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Appleが新型FaceIDを搭載予定 生体認証の進化で生活はどう変わる?


Appleは10月30日に新型の「iPad Pro」を発表しました。新モデルで変更された点は、ベゼルレス化、イヤホンジャック廃止、給電機能などいくつかあります。その中で、今回は新型の「Face ID」搭載について注目してみたいと思います。
新型の「iPad Pro」はホームボタンがなくなりました。それに伴い、指紋認証機能である「Touch ID」も廃止されています。代わりに搭載されたのが、新型iPhoneで採用されている「TrueDepthカメラ」です。近接センサー、赤外線カメラ、投光イルミネーター等の機能を搭載し、顔認証機能「Face ID」によるロック解除が可能になりました。
Appleは「Touch ID」から「Face ID」への移行を進めています。指紋認証が使えない不満も出ている中、顔認証に切り替える意図は何でしょうか。

この記事では以下の三つのことが分かります。
①生体認証システムの種類と特徴
②指紋認証と顔認証の比較
③生体認証の進化から起こる生活の変化

 

生体認証システムの種類と特徴

 

Appleは指紋認証から顔認証への移行を進めていますが、これはスマートフォンメーカー全てに共通する動向ではありません。例えば、Samsungの「Galaxy S9」は顔認証と虹彩認証を組み合わせた独自の認証システムを採用しています。従来の指紋センサーは背面に残し、好みの認証システムを選択できます。また、中国ベンダーのスマートフォンには、指紋認証システムを画面に埋め込む機種があります。
スマートフォンでは、パスワードの代用として生体認証システムが搭載されるようになりました。生体認証システムには、指紋認証、顔認証、虹彩認証、声紋認証、静脈認証などがあります。しかし、どの生体認証システムが主流になるかは未だに定まっていません。生体認証の中でもスマートフォンで使われることが多い、指紋認証と顔認証の二つについて特徴と違いを見ていきましょう。

 

指紋認証の特徴

 

指紋を読み取る指紋認証は、生体認証システムの中でも一番広く普及していると言えるでしょう。入退室管理や電子決済など、既に様々な場面で利用されています。スマートフォンにおいても、Appleは「iPhone 5」から、Samsungは「Galaxy S5」から搭載されてきました。
指紋認証システムには以下のようなメリットがあります。
・他人の指紋と間違う可能性が限りなく低い
・照合にかかる時間が約0.3秒ととても短い
・センサーの価格が非常に安い
これらの特徴の中でも、普及を特に進めているのが価格です。導入にかかるコストが低いため、格安スマートフォンを始めとした様々な機器に導入されています。
一方で以下のようなデメリットもあります。
・手荒れや乾燥などで認識されない場合がある
・指紋の複製が比較的容易なため、安全性に問題が残る
比較的、個人差の影響を受けやすいため、人によっては中々認識されないことがあります。そのため、入退室管理などではIDカードとの併用が求められることもあります。認識率やセキュリティの向上が今後の課題です。

 

顔認証の特徴

 

スマートフォンのハイスペック端末では画面をできるだけ大きくするベゼルレス化が進んできました。そこで問題になったのがホームボタンです。ホームボタンは指紋認証の機能を搭載しているため、代わりの生体認証システムを導入する必要性に迫られました。そこで、新たに採用されているのが顔認証システムです。
顔認証システムには以下のような特徴があります。
・装置に接触する必要がない
・他人に認証解除される可能性が低い
・特別な操作を必要としない
接触や操作が必要なく、意識しなくても認証できるのが大きな特徴です。スマートフォンだけでなく、空港の自動化ゲートや入退室の管理といった場面で相性が良いシステムです。
一方で以下のようなデメリットもあります。
・暗い環境で認識できない
・マスクやサングラスをしていると認識できない
・個人情報として流出する可能性が考えられる
顔認証は、目、鼻、口などを確認するため、マスクやサングラスをしていると認識できません。特に日本では風邪をひいていなくてもマスクをする文化があるため、日本と顔認証システムは相性が悪いと言えるでしょう。

 

指紋認証と顔認証の比較

 

スマートフォンにおいては、指紋認証と顔認証のどちらのシステムが優れているのでしょうか。二つの認証システムを比較しながら見ていきましょう。
まず、現在のスマートフォンの特徴であるベゼルレス化に対応しやすいのが顔認証です。顔認証にはホームボタンが必要ないため、より大きな画面を搭載できます。ただ最近では、画面埋め込み型の指紋認証システムを、中国のスマートフォンメーカーが採用しています。どちらが主流となるか、今後注視していく必要がありそうです。
また、iPhoneで「Face ID」が導入された際にいくつかの欠点が話題となりました。「マスクをしていると認証できない」「暗闇で認識しにくい」「双子や顔が似た兄弟に解除されてしまう」などです。日本で圧倒的シェアを誇るiPhoneですが、思わぬ形で不満を残す結果となりました。ただ、これらの欠点は技術が進めば改良されていく可能性が高いはずです。
一方、顔認証には指紋認証にない大きなメリットもあります。見つめるだけでロック解除でき、接触や操作が必要ないという点です。認証の手間を感じさせない心地良い操作感は、顔認証の方が優れていると言えそうです。
セキュリティ面でも、指紋認証より顔認証が優れています。指紋認証は、複製が比較的容易なため、ハッキング等の危険性が指摘されています。生体認証は電子決済にも使われるため、他人に解除されにくい顔認証の方が安心できます。

 

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狙われる指紋認証-生体認証は実は危険なのか

 

生体認証により生活がより便利に

 

生体認証システムが利用されているのはスマートフォンだけではありません。2017年10月18日に羽田空港で顔認証による自動化ゲートが導入されました。現在、成田空港、中部国際空港、関西空港、福岡空港でも運用が始まっており、他の各空港へも導入が進んでいくと思われます。事前登録の必要はなく、パスポートの顔写真と照合することでゲートを通過できます。
また、一部店舗では既に生体認証による電子決済が始まっています。現在、決済手段が現金からクレジットカードや電子マネーへと変わるキャッシュレス化が進んでいます。生体認証であれば、決済にカードやスマートフォンは必要ありません。
現段階で言えば、生体認証は精度やセキュリティ面でいくつかの課題を抱えています。研究により技術が進めば、それらの問題を解決しさらに利用が進みそうです。

 

生体認証の進化から起こる生活の変化

 

出入国審査において、パスポート自体を不要にする試みが始まっています。オーストラリアは2020年までにパスポートを生体認証に置き換える計画を発表しました。実現すれば、飛行機から降りてすぐに入国できるようになります。これらが世界各国に広まれば、海外旅行へ行くのにパスポートが不要になる時代が来るかもしれません。
また、顔認証システムは防犯カメラへも応用されています。監視カメラの設置が多い中国では、既に顔認証技術を利用し逃亡者を逮捕している事例があります。警察が顔認証システムを利用し容疑者を特定する試みはさらに進んでいくと思われます。ただ、こうした利用はプライバシーへの懸念から、国民の反発も考えられます。治安の向上を取るか、個人情報漏洩への懸念を重視するか、各国の判断が注目されます。
他にも、生活の様々な場面に生体認証の導入が検討されています。自宅で鍵を持たずに戸締りができる、自動車で鍵を持たずにエンジンを始動できる、オフィスでIDカードやタイムカードが必要なくなる、手ぶらで買い物できる、パスポートを持たずに世界各国を行き来できる、そんな時代はすぐそこまで来ています。

 

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まとめ

 

生体認証システムにはいくつかの種類があり、どの認証方法が主流になるか未だ定まっていません。だからこそ、世界の様々な会社が生体認証システムの技術開発を進めています。Appleの新型FaceID開発もその一環と言えるでしょう。
生体認証の進化は、私たちの生活に大きな変化をもたらすことになるはずです。いくつかの懸念はありますが、生活における利便性は大きく向上するでしょう。

 

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