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CAD EYE™(キャド アイ)の機能とは?AI技術で変わる内視鏡診断

CADシステムの活躍の場は、建設業界に限りません。
近年、コンピューターを使った支援機能は医療の現場でも活躍が目立っており、高性能なハードウェアの登場とともに、その活用機会も増えつつあります。

富士フイルムが開発した最新支援システム「CAD EYE™(キャドアイ)」は、内視鏡検査の精度向上に向けて大いに役立つ可能性を秘めた製品です。

今回はCAD EYE™の概要や、富士フイルムが開発するAIのポテンシャルについてご紹介します。

目次:
①CAD EYE™とは
②CAD EYE™の効果
③富士フイルムの医療AI「REiLI(レイリ)」の特徴

CAD EYE™とは

CAD EYE™は、富士フイルムが開発した内視鏡検査支援機能を提供するプロダクトで、ポリープなどの病変検出、および腫瘍の有無を確認することができるシステムです*1。

CAD EYE™の構成

CAD EYE™は富士フイルムが販売するソフトウェア「EW10-EC02」に搭載する形で販売が進められており、ハードウェアにインストールすることで運用が可能な製品です。
同時発売の機能拡張ユニット「EX-1」にインストールすれば、同社の内視鏡システムである「ELUXEO 7000システム」や「LASEREO7000システム」といった製品で活用できます。

下部消化管スコープを使用し、実際の検査現場での運用が期待されています。

CAD EYE™登場の背景

CAD EYE™が開発された背景として、大腸がんの早期発見に多くの課題を抱えてきたことが挙げられます。
がんによる死亡率は非常に高く、世界ではもちろんのこと、長寿大国と言われる日本においても例外ではありません。
特に大腸がんは罹患者数第1位、死亡者数第2位と、がんの中でも高い割合で患者を苦しめてきた経緯があります*2。

大腸がんの死亡率が高い理由の一つとしては、早期発見が難しいことが挙げられます。
大腸がん検査では内視鏡検査を行うことが一般的ですが、変化に乏しい病変の場合は発見が困難になり、発見が遅れてしまうためです。
内視鏡検査は有効なものの、発見率をさらに向上させる技術が、現場では求められてきました。

そこで誕生したのがCAD EYE™です。
CAD EYE™では優れたAI技術による画像認識機能を活用し、大腸ポリープなどの病変の検出を容易に行えるよう設計されています。
これまではベテランの専門医でなければ見逃してしまっていたような病変であっても、CAD EYE™を使って検知することができます。

全国にこのシステムを普及させることができれば、国内における大腸がんの死亡率にも大幅な改善を見込むことができます。

CAD EYE™の効果

大きな期待を抱かせてくれるCAD EYE™ですが、具体的にはどのような機能を持ち、どんな効果を期待できるのでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。

病変検出支援機能で見逃しリスクを低下

CAD EYE™の病変検出支援機能は、内視鏡画面内にポリープと思われる箇所を写すことによって、対象エリアを枠で囲い、アラーム音で注意を促してくれます。
肉眼では見逃してしまうような箇所もわかりやすくシステムが知らせてくれるため、医師の精密検査を促す効果が期待できます。

また、CAD EYE™は通常のスクリーニング目的の検査の際、自動で起動するように設計されているため、検査のたびにわざわざ起動して使用する、ということもありません。
これによって、CAD EYE™未使用での検査による診察ミスのリスクを小さくすることが可能です。

疾患鑑別支援機能と合わせてお手軽操作を実現

CAD EYE™はポリープの疑いがある箇所を検知することができるだけでなく、その箇所を識別し、どのような疾患であるかを鑑別することも可能です。
鑑別できるのは腫瘍性か非腫瘍性かというところで、鑑別結果に応じて色でサインを送ってくれるため、正確な意思の判断を促すことができます。

また、これらの機能はズーム操作や画面の静止など、特別な操作を必要としないのも特徴です。
手元のスイッチを使うだけで機能のオンオフも可能なので、導入にあたっての育成コストが発生する心配もありません。

切除件数の減少で医療費削減も

鑑別機能を使って腫瘍性か、非腫瘍性かを見分けられることは、医療費を抑える上でも役に立ちます。
一般的に非腫瘍性の場合は切除の必要性が低いのですが、従来の検査ではこの鑑別は行いづらく、少しでも疑わしい場合には切除するケースもありました。

CAD EYE™を使って切除の必要性について判断できるようになれば医療費の削減につながり、より幅広い人に向けて医療を提供することができるようにもなるでしょう。

富士フイルムの医療AI「REiLI(レイリ)」の特徴

CAD EYE™の優れた画像認識機能を支えているのは、富士フイルムが独自に開発している医療AI、REiLI(レイリ)です。医療現場での活躍に特化した、このAIの特徴についてもご紹介しておきます。

REiLIの概要

富士フイルムは、長年画像処理技術を研究し続けてきた企業ですが、そのノウハウを医療に特化した形で実現したのが、REiLIです。
CAD EYE™のように、特定の画像領域から疾患の可能性がある箇所を検出し、病変の見落とし防止などを支援しています。

公式サイト:http://reili.fujifilm.com/ja/#history

REiLIは直接患者の診断に活用するだけでなく、バックオフィスでの業務にも活躍します。診断画像からAIを使って様々な情報を抽出し、レポートシステムへ自動で展開、円滑なワークフローの実現をサポートしてくれます。

また、REiLIの活用の場は富士フイルムだけに止まりません。
REiLIはオープンプラットフォームでの運用を進めており、国内外を問わず、様々な企業でREiLIが活用されています。
医療業界に特化したAIですが、他の分野における活躍の可能性も開かれていると言えるでしょう。

内視鏡システムにおけるREiLIの可能性

REiLIは医療AIの一種ですが、カバー可能な業務は広範囲に渡ります。
CAD EYE™上で検出したデータは、富士フイルムが提供する内視鏡情報管理システム「NEXUS(ネクサス)」へ自動的に転記され、検査レポートの作成などを進めることができます。
NEXUSは国内でも大きなシェアを獲得しているため、汎用性の高いレポートシステムとなるでしょう。

今後も内視鏡検査におけるワークフロー改善に向けた、様々な機能をアップデートで配信していく予定です。

おわりに

CAD EYE™は従来型の内視鏡検査とは異なり、AIを使った画像認識機能によって、優れた精度で検出を行うことができます。
内蔵AIであるREiLIもまた、富士フイルムが独自に手がけたシステムで、高い汎用性で医療業界のサポートを行っています。

医療におけるCADやAIの活躍は、今後も迅速に進められていくことが期待できるでしょう。

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参考:
*1 富士フイルム「内視鏡診断支援機能「CAD EYE™(キャド アイ)」新発売」
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/5581#
*2 国立がんセンター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

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