareを買収し、有料で提供していたものを2016年に無料化しました。非常に高機能ながら無料でしかも使いやすいというので便利なプラグインだったのですが、2017年になって更新を行わないというアナウンスが流れました。ファンは今後どうなるか心配して見守っていましたが、画像処理ソフトを開発しているDx0という会社が今後の開発を引き継ぐということになったようです。2018年の中頃にリニューアルしてリリース予定とのことですから一安心といえるかもしれませんね。

 

Google Nik Collectionの特徴

 

PhotoshopとGoogle Nik Collectionを組み合わせることで、高品質なRAW現像をすることができます。プロユースにも十分耐えうる機能が無料で提供されているというのが驚きです。

 

 

RAW現像とは

 

ここで、画像編集の基本から少しだけおさらいしてみましょう。一般のデジカメで撮影した場合、画像はJPEGなどの形式で保存されます。JPEGはソフト的な圧縮技術を使ってデータサイズが小さくなるように加工されていますので、実際にカメラが取得したデータと比べて画像が粗くなっています。これは保存領域の節約のためになされることで、画質を多少犠牲にする代わりに、サイズを小さくしているわけです。

ところが、実際にカメラのセンサーが取得している情報はもっと精密で、この元データのことをRAWデータといいます。RAWデータはそのままでは画像として認識できないため、パソコンなどを利用してJPEGなどの画像形式に変換する作業をフィルムをイメージして現像と言いいます。通常のデジカメだと、この処理を自動的にカメラ内部で行ってJPEG画像を保存しているわけですね。

 

高品質の写真を作るにはRAW現像

 

JPEGに自動で変換してしまうと、せっかくRAWデータが持っていた精密な画像が一部失われてしまいます。RAWデータをパソコンで補正しながら現像すると、こうした不要に失われてしまう部分を綺麗に処理することが可能で、より美しい写真を手にすることができます。これがRAWデータを扱う一番のメリットです。

ただし、RAWデータはイメージセンサーに記録された生のデータであるため、カメラメーカーによって記録の方法が異なります。そのため以前はメーカーごとの現像用のアプリを使わなければいけませんでした。ところがPhotoshopは主要メーカーのデジタルカメラで撮影したRAWファイルを読み込むことができます。そこで、PhotoshopでRAWデータを読み込み、プラグインであるNik Collectionを使って適切な補正を行ってからJPEGなどの形式で出力するという一連の作業ができる様になりました。

 

 

HDR Efex Pro2

 

HDR(hight Dinamic Range)とは、露出を変えて撮影した何枚かの画像を合成して白とびや黒つぶれのない写真にするための技術です。HDR合成ともいいます。HDRも目的によってさまざな合成の方法があります。彩度を高くコントラストを強めに合成するとイラストや絵画の様な特徴のある写真が作れます。露出や色調をうまくコントロールし人間の目で見た感じにより近いナチュラルな合成をすることもできます。こうした加工を加えることで豊かな写真表現が可能になります。

HDR Efex Pro2はこうしたHDR合成が手軽にできるプラグインで、Google Nik Collectionの中でも非常に高機能なものになります。使用する際にはPhotoshopやLightroomなどが必要です。MAC版、Win版ともにインストーラが用意されています。

 

簡易的ながら豊富なプリセットで手軽にHDR合成が可能

 

基本的な操作は実に簡単です。加工したい画像を読み込んで、プリセットからイメージに合うものを選びます。あとは細かい設定をメニューから選択して微調整するだけ。設定項目は専用アプリに比べれば限定されていて、簡易的ですが通常の目的であれば十分でしょう。また、HDR合成は「複数の画像を合成して」と説明しましたが、実は画像1枚からでもHDRを作成することは可能です。ソフト的に露出を調整した画像を合成することでHDRを実現しています。

 

HDR Efex Pro2は優秀なプラグイン

 

簡単にHDR Efex Pro2の特徴をまとめると次の様な点になります。
・プリセットを選択するだけで目的のHDR画像が手に入る
・微調整も可能
・簡易的なメニューのため慣れない人でも使いやすい
・PhotoshopやLightroomと連携しているので一連の作業がやりやすい
・そして何より無料!
これだけの高機能なレタッチが無料でできるというは素晴らしいことだと思います。

 

 

まとめ

 

今回はHDR Efex Pro2を主に紹介しましたが、Google Nik Collectionには他にも非常に優れたレタッチ用のプラグインがあります。デジタルカメラも高機能化し、大容量の画像を記録できる環境も以前より整ってきました。ここ数年はRAWデータを現像することで高精細で表現力豊かな写真を個人レベルで作成することも増えています。ぜひこの機会にHDR合成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 
株式会社キャパでは、アプリの企画・開発についてご相談を承っています。

アプリを作りたいので、具体的な提案が欲しい。頭の中にあるアイデアを本当に実現できるのか知りたい。予算内に収まるのか?
などのお客様のご相談に、親身に応じます。
アプリ開発:実績のご紹介

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP