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業務自動化全盛期! RPAが普及しても求められる人材とは?

オートメーション(自動化)と言えば、これまでは工場内の機械が中心でしたが、RPAによるホワイトカラーの仕事の自動化やAIによる自動運転など、様々な領域で急速に自動化が進んでいます。多くの仕事がオートメーション化されると、消えてなくなる職業も出てきます。この記事では、オートメーションが普及しても求められる人材について探っていきます。

47%の仕事はコンピューター化できる?

オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士は共同研究を行い、「雇用の未来~コンピューター化によって仕事は失われるのか」という論文を2013年に発表しました。オズボーン准教授らは702の職業について、コンピューター化される確率を試算しました。研究の結果、米国内の47%の雇用がコンピューター化されるリスクがあるという結果が得られました。
日本では野村総合研究所がオズボーン准教授らと共同研究を行っており、その結果、10~20年後に日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になるという推計結果を得ました。

<参考>

雇用の未来~コンピューター化によって仕事は失われるのか
(原題:The Future of Employment : How Susceptible are jobs to computerisation?)

消える職業

同論文では、「創造性」「交渉力」「手先の器用さ」など各仕事に必要なスキルを抽出し、それらのスキルがコンピューターで自動化できるか試算されています。702の職業についてどのくらいの確率で代替可能なのかリストで示されています。以下の仕事・職業は97%以上代替可能と試算されたものです。

テレマーケター、保険事務員、貨物運送業者、税務申告書類作成、図書館技術員、データ入力、証券仲介業者、融資担当者、スポーツの審判、銀行窓口係、運転手、販売員、弁護士秘書、レストラン従業員など

定型業務の多い事務員やデータ入力、自動運転によって代替されると考えられる運転手などが挙げられています。また、Amazonがノーキャッシャー店舗「Amazon go」の導入を進めているように、お店やレストランなどの店員も代替される可能性が高いといえます。

消えない職業

代替される可能性が低い職業は以下の通りです。代替可能性は10%以下となっています。

ソーシャルワーカー、心理学者、心理カウンセラー、作業療法士、聴覚訓練士、外科医・内科医、看護師、運動トレーナー、教師、コンピューター解析、セールスエンジニアなど

ソーシャルワーカーや心理カウンセラーなど人の心に寄り添う職業や、医師や看護師など医療に関わる職業が代替される可能性が低いことがわかります。

企業において求められるスキル

オズボーン准教授らの論文からも分かるように、オートメーション化が進んだとしても、医療従事者など人を相手にした仕事は消えることはなさそうです。それでは、一般の企業においてはどのような人材が求められるでしょうか?

ヒューマンスキル

単純作業や定型業務が自動化されても、「ヒューマンスキル」は残ります。コミュニケーション力やリーダーシップはコンピューター化することができず、人にしかできないスキルなので今後ますます重要性を増していくでしょう。
また、コンピューターは命令を処理することが得意であっても、自ら何かを創造することは得意ではありません。そのため、新しく何かを創造する「クリエイティビティ」も、重要なスキルとして企業から求められるでしょう。

RPAによる自動化

RPAはPCの一連の作業を自動化することができるソフトウェアで、生産性向上やコスト削減が見込めることから現在注目を集めています。帳簿の転記や受発注業務など定型業務はRPAによって自動化することができます。
RPAによる自動化は普及していくことが予想されるため、将来的に多くの事務作業はオートメーション化される可能性があります。そうした中、求められる技術的スキルとはどのようなものでしょうか?

Pythonを使ってプログラミング

オートメーション化を進めるためにはプログラムを作成する必要があります。そのため、RPAやAIを開発できるスキルは重宝されるスキルとなります。また、自動化が進んだとしても、システムを運用・保守することは必要であるため、これらに関するスキルも重要なスキルとなるでしょう。
AIを開発できるプログラミング言語はいくつかありますが、Pythonがおすすめです。Pythonは少ないコードで簡潔に記述することができ、コードが読みやすいという特徴を持っています。AI開発やデータ分析に用いられることが多く、これからプログラミングを学びたい人におすすめの言語です。Pythonを使ったAI開発・データ分析のスキルは多くの企業から必要とされていますし、今後も求められることでしょう。

まとめ

以上、オートメーションが普及しても求められる人材について見てきました。
オートメーションは今に始まったことではありません。100年ほど前には、ほとんどの人が農業に従事していましたが、現在はオートメーション化によって多くの作業を機械で行うようになりました。そのため、多くの人が農業という仕事を失いましたが、工場作業員、運転手、デザイナー、編集者、プログラマー、芸術家など様々な新しい仕事が生まれました。これらの仕事はオートメーション化によって生まれたものです。
オートメーション化の波を止めることはできませんが、事務員や店員、運転手などが代替されていく中で新しい職業が生まれてくるでしょう。そして、それらの職業は「人間にしかできないこと」に関連するものになることが予想されます。今後、人間にしかできないことは何かを考えながらスキルを身に付けていくことが、非常に重要になってくるでしょう。

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