PixelbookでGoogleはAppleになれるか


GoogleのノートPC「Pixcelbook」の人気が高まっているようです。Chrome OS、12.3 インチのタッチパネルの液晶を搭載。価格は1,000ドル(約10万円以上)のハイエンドパソコンです。スマートフォンが普及して、パソコンのキーボードを打てない若者がいることも珍しくない時代です。パソコン需要が落ち込みつつある現在、これほど注目を集めているのはなぜでしょうか。

Chrome OS搭載パソコンは、かつて「Chromebook Pixel」と呼ばれていました。「Pixel」はスマートフォンのブランドでしたが、Pixcelbookによって製品ブランドが統一された印象があります。

ところがChromebook の問題点は、iPadやAndroidのタブレットのような簡便性とWindowsやMacの本格的なノートPCのどちらに対してもスペックや使用感が中途半端で、使いにくかったことです。市場のシェアも低迷していました。

そのChromebookがどう変わってきたのか。製品の魅力から探っていきます。

 

 

Pixelbookデザイン2つの魅力

 

日本では未発売のため、レビューを中心にPixcelbookの魅力を探ってみると2つのポイントがあるようです。

第一に、洗練されたプロダクトデザイン。ノートパソコンはブラックが主流で、ビジネスで使うときに精悍に見えるからかもしれません。しかしPixcelbookの筐体の外観は、Pixelのスマートフォンと同様に、銀色と白のツートンカラーです。

MacBookでは、シルバーに背面の白いリンゴマークが光るギミックが、Appleユーザーにとってはささやかな喜びでした。ところが新型MacBook Proでは黒いリンゴに変わり、しかもリンゴが光りません。リンゴが光らないことに、がっくり肩を落としたMacファンも多かったのでは。

「リンゴが光るとか光らないとか、どうでもいいじゃないか」と考えるビジネスマンもいるかもしれません。しかし、ファッショナブルであることはユーザー体験では重要です。Pixelのスマートフォンを使っているユーザーはガジェットのブランドを統一し、Googleに対する顧客ロイヤルティ(忠誠度)を表明しているともいえます。

画面を立てて使うと丈夫に白と控え目な「G」のマークが表示されているところは、スターバックスなどのカフェで利用するとMacBookとは違った存在感を醸し出すかもしれません。グレーのキーボードも明るい配色で軽さを感じさせます。

第二に、スマートフォンのように使える設計(デザイン)であること。重さは1.1kgとやや重い印象がありますが、厚さは10.3mmで、全体のサイズはややMacBookと比べて大き目です。なぜスマートフォンのように使えるかといえば、ヒンジで360度画面を回転させれば背面とぴったりと一体化して、タブレットのような2-in-1スタイルで使えるからです。

「これだけではタブレットと変わらないのではないか?」と考えるかもしれません。しかし、重要なことはChrome OSによって、Androidユーザーにとっては、スマートフォンと違和感のない操作ができることです。Googleは、AndroidアプリをChrome OSに対応させることを発表しています。わざわざパソコンでアプリケーションの操作方法を学ばなくても、スマートフォンで慣れ親しんだ操作で利用できます。

いわば「スマートフォン世代に最適化されたノートPC」といえるのではないでしょうか。

やはりネックはChrome OS

 

しかし、問題もあります。ハードウェアには魅力があったとしても。搭載されたOS、つまりChrome OSがいまだにスタイリッシュではないことです。

「日本未発売のPixelbook、高価格でも人気の秘密とは」でも指摘されているように「一般的なPC用ソフトの相性がイマイチ」であることも問題です。モバイルのパワーユーザーがリモートワークで使おうとするとやや困難かもしれません。

たとえば、あらゆる業務で定番のMicrosoftのOffice(Word、Excel、PowerPoint)を使う場合には、Android版Officeを使うか、ブラウザ上でOffice 365が利用できます。とはいえ、さすがにWindowsマシンと同等の活用は困難でしょう。

また、ペン入力はできるとはいえ、レスポンスの遅延も問題です。スタイラスなどによるペン入力では追随性が重要です。レイテンシー(画面にタッチして表示されるまでの速度)が感じられない程度ではないと、ペン入力にストレスを感じます。Apple Pencilではタイムラグゼロを謳っていますが、タブレットモードでペン入力に遅延があることは残念です。

Pixelbookのハイエンド機には、第7世代のCore i7プロセッサが使われています。ただ、OSが抱える問題は大きいといえそうです。Pixelbook にmacOSを入れることができたら最高という皮肉な見解が WIREDの見解で語られていました。

 

 

GoogleはAppleになれるか

 

OSとハードウェアを一体化した「ものづくり」は当初、Appleの独壇場でした。結果としてサードパーティーのPCメーカーはWindowsを採用し、パソコンのOSはWindowsが多い一方、Appleは孤高の独自戦略を守り続けています。しかし現在、Microsoftも「Surface」でOSとハードウェアを提供するようになりました。

もともと検索エンジンというソフトウェアが創業の起点だったGoogleが、いまやGoogle HomeやPixcelbookのような「ものづくり」を事業化していることは興味深い変化です。果たしてGoogleはAppleのようになれるのでしょうか。

 

 

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