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ワトソンを無料で使ってみよう!利用方法や目的について


IBM Cloudにて提供されている「ワトソン」ですが、2017年10月27日に「IBM Cloudライト・アカウント」という形で、無料で開発できるようになったことはご存知でしょうか。今回は、この「IBM Cloudライト・アカウント」により、無料で使えるようなったワトソンについて少し詳しく見ていくことにします。

 

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ワトソンは無料で何が出来る?

 

IBM Cloudは今まで、フリートライアルという形で、無料期間は30日間の期間限定でした。しかし、この「IBM Cloudライト・アカウント」では、期間の区切りは無く、思う存分開発を進めていくことが出来ます。ただし、10日間の開発停止でアプリが停止、30日間の活動停止でサービス自体が削除されてしまうため、長期間放置することは注意が必要でしょう。それでは、無料で使えるワトソンでどんなことが出来るのか。機能は大きく7つです。

 

Conversation

 

IBMが提供しているワトソンとは、基本的に自然言語処理と機械学習を利用して、大量のデータから何かしらの洞察を行ってくれるという、分析に通じたテクノロジーといえます。このワトソンが提供しているサービスのひとつが「Conversation(会話)」です。
「Conversation」ではボットを作成し、このボットと対話を作成、会話をシミュレーションしていくことが可能です。このシミュレーションが精緻であればあるほど、ボットが返してくれる会話がスムーズとなり、より洗練された仮想エージェントなどを作成することが出来ます。このワトソンで開発された会話シミュレーションが、そのまま現実の物理ロボットなどに利用されていることは多いのです。ブラウザ上で簡単に会話を作り、この作成した会話をフローとして簡単にボットなどに組み込むことが出来るのが「Conversation」といえるでしょう。

 

Pesonality Insights

 

続いて「Personality Insights」についてみていきましょう。「Personality Insights」は、入力された文章やデータから、その人のパーソナリティの特性を抽出して分析することが可能です。「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる性格の5つの傾向や、価値観、ニーズの3つ情報を吐き出してくれます。確度の高い分析結果を得るためには、最低1,200ワード程度のテキストが必要といわれています。
この分析結果を利用することで、ビジネスの接客シーンや提案シーンなどで大きな活躍が出来るかもしれません。顧客コミュニケーションやブランディング活動などをうまく組み合わせることで、満足度は高まっていくでしょう。また、就職活動などの場面では、転職者と企業とのマッチングに利用できるといった形で、現実にすでに開発は進んでいます。

 

Tone Analyzer

 

「Tone Analyzer」は、もしかしたら、私たちが日常的に感じている、ちょっとちぐはぐしたコミュニケーションのストレスから解放してくれるかもしれません。多くの人にとって、自分が送ったメッセージが相手にどう伝わっているのかは気になる問題でしょう。「Tone Analyzer」では、このメッセージを分析し、感情や文体などを検出。怒りや不安などの感情や、分析的・曖昧な表現が多いといった文体を組み合わせることで、メッセージ自体を分析してくれるのです。「Tone Analyzer」をうまく利用すれば、メールの文面などを悩む必要はなくなるかもしれません。

 

Language Translator

 

どんな言葉でも翻訳してくれる機械や技術は多くの人にとって夢の技術といえるでしょう。「Language Translator」は、IBMが過去数十年間研究してきた、機械翻訳技術を大いに活用し、会話・ニュースなどの文章を、そのドメインや提供される側の性格によって最適化した翻訳を可能にする技術です。例えば、ニュースなどの場合は丁寧語に翻訳されますし、ラフな会話では、ラフに翻訳されます。更に機械学習能力を拡張して組み合わせることで、その時の開発にあった、カスタム翻訳を作成することも出来るのです。

 

Speech To Text

 

ワトソンには、音声認識機能も備わっており、「Speech To Text」では、正確にテキスト化することが出来ます。今まで開発されてきたディープ・ラーニング技術や言語技術を利用し、幅広いサポートが可能になっています。日本語だけでなく、英語やフランス語、中国語などの複数の言語に対応しており、更にカスタマイズ機能も備わっているため、独特の言い回しなども正確に言語化してくれるのです。コールセンターなどでは、オペレーターのやり取りなどをリアルタイムでテキスト化し、接客の質を高めるなどのサービスとして機能しています。代替候補などもかなり幅広く対応できるので、少しカスタマイズを行うだけで、汎用性と専門性は大きく高まるでしょう。

 

Discovery

 

人が意思決定をする際には多くの情報が必要になりますが、あまりにも情報を仕入れすぎると、逆に人は意思決定が出来なくなってしまいます。また、現在のインターネット検索のような情報が氾濫しているような状況ですと、何が正しい情報で何が間違っているのかさっぱりわかりません。そこで、ワトソンの「Discovery」が役に立ちます。ディープ・ラーニングの技術を最大限に活かし、大量の情報からパターンや傾向などを読み取ることで、適切な意思決定に役に立つ情報を提供してくれます。文章の中から、より重要と思われる情報だけを抜き取ったり、キーワードだけでなく特徴的な文章を強調したりといったことを通じて、意思決定に邪魔な情報をどんどんそぎ落としてくれるのです。経営やマーケティングといった情報分析の場面だけでなく、営業支援や品質管理といった臨機応変の対応が求められる現場でも、「Discovery」は大きな力になるでしょう。

 

Natural Language Understanding

 

法律文章や特許文章など、日常的には使われない独特の言い回しや、前提となる専門知識がなければ理解できないような用語が並んでいる文章をスムーズに読み解くことは難しいものです。弁護士やコンサルタントなどは、こうした文章を読み取る能力が長けた人たちといえるでしょう。しかし、もしワトソンの「Natural Language Understanding」を使いこなすことが出来れば、そうした特殊な文章の文意をスムーズに読みとることが出来るようになるかもしれません。キーワードや前後の分の関係性、そして前提となるような知識などを分析して、テキストを読み取ってくれるサービスが「Natural Language Understanding」です。現在、13言語に対応している「Natural Language Understanding」は、ビジネスの現場において、よりスムーズで正確な情報収集と、専門性を維持した開発を同時に行うことができる優れたサービスといえます。

 

 

ワトソンを使って開発できること

 

ワトソンの恩恵を最大限に利用できるのは「企業に所属している人」であることは間違いありません。それは、開発者だけでなく、意思決定を行う経営者や、営業や製造などの現場の人間でも同じことです。データを分析することに長けているワトソンは、その活用方法さえイメージ出来れば、効率性なども鑑みた恩恵は計り知れません。特にワトソンのデータ分析は、初期設定を変えない限り、かなり独立した分析となります。そのため、偏った分析などは行われないため、意思決定にクリティカルに影響することがわかるのです。IBMの開発テーマとして「つくるな、使え」というものがあります。IBMワトソンを使いこなすことによって、より確かで新しいサービスは今後どんどん開発されていくでしょう。それは、開発環境を作るところから始めなければならなかった時代に比べて、はるかに効率的で拡張的な開発環境が提供されているからです。ぜひ、ワトソンを使って開発を進めてみてください。

 

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