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スマホで楽しむVR「Google Spotlight Stories」

映画や動画視聴の新しい形として人気を集めつつあるVR(Virtual Reality)。令和時代のエンターテイメントの筆頭候補ですが、現状では、先進的でアクティブな層が楽しみつつもまだ一般的には少し敷居が高いという状況です。「楽しむためには専用機材が必要」ということが原因の一つでしょう。しかし、スマホだけでVRを楽しめるアプリがあるのです。すでにVRのファンである人にも楽しめる、そして『VRってよくわからないけどちょっと興味がある』という人に入門編として体験してみてほしいVRアプリ「Google Spotlight Stories」をご紹介します。

この記事でわかることは以下の3点です。
1.「Google Spotlight Stories」とはどんなアプリか
2.「Google Spotlight Stories」が優れているポイント
3.【初心者向け】スマホVRの楽しみ方

 

スマホだけでOK、「Google Spotlight Stories」

 

「Google Spotlight Stories」とは、Googleが制作したVRコンテンツ集で、同名のVR体験アプリとしてリリースされています。このアプリでは、スマホ(またはタブレット)にVRのコンテンツをダウンロードして、スマホの画面とスピーカーを通してストーリーを視聴できます。

 

Google Spotlight Storiesアプリ情報

 

“Google Spotlight Stories は、アーティストや技術者が VR を駆使してストーリーを伝える没入型プラットフォームです。”(Google’s Advanced Technology and Projects group (ATAP)での紹介ページより引用)
とあるように、GoogleのR&D部門であるATAPが先進的な技術を使って制作したものです。Google PlayまたはApp Storeで入手できます。恐怖を与える可能性のあるコンテンツ等があるため12歳以上向けで、作品数は2019年5月時点でアニメーション13作品が無料で楽しめます。
Android4.4以降、iOS8.0以降に対応しており、もちろんアプリの説明等は日本語対応しています。評価はGoogle Playで4.2、App Storeで4.4と高評価。
スマホだけでも楽しめますが、VRヘッドセットなど機材を持っているユーザーはなお一層ストーリーに入り込んでのVR体験が楽しめます。

 

日本の「VR元年」よりも早かったアプリリリース

 

2016年、一般用途向けのVR機材が発売され、この年が「VR元年」であると言われていました。このアプリは実はそれよりも3年も早い2013年から公開されています。(iPhone向けは2015年から公開。)
そしてアメリカのメディアVarietyによれば 2019年3月にこのGoogle Spotlight Stories制作チームが解散されたということで、このアプリはGoogleがVRの一般普及目的の呼び水的存在として位置付けられたものであったのかもしれません。そのため残念ながら今後新しいストーリーの追加はされない可能性がありますが、現在公開中のVRのコンテンツは引き続き楽しむことができると思われます。また、YouTube上で同じ作品を見ることもできます。

 

スマホでできるVR体験ってどんなもの?

 

このアプリでできるVR体験では、ストーリー画面が上下左右360度で展開していて、ストーリーの場面や展開に関係なくユーザーは自分の好きな方向を見ることができます。例えば主役がアクションを起こしているときでも、その横の建物で起きていることを見ていたり後ろにいる他の人物の表情を見ていたりと、見たい場所を好きなように見ることができます。ユーザーがスマホを動かせばセンサーで画面がその動きについていき、あたかもその場に本当にその場面が展開されているかのように見えるのです。

360度しっかりと映像が作りこまれているので、まるで自分が映画のスクリーンの中に入ってしまったように感じられます。また、ユーザーがどこを見ているかを認識してその動きに場面展開が連動し、双方向のインタラクティブなストーリーを作り上げることができるのです。と、説明しても実際に体験するのが手っ取り早いので、ぜひ体験してみましょう。

 

Google Spotlight Storiesのここがすごい

 

スマホ向けのVRであること

 

VRゴーグルを使うことを想定したVRコンテンツが多い中、このアプリはスマホやタブレットで見ることを前提として作られています。VRゴーグルやヘッドセットでは、酔ってしまうという人もスマホやタブレットの画面であれば酔わずにVRを楽しむことができます。
また、VRは基本的には機材を着けた人が一人で没入して楽しむものですが、スマホやタブレットの画面であれば例えば複数人で一緒に楽しむこともできます。パートナーやお子様と、ああだこうだとスマホを傾ける主導権を奪い合いながら一緒にストーリーを追うのも楽しそうですね。

 

ダウンロードしておけば、Wi-FiがなくてもVRが楽しめる

 

このアプリはコンテンツを端末に一度ダウンロードして再生するという方式であるため、ストリーミングで動画視聴するときのように通信環境を気にする必要はありません。事前にコンテンツをダウンロードしておけば、視聴時にはほとんど通信が発生しないため、Wi-Fiが圏外であろうと大丈夫なのです。
なお、ダウンロードしたくないという場合はストリーミングでの再生も可能です。(この場合はWi-Fi環境で視聴しましょう。)

 

コンテンツが良いものぞろい

 

このアプリは、洗練された良コンテンツを見ることができるという点でもおススメです。現在公開されているコンテンツは全てアニメーションで、物語重視のもの、単純にきれいな映像を楽しめるものなど、老若男女問わず楽しめる内容となっています。中でも「Pearl」という、父娘の半生を描いた作品はVR作品でありながら、2017 年のアカデミー賞短編アニメ賞にノミネートされました。
また、小さな子どもでも楽しめるようなファンタジックでかわいらしい作品もあり、親子で楽しむことができます。
アプリ自体は“アメリカ学校図書館員部会が選んだ 2018 年ベストアプリ”に選出されているほどなのです。

 

初心者向け!スマホでVRを楽しむコツ

 

VR初心者は、おそらく初回はその体験の新しさに戸惑うことでしょう。ここでは、そんな初心者向けにちょっとした楽しみ方のコツを紹介します。

 

静かな環境で体験しよう

 

VRの没入感を味わうには、なるべく静かな部屋が良いでしょう。高性能ヘッドフォンをお持ちの場合はそれを使用するのがおススメです。

 

動き回るスペースを確保しよう

 

VRを楽しみつくすには、あらゆる方向へスマホを向けることを想定して視聴環境を作らなければなりません。スマホを振り回しても物に当たらないようにスペースを確保しましょう。また、スムーズに回転できるような椅子を使うと、後ろの方まで楽に見回すことができます。

 

基本の位置は楽な姿勢に

 

このアプリは、スマホの動きをスマホ内のセンサーで感知して映像を動かしています。360度回転して見られるのがVRの面白さであるとはいえ、ずっと回して見続けていると若干腕が疲れてきます。正面とされる位置では腕をちょっと置けるスペースを作るなど、楽な姿勢をとりやすいようにしておきましょう。

 

大事な場面を見逃すことも想定内と心がけよう

 

360度作りこまれた映像を見ていると、主役である人物や大事な場面をついよそ見して見逃す・・・なんていうこともよくあります。さまざまな音に反応して、きょろきょろしているうちに視界の外で新たな展開に進んでいた、ということもあるものと思って挑みましょう。自分が好きなところを見ることができる体験ができるので、VRならではのよそ見を楽しみましょう。Google Spotlight Storiesでは無料でコンテンツが何度でも見られるので、安心してよそ見ができますね。

 

まとめ

 

・「Google Spotlight Stories」とはスマホだけでVRが楽しめるアプリ
・アカデミー賞ノミネート作品など優良コンテンツぞろい
・初心者でも、事前の環境準備でもっとVRを楽しめる

「Google Spotlight Stories」はとても手軽にVRが楽しめる優良アプリで、特にVR入門編として最適でしょう。これにハマってVR機材を購入するとしても、数万円以上のヘッドセットでなくても、2000円程度でVRゴーグルが市販されています。
VRは、これからもっと身近な存在になることでしょう。

(アプリの情報は2019年5月1日時点のものです。)

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