パースを簡単に!初心者におすすめのフリーソフト5選【無料で今すぐ使える】
1. はじめに
建築やインテリア、製品デザインなどの分野でよく使われる「パース(透視図)」。これは、空間や物体を立体的に表現するための図法で、完成イメージを相手にわかりやすく伝える手段として広く活用されています。
ただ、「自分でもパースを描いてみたいけれど、難しそう」「高いソフトが必要では?」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、最近では無料で使えるフリーソフトが充実しており、初心者でも気軽にパース作成を始められる環境が整っています。
この記事では、パース制作が初めての方に向けて、「無料で使えて、操作が簡単なフリーソフト」を5つ厳選してご紹介します。それぞれのソフトの特徴やできること、向いている用途についてもわかりやすく解説していますので、パースに初挑戦する方でも安心して選べる内容になっています。
さらに、ソフトの選び方や、パースを描く際のちょっとしたコツ、初心者がつまずきやすいポイントの解説も交えて、ステップバイステップで理解を深められるよう工夫しています。
部屋のレイアウトやインテリアの模様替え、DIYの設計、リフォームのシミュレーションなど、パースを活用できる場面は意外とたくさんあります。本記事が、あなたの「描いてみたい」を後押しするきっかけになれば幸いです。
2. パースとは?その重要性と基本知識
パース(透視図)とは、平面的な図では表現しきれない「奥行き」や「距離感」を視覚的に表すための手法です。建築設計では建物の外観や内観をリアルに伝えるために、インテリア分野では家具の配置や色のバランスを確認するために活用されます。
たとえば、平面図だけを見ても部屋の高さや広さ、家具の配置イメージを直感的に把握するのは難しいものです。そんなときにパース図があれば、空間を立体的に捉えることができ、より正確に完成イメージを共有できます。
また、設計者とクライアントの意思疎通をスムーズにする役割も果たします。パースを見ながら話し合うことで、細かいデザインの意図やイメージを具体的に伝えやすくなります。
最近では、初心者でも扱いやすいパース作成ソフトが増えており、従来は手作業で時間がかかっていた透視図の作成も、短時間で効率的に行えるようになりました。こうしたソフトを使えば、初めてでも建築やインテリアのイメージをわかりやすく形にできるようになります。
パースには主に、一点透視、二点透視、三点透視といった種類があります。次の小見出しでは、特に初心者が最初に理解しておきたい一点透視と二点透視について、やさしく解説します。
2.1. パースの基礎: 一点透視と二点透視の違い
一点透視とは、視線の奥に「消失点」が1つだけあるパースの描き方です。たとえば、正面の壁に向かって見たときの室内や、まっすぐ伸びた道路などを描くときに使われます。構図がシンプルなので、初心者にとって最初の練習にはぴったりです。
一方、二点透視では消失点が左右に2つあり、物体を斜め方向から見たような視点で描く方法です。たとえば、建物の角を斜めから眺めたような構図で、空間により立体感を持たせることができます。これをマスターすると、よりリアルで説得力のあるパース表現が可能になります。
近年のフリーソフトでは、一点透視や二点透視のガイドラインを自動的に引いてくれる機能を備えたものも多く、初心者でもバランスの取れたパースが描きやすくなっています。線が歪んだり、奥行きの表現が不自然になるといった失敗も防ぎやすくなっているのです。
一見難しそうなパースも、視点の位置と消失点の仕組みを理解すれば、仕組み自体はとてもシンプルです。ソフトの補助を活用しながら描いていけば、誰でも少しずつ感覚をつかむことができ、表現の幅がどんどん広がっていくでしょう。
2.2. パースが必要なシーン: 建築からインテリアまで
パースは、建築物の外観デザインや室内の空間設計を視覚的にわかりやすく伝えるために欠かせません。新築やリフォームの打ち合わせでは、クライアントが完成後のイメージを具体的に持てるようになり、提案の説得力が大きく高まります。
また、インテリアデザインでもパースは重要な役割を果たします。たとえば、家具をどこに配置すれば動線がスムーズになるか、照明をどこに取り付けると居心地のよい空間になるか、といった検討が視覚的にできるため、空間設計の質が格段に上がります。
こうした視覚化によって、住まい手自身の納得感が得られるだけでなく、プレゼンテーションの場でも高い効果を発揮します。見た目に訴える力は、説明だけでは伝わらない感覚的な要素を補ってくれるのです。
さらに、パースはDIYや個人の趣味の範囲でも大いに活用されています。インターネット上には無料の3D家具データが多数公開されており、それらを部屋の中に仮配置することで、模様替えやレイアウトの検討がグッとやりやすくなります。
最近では、建築やインテリアだけでなく、ゲームの背景や広告ビジュアル、映像制作の分野などにもパースは広く応用されています。空間を立体的に伝える力があるからこそ、パースは多くの場面で重宝されているのです。
3. 初心者におすすめのフリーソフト5選
ここからは、パースをフリーソフトで作成したいと考えている方に向けて、初心者でも扱いやすいおすすめのツールを5つ紹介します。いずれも基本無料で使えるソフトで、パソコンへのインストールが不要なブラウザ型や、インテリア特化型、本格的な3Dモデリングに対応した高機能タイプなど、バリエーション豊かです。
今回取り上げるのは、SketchUp Free、Sweet Home 3D、Planner 5D、Roomstyler 3D Home Planner、そしてBlenderの5つ。それぞれのツールには異なる強みがあるため、どんな用途でパースを作りたいのか、どのような操作感が自分に合っているかを意識して選ぶとよいでしょう。
たとえば、気軽に始めたい方にはブラウザ上で動作するWeb型のソフトがおすすめです。一方で、より高度な表現にチャレンジしたい方には、多機能なデスクトップ型が適しています。中にはAIによる家具配置提案や、フォトリアルな3Dレンダリングに対応しているものもあり、無料とは思えないクオリティの高いツールも存在します。
それでは、それぞれの特徴とおすすめポイントを詳しく見ていきましょう。
3.1. SketchUp Free: ブラウザで手軽に3Dモデリング
引用:https://help.sketchup.com/ja/admin/sketchup-free
SketchUp Freeは、インストール不要で使えるブラウザベースの3Dモデリングツールです。初心者でも始めやすい直感的な操作性が魅力で、建築パースの作成に多くのユーザーが活用しています。
特徴的なのは「プッシュ&プル」機能。壁や屋根などの形状をドラッグで自由に立ち上げられるため、図面を描くというより「粘土をこねて形を作る」ような感覚で建物をモデリングできます。
さらに、3D Warehouseという巨大な素材ライブラリが無料で利用可能。家具、窓、ドア、植栽など、さまざまなオブジェクトをワンクリックで読み込めるため、作業時間を大幅に短縮できます。
公式サイトやYouTubeには初心者向けのチュートリアルが豊富に用意されており、基本操作を短時間で習得できるのも嬉しいポイントです。ただし、無料版では機能に制限があり、高度なレンダリングやアニメーションなどを行うには有料プランの検討が必要になります。
それでも、無料でここまでできるのは非常に大きなメリット。まずは手軽にパース作成を体験してみたい方に最適なソフトです。
3.2. Sweet Home 3D: インテリアと間取りの視覚化
引用:https://www.sweethome3d.com/ja/
Sweet Home 3Dは、住宅の間取り設計とインテリア配置に特化した無料ソフトです。2Dの間取り図を作成すると、画面の下半分に3Dビューが自動で表示され、リアルタイムで空間の変化を確認できるのが大きな特徴です。
操作はとてもシンプルで、壁をドラッグで描いたり、ドアや窓をドラッグ&ドロップで配置するだけ。マウス操作だけで建物の基本構造が作れるため、パソコン操作に不慣れな方でも取り組みやすくなっています。
また、家具や内装の素材も豊富に用意されており、床や壁のテクスチャを変更するだけで空間の印象が大きく変わります。カーペットや照明器具などの細かなインテリアも追加でき、模様替えやリフォームのシミュレーションにも役立ちます。
公式サイトではユーザーコミュニティやサンプル事例も紹介されており、トラブル時の情報収集やアイデアの参考にも困りません。間取り図から家具の配置までを一貫して行える点で、非常に完成度の高いフリーソフトと言えるでしょう。
特に「DIYで部屋を変えたい」「将来の住まいをイメージしたい」といった目的で、インテリアの完成イメージを可視化したい方には強くおすすめできる一本です。
3.3. Planner 5D: インテリアデザインに特化したツール
Planner 5Dは、スマホやタブレットでも使えるインテリアデザイン用ソフトです。Webブラウザ版のほか、iOS・Android向けアプリも提供されており、外出先やスキマ時間でも部屋づくりを進められるのが魅力です。
大きな特徴は、AIによる自動配置機能。部屋の広さや形を入力するだけで、ソフトが家具の配置を自動的に提案してくれます。もちろん、自分で微調整しながら仕上げることもでき、初心者でも自然なレイアウトを簡単に実現可能です。
無料版でも十分に使える素材が多数収録されており、基本的な部屋の構成や家具配置、壁紙・床材の変更といった操作は問題なく行えます。操作性はシンプルでありながら、完成イメージを高精度で視覚化できる点が大きな魅力です。
さらに、気に入った家具やインテリアを仮想空間上で試すことで、現実の模様替えにも役立ちます。家具ブランドと連携したリアルなアイテムも収録されており、実店舗での購入イメージと近い視覚体験が可能です。
使い方に慣れてきたら、有料プランへのアップグレードでフォトリアルなレンダリングや豊富な家具データを活用できるようになります。インテリアコーディネートが好きな方には特におすすめの一本です。
3.4. Roomstyler 3D Home Planner: 簡単操作でインテリアコーディネート
Roomstyler 3D Home Plannerは、初心者でも迷わず操作できるインテリアデザイン向けの無料Webソフトです。アカウント登録後、ブラウザ上でそのまま利用でき、すぐに部屋のサイズ入力から家具の配置まで行えます。
操作は非常に直感的で、カテゴリー別に用意された家具やインテリア小物を選んで、画面上にドラッグ&ドロップするだけ。配置した瞬間に3Dビューがリアルタイムで更新されるので、完成イメージをすぐに確認できるのが大きな魅力です。
また、完成したパースをそのままSNSやメールで共有できる機能もあり、友人や家族とイメージを共有したり、プレゼンテーション用資料に活用することもできます。
Webベースのため動作が軽く、PCスペックをあまり気にせず利用できるのも初心者に嬉しいポイントです。チュートリアルや操作ガイドも充実しており、初めてパース作成に挑戦する人でも安心して始められる構成になっています。
「操作がシンプルで、かつおしゃれな空間を作ってみたい」という方にとって、Roomstylerは最適な選択肢となるでしょう。
3.5. Blender: 高機能ながら初心者も挑戦可能
Blenderは、無料でありながら非常に多機能なオープンソースの3D制作ツールです。プロ仕様の機能を多数搭載しており、アニメーションや動画編集、ゲーム開発にも使われていますが、建築パースやインテリアの作成にも対応しています。
特に優れているのは、リアルな質感と光の表現を可能にするレンダリング機能。光の反射や影の落ち方、材質ごとの質感などを細かく調整でき、フォトリアルなパースを作りたい方には理想的です。
ただし、インターフェースはやや複雑で、最初は戸惑うかもしれません。とはいえ、国内外のチュートリアルや解説動画が非常に充実しており、順を追って学べば着実にスキルを身につけられます。YouTubeや書籍、公式サイトなど、情報が豊富なのもBlenderの強みです。
建築設計や製品デザインだけでなく、キャラクターモデルや映像表現など、あらゆる3Dクリエイティブに応用可能な点も魅力です。「今はまだ初心者だけど、将来的には高度な表現にも挑戦したい」と考えている方にとっては、まさに可能性の広がる一本でしょう。
4. ソフト選びのポイント: 用途と機能で選ぶ
ここまでに紹介した5つのフリーソフトは、いずれもパース作成に役立つ優れたツールですが、それぞれ得意とする分野や特徴が異なります。そのため、自分が「どんな目的でパースを描きたいのか」「どんな機能が必要なのか」を明確にして選ぶことが、失敗しないソフト選びの第一歩です。
たとえば、「家具の配置や模様替えをシミュレーションしたい」「インテリアの完成イメージを視覚化したい」といった目的であれば、Sweet Home 3DやRoomstyler 3D Home Plannerのようなインテリア特化型のソフトが向いています。操作がシンプルで、マウスだけで直感的にレイアウトを変更できる点が魅力です。
一方で、「家全体の外観を立体的に作り込みたい」「建物の構造を立体的に表現したい」といったニーズがある場合は、SketchUp FreeやBlenderのような、3Dモデリングに強みを持つソフトがおすすめです。自由度が高く、より複雑な構造や細部まで表現したい場合に適しています。
また、「精密な寸法管理が必要」「建築設計に近い使い方をしたい」という場合は、寸法入力やグリッド機能があるソフトを選ぶと良いでしょう。今回の記事では扱っていませんが、FreeCADなどのオープンソースCADも視野に入れておくと、さらに選択肢が広がります。
パソコンの性能も、ソフト選びにおいて意外と重要なポイントです。ノートPCやスペックが高くない環境でも動作が軽いブラウザ型のソフト(例:SketchUp Free、Roomstyler)なら、安心して使えます。逆に、Blenderのように高度な処理を行うソフトは、グラフィック性能がある程度高いPCが必要になることもあります。
まずは難しく考えすぎず、気になったソフトを1つ試してみることから始めてみましょう。実際に触れてみることで、「自分に合う・合わない」「使いやすい・難しい」といった感覚がつかめます。必要に応じて、複数のソフトを用途ごとに使い分けるという選択肢もありです。
いずれのソフトも、無料とは思えないほど多機能で実用的です。自分の目的や作業スタイルに合ったツールを見つけて、まずは小さなパース作成から挑戦してみましょう。
■目的別おすすめソフト一覧
目的 | おすすめソフト | 特徴 |
家具配置・模様替えを試したい | Sweet Home 3D / Roomstyler | 操作がシンプルで初心者向き。マウス操作だけで家具を配置可能。 |
建物全体を立体的に作り込みたい | SketchUp Free / Blender | 自由度が高く、外観や構造まで詳細に表現可能。 |
寸法を正確に扱いたい | SketchUp Free / FreeCAD(参考) | 寸法入力やグリッド機能が使え、建築設計にも応用できる。 |
5. パースを簡単に描くコツとテクニック
使うソフトが決まったとしても、「実際にどうやって描き始めればいいのか」「なぜかパースが思いどおりにならない」と悩む方も少なくありません。そんなときは、基本の設定を少し意識するだけで、パースの完成度はぐっと上がります。
ここで大切なのは、カメラの視点設定、照明の調整、そして素材(テクスチャ)の選び方です。こうした要素を意識するだけで、同じ間取りでもリアルさや印象が大きく変わります。
たとえば、カメラの視点が高すぎたり、極端に俯瞰になっていたりすると、空間が不自然に見えてしまうことがあります。目線の高さを現実的なレベル(およそ1.5〜1.7m)に合わせると、違和感のない視界が得られます。
また、照明設定は空間の雰囲気を大きく左右します。光の色や影の出方に気を配ることで、明るさや温かみ、広がりをリアルに表現できます。さらに、床や壁のテクスチャを調整するだけでも、空間の質感や印象を自在にコントロールできます。
これらの基本を押さえておけば、初心者でも「思ったよりリアルに仕上がった」と感じられるはずです。次の小見出しでは、それぞれのテクニックをさらに詳しく解説していきます。
5.1. カメラ設定と照明の調整方法
パースをより自然に見せるためには、カメラの視点設定と照明の使い方が非常に重要です。まずカメラの位置は、人の目線に近い高さに合わせるのが基本です。具体的には、床からおよそ150〜170cmの位置にカメラを配置すると、現実に近いパースが得られます。
広角すぎる視点や極端な上からの俯瞰視点は、空間のスケール感を崩してしまう原因になることがあります。できるだけ水平に近い視点を心がけることで、室内や建物の広さや高さが自然に伝わりやすくなります。
次に照明についてですが、昼と夜のシーンによって適した設定は異なります。たとえば、日中を想定する場合は太陽光を意識した自然光の取り込みを、夜のシーンでは間接照明やスポットライトを活用して、明るさにメリハリをつけると良いでしょう。
ソフトによっては太陽光の向きや時間帯を設定できる機能もあり、それらを活用することで光と影の表現が劇的に変化します。また、反射の度合いや光の拡散率などを調整できる場合は、素材ごとに設定を変えることで、空間のリアリティがより一層増します。
初心者のうちは、まず「主な光源」と「補助的な光源」を1つずつ設定する程度でも十分です。光の量を少しずつ変えながら試していくことで、徐々に自分なりの見せ方が見えてくるはずです。
5.2. テクスチャとオブジェクトの配置
パースにおける「テクスチャ」とは、壁紙や床材、家具の表面素材などの質感や模様を表現するための画像を指します。これらを上手く使い分けることで、同じ空間でもまったく異なる雰囲気を演出できます。
たとえば、リビングの床に木目調のフローリングを使うと温かみのある印象になり、逆にコンクリート調の質感を加えると、クールでスタイリッシュな空間に仕上がります。光沢感のあるタイルや、ざらつきのある壁紙など、素材の質感にこだわるだけで空間のリアリティが格段に高まります。
ほとんどのパース作成ソフトには、無料で使える素材ライブラリがあり、クリック操作だけでさまざまなテクスチャを適用できます。色味や素材感を少しずつ変えながら試してみることで、自分の好みにぴったり合った雰囲気を見つけることができるでしょう。
続いて、家具や装飾小物などの「オブジェクト配置」についてです。ここで意識したいのは、空間のバランスと動線の確保です。たとえば、ソファを置いたことで通路が狭くなってしまったり、視界を遮る家具が多すぎると、現実では使いにくい部屋になってしまいます。
パースでも同じように、「人がどう動くか」「どこからどう見えるか」を意識しながら配置することで、自然で心地よい空間を描くことができます。装飾や家具を詰め込みすぎず、見せたい要素に視線が集まるよう意図を持って配置することが大切です。
部屋全体の雰囲気を伝えたいのか、あるいは家具単体を主役にしたいのか。目的を明確にするだけで、配置の方針が決まりやすくなります。見せたいテーマを中心に据えることで、パースの完成度がぐっと上がるはずです。
6. まとめ
この記事では、パース作成が初めての方に向けて、無料で使えるおすすめのフリーソフト5選をご紹介しながら、パースの基本知識や描き方のコツまで幅広く解説してきました。
取り上げたのは、SketchUp Free、Sweet Home 3D、Planner 5D、Roomstyler 3D Home Planner、そしてBlenderという5つのソフトです。いずれも操作性や用途の異なるツールですが、それぞれに初心者向けの工夫がされており、無料とは思えないほど多機能で実用的なものばかりです。
特に最近では、ブラウザだけで動作する軽量なソフトや、スマホでも使えるアプリタイプのものも増えてきており、パース作成はぐっと身近な存在になりつつあります。家具の配置をシミュレーションしたり、部屋のレイアウトを試したりといった作業も、複雑な知識なしに始められるようになっています。
さらに、カメラ設定や照明、テクスチャの工夫といったちょっとしたテクニックを押さえるだけで、パースの完成度は大きく変わります。最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に手を動かしてみると、思いのほか楽しく、創造力がどんどん膨らんでいくはずです。
まずは今回紹介したソフトの中から気になるものをひとつ選び、簡単な部屋のレイアウトや家具配置から試してみてください。どのツールも無料で始められるので、失敗を恐れず、気軽にチャレンジしてみることができます。
パース作成は、単なる図面の補足ではなく、「イメージを共有する力」を持った表現手段です。自分のアイデアを形にするプロセスはとてもクリエイティブで、住宅設計やインテリアの楽しみ方も大きく広がることでしょう。
この記事が、あなたのパース作成の第一歩を後押しするきっかけになれば幸いです。
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<参考文献>
Free 3D Modeling Software | 3D Design Online | SketchUp Free Subscription | SketchUp
https://www.sketchup.com/ja-jp/plans-and-pricing/sketchup-free
Sweet Home 3D | 家庭のプランニング用インテリアデザインソフト
https://www.sweethome3d.com/ja/
Planner 5D: House Design Software | Home Design in 3D
3D room planning tool. Plan your room layout in 3D at roomstyler
https://roomstyler.com/3dplanner
blender.org – Home of the Blender project – Free and Open 3D Creation Software