Android Autoの特徴、ミラーリングとの違い


Android搭載スマートフォンが、自動車の車載液晶と連携してカーナビはもちろんミュージックプレイヤーにもなる。これが「Android Auto」です。「車載の液晶画面に専用のUIでアプリを表示する」特徴があります。

スマートフォンの画面を車載液晶に表示させると聞いて「そのまま画面を拡大表示するの?」と考える人もいるかもしれません。しかし、画面をそのまま他のディスプレイに表示する機能は「ミラーリング」と呼ばれています。車載の液晶とスマートフォンを連携させるミラーリングの技術には「MirrorLink」という規格がありました。

では、Android Autoとミラーリングの違いと、Android Autoの特徴は何でしょう。

 

 

ミラーリング、MirrorLinkとは何か

 

まず、ミラーリングとは何かを解説します。

たとえば、5人の友人たちが集まって旅行の写真や映像を楽しみたいとき、液晶の小さな画面をみんなで鑑賞するには狭すぎます。そこでテレビやパソコンのディスプレイにスマートフォンの画面を表示させると、みんなで大画面に映し出された写真や映像を楽しめます。これが「ミラーリング」で、スマートフォンからPCへのミラーリングには、ケーブルで大画面のディスプレイに接続する有線の方法とワイヤレスで接続する方法があります。

iOSの場合、もともとiOSの機能の「AirPlay」を使う方法が簡単です。事前にPCにミラーリングソフトウェアをインストールして起動させておけば、iPhoneでコントロールセンターのAirPlayをタップするだけで、ワイヤレスでスマートフォンの画面をPCのディスプレイに表示できます。その他、「LonelyScreen」のような無償ソフトウェアも便利です。

AndroidではOSにミラーリングの機能が備わっていないため、有料もしくは無料のミラーリング用アプリを使います。たとえば「ApowerMirror」は、WindowsとMacの両方のPCに対応しています。Androidの場合、USBもしくはWi-Fi接続でミラーリングします。PCとAndroidのどちらかの端末から、他の端末を操作することも可能です。

以上がミラーリングの概要ですが、スマートフォンと自動車の車載AVのミラーリング規格が「MirrorLink」であり、2011年に米国のカー・コネクティビティー・コンソーシアム(CCC)が策定しました。パナソニック オートモーティブシステムズは、いち早くMirrorLink対応カーオーディオを発表。GALAXY S3などのスマートフォンも対応していました。

MirrorLinkの特徴は、既存技術を活用して使い勝手がよいところです。Bluetooth、USB、Wi-Fiなどでスマートフォンと車載AVを接続し、アプリのコントロールはUPnP(Universal Plug and Play)、オーディオのストリーミングはRTP(Real-Time Protocol)が使われています。MirrorLink対応アプリを使えば、カーオーディオの操作、カーナビ、ニュースの音声読み上げ、TwitterやFacebookのタイムラインの閲覧ができます。

 

 

Android Auto の特徴、CarPlayとの違い

 

では、MirrorLinkのミラーリングとAndroid Autoの違いは何でしょう。Android Autoでは画面やUIが統一され、ひとつの車載専用アプリのように利用できる点です。したがって、スマートフォン端末の画面がそのまま車載液晶に表示されるミラーリング(MirrorLink)とは異なります。

開発側の観点では、サードパーティのアプリをAndroid Autoに対応させるとき、あらたに画面やUIを作成することが不要になります。リリース済みの既存アプリのapk(Android application package)ファイルにAndroid Auto用のサービスなどを追加すればよいため、対応が容易です。

ただし、Android Autoでは、デザインガイドラインでカスタマイズが厳しく制限されています。当然といえば当然ですが、アプリのカスタマイズによってはドライバーの生命に関わる危険性があるからです。さらに審査も必要です。

Android Autoに連携したアプリは、Android AutoのProxy(代理)として動作します。アプリ内でビデオストリームとオーディオストリームを処理して車両のシステムに送信し、車両側で表示ならびに再生します。ナビゲーションなどの一部はAndroid端末のハードウェアスペックに依存するアーキテクチャになっています。

すべてのコントロールが車両側に移行される点では、Appleの「CarPlay」と異なります。CarPlayでは、処理の一部もしくは全部を車載デバイスが担うため、CarPlayを利用しつつiPhoneのホームを呼び出して別の操作が可能です。

 

 

電子機器化するクルマの行方

 

電気自動車など動力源が電力になるとともに、自動運転をはじめ、インターフェースがスマートフォンと連携するなど、クルマの電子機器化が急速に進展しています。しかし電子機器であるがゆえに、セキュリティや安全面に対する配慮も大切です。

Android Autoでは最終的に自動車のシステムが優先されるので、アプリを使用していたとしても、自動車がバックするときには後方カメラや衝突防止アラームがアプリに割り込むように設計されているようです。

これからは単体ではなく、自動車の運転という「ユーザー体験全体を見据えたアプリ」開発が重要です。この業界を牽引するリーダーがGoogleなのかAppleなのか、それはまだ分かりませんが。

 

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