働き方改革のキーマン、歴史から知るRPAの正体


ここ数年、急に名前を聞くようになったRPAですが、なんとなく得体の知れない新技術でとっつきにくさを感じていませんか?
いったいいつからあるものなのか?そもそもどういった経緯で世の中に広まったのか?さらに言えば自分は世の中の流れに取り残されてしまっているのか!?
…そんな疑問にお答えします。

この記事では以下3点を分かる様に記載しております。
・RPAの三つのルーツ
・RPAという言葉が使われ始めたのは2015年からだが、ツール自体はもっと前から存在していた
・RPAとは、使い込まれ安定した技術を一つに詰め込んだパッケージツール

RPAはどこから来たのか

まずRPAというものがどのようなニーズ/社会的要請によって誕生したのか、ということを紹介したいと思います。

RPAには大きく3タイプの誕生経緯があります。一つ目は「試験自動化ツール」、二つ目は「ブラウザ操作ツール」、三つ目は「GUI操作ツール」です。
(後半二つをひっくるめて「業務自動化ツール」というくくりにもできます)

・「試験自動化ツール」から誕生したものは、Automation Anywhereです。元々はTesting Anywhereという名前で、GUI操作も含めたソフトウェアの試験を実施するツールだったようで、現在世界レベルでは3強の一角と目されているようです。
(システム的には大規模で、その分お値段も張ります)

・「ブラウザ操作ツール」から誕生したものは、BizRobo!(Kofax Kapow[コファックス カポー])が代表格といえるでしょう。Webデータインテグレーション…つまりWebデータの統合を行うためのツールから発展したものだそうで、そのためデータスクレイピングというデータ収集の機能が強力のようです。

・「GUI操作ツール」から誕生したRPAの代表格は、なんといってもWinActorでしょう。私が以前勤めていた会社でもこちらを導入していました。
特徴はなんと言っても操作の柔軟性でしょう。キー入力は勿論、ドラッグ&ドロップや、必要性があるかはともかく絵を描かせることもできます。
基本的にはマウス操作などのGUI入力に強く、自動化した際に「何をしているのか」がわかりやすいのが長所です。ただソフトウェアやファイルなどへの細かい操作は、ショートカットキーなどをうまく活用しないとやや難がある印象です。

RPAはいつ生まれたのか

それではRPAはいつ生まれたのでしょうか。
RPAという言葉自体は、どうやら2015年頃から使われ始めているようです。かなり最近のことですね。
ただ「RPA」という名前自体は使われていなくても、例えばBizRobo!の商標登録は2008年だったりと10年近い歴史を持つRPAツールもあるので、その歴史は意外に長いようです。
さらに、RPAツールとは違いますが近い概念のツールはもっと昔からありまして、例えばUWSCというものがあります。RPAと同様に画像マッチングやGUI操作を命令できるフリーソフトで、前述の3タイプで言うと「GUI操作ツール」に分類できます。実際、WinActorはこのUWSCから着想を得て開発された、というウワサも聞いたことがあるくらいです。
その歴史は古く、私も「RPA」という言葉を知る前から個人的に愛用しておりましたが、こちらはどうやら1999年あたりに最初のバージョンがリリースされていたようで、なんと20世紀の話です(20世紀を「昔」として語る時代になりましたね…)。
UWSCがRPA的機能を提供するツールの元祖とも言い切れないので、もしかするとこうした機能を提供するツール類の歴史はもっと遡ることができるのかもしれません。
ただ、蛇足ですが、UWSCは機能的にはRPAと同じような機能を提供するものの、RPAの重要な要素の一つである「ノンプログラミング」、すなわちプログラム言語を記述する必要がない、という意味では条件を満たしていないのでRPAツール選定の際にはご注意ください。

RPAの正体とは?


ここまでの流れを踏まえまして、「RPAの正体」というものを私なりに考察してみます。

現在メジャーなRPAツールには大きく3つのルーツがありました。
RPAと同じような機能を提供するツールは、なんと20世紀には世の中に存在していました。
RPAツールが提供する、画像マッチングやWebスクレイピング、GUI操作といった各機能にはさらに古い歴史があるものと推察されます。
これらの情報を総合して眺めてみるに、「RPA」というものは、
『既存の技術をまとめてパッケージングした上で、ノンプログラミングで動作を命令できるようにつなぎ合わせ、「RPA」という名前を与えられたパッケージツール』
である、と考えます。
一つ一つの技術は10年も20年も前から存在しているもので、それがまとまって一つのツールになり、さらにノンプログラミングで誰にも扱いやすくコーティングされ、名前をつけられただけ、と考えると、「なんだその程度なら簡単に扱えるんじゃないか?」という気持ちになってきませんでしょうか?

最後に

私は個人的に、AIなどが「専門化が扱うための高機能な新ツール」であるのに対し、RPAは「専門家ではない一般の従業員が扱うためにまとめられた汎用的な便利ツール」であると思っています。アルファベット3文字で気取った風を装っていますが、試しに付き合ってみると気さくないいやつ、という感覚です。
もし今までとっつきにくさを感じていらっしゃったなら、これを機に新たな付き合いを始めるための第一歩を踏み出してみませんか?
中身は昔から使い古されている、しかしそれだけに洗練されて安定性のある機能の塊です。
それがプログラミングせずに使えるチャンスが、目の前に「RPA]という服を着て突っ立っているのです。
こいつを使い倒さない手はないと思います。
是非、勇気を持って第一歩を踏み出し、業務自動化への扉を開けてみてください!

株式会社キャパでは他にもRPAに関する記事を掲載しております。
ご興味がある方は是非、1度読んでみてください。

働き方改革を促進するRPAの資格!「RPA技術者検定」とは

【業務効率化】RPA導入ッ!!!成功した人、失敗した人


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