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AutoCADのライセンスと購入する時のポイントを解説!

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①AutoCADのライセンスがサブスクリプションに統一
②AutoCADの業種別ツールが便利すぎる
③AutoCADの購入先は主に2種類ある

AutoCADのライセンスが統一化

AutoCADとは、オートデスク社の基盤となる設計と図面作成に最適なソフトで、主に建設・土木業界で使われています。さらに、2Dドラフティングツールに加え、3Dモデリング機能なども備わっているため、設備設計や製造業、自動車業、家電メーカーなどの開発系にも活用されています。

現在、AutoCADの永久ライセンスは販売停止となり、サブスクリプションのみの販売となっています。
AutoCADを含むAutodesk商品には、以前は永久ライセンス(買い切り版)+保守プランというライセンスのタイプがあったのですが、2016年3月からはサブスクリプションの販売のみとなりました。また、2021年度から機能を抑えた低価格での提供を特徴とするAutoCAD LTの販売を終了し、AutoCADとAutoCAD Plusの2種類での提供となっています。

サブスクリプションとは?

サブスクリプション版のライセンスをわかりやすく説明すると、購入した期間・ライセンス数だけAutoCADを利用する権利と保守契約がセットになったプランのこと。
サブスクリプションメンバーだと、使いたい期間やライセンスの数を自由に設定でき、増減も簡単です。

社内の複数の人間でAutocadを利用したいときはマルチユーザータイプ、一人のユーザーで複数のデバイスにインストールしたいときはシングルユーザーを選択します。

サブスクリプションのメリットとは?

永久ライセンスは、導入コストがかかるうえ、保守契約の更新も必要でした。その点、サブスクリプションは年間ライセンスと保守契約がセットになっており、明確でわかりやすいのが特徴です。

また、これまでの永久ライセンス契約だと、プロジェクトが増えてAutoCADのライセンスを追加しようと思うと、一度に何百万もの追加投資が必要でした。その点、サブスクリプションだと必要なときに、必要な分だけ自由に使えます。

AutoCADでは、サブスクリプションを契約すると、常に最新版が利用できます。これまでは永久ライセンス取得者を考慮し、年1回のアップデートでしたが、サブスクリプションに統一化されたおかげで、年に何回もアップデートを行えるようになりました。もちろん、使い慣れた旧バージョンも利用できるため、使い続けるユーザーには大変便利なシステムとなっています。

AutoCAD Plusライセンスで業種別ツールが使い放題

AutoCAD Plusのライセンスがあれば、建築、製造、電気設計など分野別に特化した7つの業界別ツールが全て使えます。

それぞれのツールで含まれる機能は異なりますが、各産業向けに既に設計されているコンポーネント群や、自動設計ツール、機械設計であれば部品表(BOM)の自動化ツールなど、各分野のプロフェッショナル向けに業務効率を向上するものが数多く含まれます。

自社向けに改めてツールやコマンドを用意することは使い勝手が良いものが手に入る、業務に合わせて構築できるなどメリットも大きいものですが、同時にイニシャルコストが大きく、導入までの期間も長くかかります。こういったツールがサブスクリプションであらかじめ用意されていると、使いたいソフトがすぐ使え、導入コストもかからないのでとても便利です。

業種別ツールの種類

・Architectureツールセット

建設業界向けのツールセットであり、窓やドアなど、8,500点以上の建築コンポーネントが揃ったライブラリを利用可能です。また、平面図、立面図、断面図、天井グリッドなどの建築設計に必須の図面を自動的に生成できる他、実際の施工環境に合わせた壁、ドア、窓の自動配置などもできます。

・Mechanical ツールセット

機械設計向けのツールセットであり、700,000点を超える標準部品を利用することで正確な図面を作成することができます。また、コンテンツマネージャを利用することでカスタムコンテンツを作成・保存でき、自社で利用している部品やフィーチャをライブラリに追加することが可能です。自動作図機能としては、自動寸法作図機能や引出線注記機能を備え、作図コストを下げることができます。

・Electrical ツールセット

電気制御設計向けのツールセットであり、65,000点を超えるシンボルを利用可能です。また、配線の自動作図や採番の自動化、コンポーネントタグの自動生成、回路ビルダによる電気設計の簡略化など、設計業務を自動化・効率化するツールも多く含まれています。

・Map 3D ツールセット

Map 3Dはオートデスク社の提供する、CADデータとGISデータへのアクセスを提供するマッピングソフトウェアです。Map 3Dツールセットを利用することで、CADデータとGISデータを一元管理したり、ArcGISに接続したり、DWGデータとGISデータ間でデータを変換したりすることが可能です。

・Plant 3D ツールセット

Plant 3Dツールセットはプラント設計向けのツールセットであり、パラメトリック機器テンプレートやシンボルを利用することで3Dでの素早いプラントモデリングが可能です。また、配管オルソ図面や配管アイソメ図面の自動作成、BIMモデルの図面化など、複雑なプラント設計を支える機能が数多く存在します。

・Raster Design ツールセット

Raster Designツールセットは、スキャンした図面を編集してラスターイメージ(画像)をDWGオブジェクト(CAD図面)に変換することができます。既存の紙図面からの図面起こしを容易にするツールとなり、既設建造物の修繕や補修工事に役立つツールと言えるでしょう。

・MEP ツールセット

MEP(機械、電気、給排水衛生設備)向けの業種別ツールセットです。ビルや大型向上設備などの上下水道の配管、配電系などの設計を容易にします。10,500点を超える専用オブジェクトや、図面、シート、集計表の自動更新などの機能が含まれます。

AutoCADの購入先は正規店を選ぼう

Autodesk社から直接購入する

建設・土木業界のICT化は目まぐるしく変化しており、ここ数年でBIM化や3D設計が主流になりつつあります。

そこで活躍するのが、Autodesk社から発売されている、AutoCAD。すでにAutoCADはエンジニアに欠かせない設計ツールのひとつとなっています。CADだけでいえば、土木設計に特化したものや建築設計に特化したものなど様々ですが、どの業界にも精通しているのはAutodesk社の特徴。

また、Autodesk社から購入すると不定期でセールをしていたり、3年契約だと1年契約よりもお得になったりと*1 、定価より安く購入できることも。電話やメールなどのサポートも充実しているため、安く導入したい方はAutodesk社から直接購入するのがおすすめです。

オートデスク認定証販売パートナーから購入する

Autodesk商品は、オートデスク認定販売パートナーからも購入することができます。
特定の地域や特定の業種に強いパートナーが検索でき*2、導入実施サービスなどが受けられます。

あなたのお住いの地域での導入実績が豊富なパートナーが見つかるかもしれませんので、一度検索してみてくださいね。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか。

AutoCADをはじめとするCADツールは、もはや今後の日本の発展には欠かせません。サブスクリプションに統一されることで、コスト面でも導入しやすく、業種別ツールという便利な機能も豊富になったため、取り入れる企業も増えたのではないでしょうか。

導入の際には、コスト面ではAutodeskから直接購入するのが一番ですが、慣れないCADを導入する際はサービス面で有利なオートデスク認定販売パートナーも視野に入れてみてくださいね。

◆参考URL
*1 https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/subscribe?plc=ACDIST&term=1-YEAR&support=ADVANCED&quantity=1
*2 https://www.autodesk.co.jp/partners/locate-a-reseller

2023年05月11日 情報更新

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