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Google Driveの暗号化についての詳細

Google Driveは非常に便利です。これさえあればもうローカルファイルは不要。クラウドにアップロードされるので、いつでもどこでも仕事ができます。自宅ではそこそこのスペックのパソコン、会社では最先端のハイスペックマシン、移動中はタブレット、自宅の寝室には2台目のタブレット、そしてスマホでいつでもデータが操作できます。

 

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Google Driveのアプリの問題

 

しかしGoogleドライブにはいくつかの弱点がありました。たとえば、アプリの問題。Google Driveのアプリは非常に高性能で、iPhoneの例でいうと、たとえば写真を取ったあと、写真のカメラロールから、直接Google Driveへとファイルをアップロードすることができます。

これによって、Google Drive内にスクリーンショットや写真を投げ込むことができるのです。AirDropを使えば一瞬ですが、それでもAirDropは相手方もアプリを持っている必要があるので、簡単に写真を投げられるのはいいのですが、完璧に使い勝手が良いとは限らないのです。

このGoogle Driveのアプリ、ちょっと前までは、テキストファイルの中身が文字化けするというとんでもないバグが長い間放置されていました。仕事でテキストファイルを使うことってあると思います。とくにIT系のエンジニアの方々は、ワードよりはテキストファイルで書くことが多いのではないでしょうか。そんなとき、iPhoneのGoogle Driveアプリは文字化けして全く読めないので、標準アプリのファイルアプリからのぞき見る必要がありました。

それに加えて、Google Driveのアプリが5月に終了するとの話もありました。しかし、5月を経過しても普通に使えるどころか、上記の文字化けのバグも修正され、使いやすくなっています。Google Driveは終了するとの発表がなされていましたが、それでもなかなかおわりませんし、普通に使えています。莫大なユーザーを抱えているので、急にサービスをストップするのは危険と判断したのかもしれません。

 

 

Google Driveの暗号化

 

そして、通信だけでなく、ファイルそのものも暗号化されていないことが弱点でした。つまり、URLが漏れたら、いつでも中身を見られてしまうのです。そして、7月にようやく、Virtruという企業との暗号化による提携が行われました。

暗号化を内製するのではなく、外部の優秀な企業との提携を通じて、自社のサービスの強化をはかろうというGoogleのいつもの手法です。これはとくに悪いことではなく、Youtubeも購入しましたし、Facebookもインスタグラムを買収していますよね。アメリカの企業では、テックビッグが小さくても優秀な会社を買収することはよくあることです。

暗号化によって、ますますGoogle Driveは安心となりました。そもそも、今になってようやく対応というのはおそすぎるといった感じもありますが、それでも使っている人にとっては安心なのではないでしょうか。

 

 

Virtruはハッカーがはじめたプロジェクト

 

Virtruという小さなハッカー集団が関わっているのですが、もともとGoogleをハックすべく、エンジニアがはじめた暗号化です。つまり、従来は勝手に暗号化していたのです。Gmailを中心として、自社独自の暗号化サービスを作っていました。ハッカーがはじめたプロジェクトは、いつしかGoogle本体に影響を及ぼし、今回の提携に至ったのです。

ヨーロッパへのオフィス展開も終了し、暗号化について日々ブラッシュアップを続けています。しかも、競合であるマイクロソフトのオフィス365の暗号化も手がけてるという非常に興味深いサービスを行っています。Googleにだけ忠誠を誓うわけではないという独自のスタイルに、惹きつけられるところです。

 

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