テーマパークでワンランク上の体験を。ディズニー VS USJ のVR施策を徹底比較


テーマパークといえばアトラクションやキャラクターと触れあいなど、非現実的な体験をする楽しさが多くの世代から愛されるアミューズメントパークです。最近のテーマパークは、日常生活で体験できないパークの持つメリットを生かしつつ、テクノロジーを駆使してパーク独自の『体験』を生み出す動きが高まっています。

特に、VRを用いたアトラクションやプロモーションを積極的に使うDisney(ディズニー)では、時代と需要に合わせたテクノロジー施策が目立ちます。また、パークで映画ヒット作のセットが体験できることで知られるUniversal Studio(ユニバーサルスタジオ)もVRをアトラクションに導入するなどテクノロジーの恩恵を受けあらゆる施策を行っているパークでもあります。

今回は、テーマパークで世界的にも有名なDisney(ディズニー)とUniversal Studio(ユニバーサル・スタジオ)のVR施策を皮切りにテクノロジー施策に注目してアトラクションからパークを徹底比較してご紹介していきます。

 

 

自分がアトラクションの一部に?各パークに見られるVR施策とは

 

まずは、ディズニーのアトラクションに注目してVRアトラクションをご紹介いたします。

VRがパークのアトラクションに導入されたのは、最近に至った話ではありません。実は、1998年にオープンしたインドア型テーマパーク『Disney Quest(ティズニー・クエスト)』一号店は、今の原型とも言えるVRアトラクションを体験できる施設として有名でした。当時は、各地大都市に建設が予定されるなど話題を集めたパークでしたが2001年に閉鎖したシカゴ2号店をさかえに、事業計画自体もなくなり2017年には一号店も閉鎖、幻のパークとなりました。そのパークの注目すべき点は、現在のVRアトラクションの先駆けになる仕組みへのヒントがあるのです。

 

幻のパーク『ディズニー・クエスト』が残した、VRアトラクション先駆けとなる技術とは

 

例えば、東京ディズニーランドにある「トイ・ストーリー・マニア」の原型とも言われるアトラクションがディズニー・クエストにあった、『Pirates of the Caribbean: Battle of the Buccanner Gold(カリブの海賊:バッカニアゴールドの戦い)』と言われています。

3Dグラスをセットし大画面の3Dプロジェクションマッピングを囲う部屋で、自らアトラクションを体験する仕組みになっています。

また、他にもシミレーションライド型の『Virtual Jungle cruise(バーチャル・ジャングルクルーズ)』は、映像を見ながら自らライドを進める仕組みになっていて、全身をフルに使って楽しむアトラクションになっていました。

また今後幾つかのパークには、VRアトラクション『Star Wars: Secrets of the Empire(スターウォーズ:秘密の帝国)』が登場予定となっています。

VRを使ったアトラクションは、体を使い自ら操作やアトラクションの舵をとるタイプの物が多く、決まったゴールやアトラクションの終わりが何通りもあるのがディズニーで用いられるVRアトラクションの特徴になっています。また、一人でアトラクションを進めるだけでなく多くの人を巻き込み、誰かとともにアトラクションの一部になって体験できるというところもポイントです。

 

 

VRアトラクションへの姿勢は前向き、今夏にはUSJに新VRアトラクションが導入予定

 

一方の本国ユニバーサル・スタジオでは、VRを用いたアトラクションは未だに存在していません。しかし、2016年には、毎年行われるイベントである『ハロウィーンホラーナイトナイト』でVRのヘッドセットとライブアクションを融合させたアトラクションが限定で登場したこともあります。パーク入場料とは別になるオプションメニューではありますが、期間限定のアトラクションとして話題を集めました。

VRをアトラクションに用いる姿勢は、ハロウィーンナイトだけではありません。すでに、パークの従業員を対象にVRアトラクションの施策実験でVRコースターが用いられるなど、VRをアトラクションとして導入する動きが高まっています。

その甲斐あってか、今夏にはUSJにて大人気アニメーションゲーム『ファイナル・ファンタジー』を題材にしたVRアトラクションが登場予定です。その全貌はまだ明らかになっていませんが、VRヘッドセットを使用したコースターになると発表されています。

 

 

技術を求めての様々な取り組み

 

こうした、VRアトラクションの導入の動きが活発になった背景には、パークのエンジニアチームの活躍があることを忘れてはいけません。特にディズニーランドでは、VRに特化したチームが存在するなどその取り組みからVRへの積極的な姿勢が伝わります。

USでも、従業員総動員でVRの開発に力をいれ「よりリアル」「より多くの人に」来場者の気持ちに寄り添ったパークアトラクション作りを行っていることがわかります。今後、本国でもVRを用いたアトラクションを増やす計画も明かしているだけに、どのタイミングでどんなアトラクションができるのかその動向から目が離せません。

VRの先駆けとなる技術を生み出し、VRのアトラクションへ長年開発を繰り返すディズニー。そして、映像技術を培うユニバーサル・スタジオが挑戦するVRアトラクションなど、成り立ちやバックグラウンドの違う両パークのVRへの挑戦はこれからも続くでしょう。

 

 

 

 

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