アンドロイドペイ からグーグルペイへ。使い方も使い勝手も向上したGoogleの電子決済サービス
2016年にサービスを開始したGoogleの支払いサービス「アンドロイドペイ(Android Pay)」。今ではグーグルペイ(Google Pay)と名称を改めて提供しています。開始当初は対応するサービスが少なかったものの、現在ではコンビニエンスストアなどでも利用できるほどに利便性が高まっていました。サービス開始から2年が経過した現在のグーグルペイを紹介します。
日本でサービス開始した直後は提携先がわずか
Googleの電子決済サービスは、2015年に「アンドロイドペイ」の名称で事業を開始し、2016年には日本でもサービスが始まりました。使い方は電子決済機能がついたスマートフォンに専用のアプリをインストールした後、クレジットカード情報を登録します。あとは店頭で決済用の機会にスマートフォンをかざせば支払いが完了します。
アンドロイドペイの使い方や、アップルの電子決済サービスであるアップルペイ(Apple Pay)との違いについては次の記事で解説しています。
▽「Apple Payに続き、Android Payも今秋に日本上陸!」
▽「Apple PayとAndroid Pay、比べてわかる共通点と相違点」
当初、日本国内でアンドロイドペイは既に定着していた「おサイフケータイ」と、先行するアップルペイとの間で三つ巴の展開を強いられました。後発だっただけに提携先が少なく、クレジットカード会社との提携を取り付けるなど利便性の向上に力を入れていました。
▽「Android Pay、VisaとMasterCardとの提携で対応店舗の拡大目指す」
日本ではおサイフケータイが普及していただけに、アンドロイドペイは不利な状況に立たされていました。
現在は国内の電子マネーやポイントサービスと数多く提携
サービス開始当初は苦戦を強いられたアンドロイドペイも、現在では利用できる電子マネーやクレジットカードが増え、利便性が高まっています。
電子マネーはnanacoや楽天Edyに加え、2018年5月下旬からはSuicaとWAONにも対応しました。コンビニでの支払いもアプリと電子マネーを指定してできるようになりました。
クレジットカードの提携先も増やしています。2018年夏にはJACCSとJCBが加わります。また、個人間送金アプリのKyashにも対応する予定です。
さらに、ポイントサービスとの対応も進めています。登録できるポイントサービスは、T-POINTとd-POINTの2つです。
提携先の充実と合わせて、2018年2月にサービス名称を「グーグルペイ」に変更し、ブランドの定着にもつとめつつ現在に至っています。
アプリで提携している電子マネーの一括管理が可能に
グーグルペイはさらなる利便性の向上が図られています。利用している電子マネーをアプリで一括管理ができるのです。
これまで、スマートフォンで電子マネーを利用するときはそれぞれ専用のアプリをインストールしなければなりませんでした。グーグルペイを使えば、提携している電子マネーであれば個々の専用プリをインストールすることなく、グーグルペイのアプリだけで利用できます。しかも、複数の電子マネーの管理もグーグルペイのアプリでできます。残高照会もひとつの画面で確認できるほか、チャージも登録しているクレジットカードですぐさま処理できるのです。
最近では、グーグルペイで有料コンテンツの購入を手軽にできる「Subscribe with Google」を発表しています。グーグルペイの進化は留まることを知りません。
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